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「大人で1週間熱が下がらない」原因は?考えられる病気と受診の目安を医師が解説!

「大人で1週間熱が下がらない」原因は?考えられる病気と受診の目安を医師が解説!

大人で1週間熱が下がらない原因は?メディカルドック監修医が考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

関口 雅則

監修医師
関口 雅則(医師)

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浜松医科大学医学部を卒業後、初期臨床研修を終了。その後、大学病院や市中病院で消化器内科医としてのキャリアを積み、現在に至る。内視鏡治療、炎症性腸疾患診療、消化管がんの化学療法を専門としている。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、総合内科専門医。

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大人で1週間熱が下がらない症状に多い原因と対処法

大人で1週間熱が続くときは、体内で炎症や感染が治まっていない可能性があります。多くは風邪などが原因ですが、長引くときは他の病気が関係することもあります。無理をせず休養と水分を心がけ、改善しない場合は早めに受診しましょう。

風邪やインフルエンザで大人が1週間熱が下がらない症状で考えられる原因と対処法

風邪やインフルエンザは本来、数日から5日ほどで解熱へ向かいますが、長引く場合は二次感染や体力低下が原因となっている可能性があります。特に咳や痰、鼻づまりが長引く場合、副鼻腔炎や気管支炎、肺炎への移行などが考えられます。
十分な睡眠と水分補給を心がけ、市販薬で一時的に熱を下げても改善が乏しい場合は、内科を早めに受診しましょう。38度前後の発熱が続く、息苦しさ、胸痛、倦怠感が強い場合は、重症化のサインの可能性もあるため注意が必要です。

大人が新型コロナウイルスで1週間熱が下がらない症状で考えられる原因と対処法

新型コロナウイルス感染症では、発熱が1週間続くケースも珍しくありません。多くは体内の炎症反応が長引くためで、高熱が続いたり、解熱と再発を繰り返したりすることがあります。コロナ陰性と判定されても早期検査では見逃すことがあり、症状が強ければ再検査を受けることが望ましいでしょう。
自宅療養中はこまめな水分補給と十分な休息をとり、息苦しさや酸素不足を感じた場合はためらわず医療機関へ連絡をしましょう。特に高齢者や基礎疾患のある方では、重症化リスクが高いため早期対応が重要です。

大人が夏風邪で1週間熱が下がらない症状で考えられる原因と対処法

夏風邪はアデノウイルスやエンテロウイルスが原因となることが多く、喉の痛みや下痢、発熱が長引く傾向があります。エアコンによる冷えや脱水で免疫が低下し、回復まで時間がかかるのが特徴です。
安静を保ち、水分や塩分をこまめに補い、冷たい飲み物の取りすぎに注意しましょう。1週間以上熱が続く、咽頭の痛みやリンパの腫れが強い場合は、内科または耳鼻咽喉科を受診してください。まれに扁桃炎や細菌感染が隠れていることもあり、抗菌薬が必要な場合もあります。

大人で1週間熱が下がらない症状で考えられる病気と対処法

大人で1週間も熱が続く場合、単なる風邪とは限りません。体が炎症や感染と闘っているサインであり、原因は呼吸器や消化器など多岐にわたります。症状が落ち着かないときは自己判断せず、内科で血液検査などを受けて原因を特定することが大切です。特に倦怠感や体重減少がある場合は早めの受診を検討しましょう。

大人で1週間熱が下がらない症状で考えられる原因と対処法

1週間以上の発熱は、風邪やウイルス感染が長引いている場合のほか、細菌感染や免疫低下が関係していることもあります。まずは安静と水分補給を心がけ、解熱剤を使って体の負担を減らしましょう。
夜間に汗をかく、熱が上がったり下がったりを繰り返すときは、重い感染症の可能性もあります。症状が続く場合は内科を受診し、血液検査で原因を確認してください。

大人で1週間、38度の熱が下がらない症状で考えられる原因と対処法

38度前後の高熱が続くときは、体が強い炎症を起こしているサインです。肺炎や副鼻腔炎、尿路感染などが疑われるため注意が必要です。自宅では水分と栄養を取り、体を冷やして休みましょう。
数日たっても熱が下がらない、息苦しさや強いだるさがある場合は、早めに内科や呼吸器内科の受診がすすめられます。倦怠感が強い場合は救急受診も検討してください。

コロナ陰性で大人で1週間熱が下がらない症状で考えられる原因と対処法

コロナが陰性でも、ほかの感染や炎症性の病気が原因で発熱が続くことがあります。検査のタイミングが早すぎる陰性と出ても感染が否定できないため、症状が続けば再検査も必要です。
のどの痛みや咳、下痢などを伴うときは、ウイルス性咽頭炎や腸炎の可能性もあります。呼吸苦や倦怠感が強いときは受診を急ぎましょう。

すぐに病院へ行くべき「大人で1週間熱が下がらない」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

大人で1週間熱が下がらず息苦しさや強いだるさがあるような症状の場合は、内科・呼吸器内科へ

発熱が1週間以上続き、息苦しさや咳、体が重く感じる場合は、肺炎や心不全、血栓症などが隠れていることがあります。特に高齢者や持病のある方は症状が急に悪化することもあります。
胸が苦しい、動くと息が上がる、酸素が吸いづらいと感じたらすぐに医療機関を受診してください。受診時には、発熱の経過や咳、痰の有無、体温の記録を伝えると診察がスムーズです。

病院受診・予防の目安となる「大人で1週間熱が下がらない」ときのセルフチェック法

  • ・呼吸が荒く、少しの動作でも息切れがする場合
  • ・38度以上の発熱が1週間以上続いている場合
  • ・咳、痰、胸の痛みが強くなる場合
  • ・お腹の痛みや下痢が長引く、食欲がない場合
  • ・体重が減る、全身の倦怠感が抜けない場合
  • ・市販薬を使っても効果がない、または悪化している場合

「1週間続く熱」の症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「1週間続く熱」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

インフルエンザ

インフルエンザは毎年冬に流行するウイルス感染症で、高熱、関節痛、倦怠感などが急に現れるのが特徴です。通常は3〜5日で解熱しますが、免疫力が落ちている人や高齢者では肺炎や気管支炎を起こし、1週間以上熱が続くこともあります。
発熱時は安静と水分補給を徹底し、症状が重い場合や解熱しない場合は内科を受診し、必要に応じて抗インフルエンザ薬の投与を受けましょう。息苦しさや意識がもうろうとするなどの症状は早めの救急受診が必要です。

風邪

風邪はウイルスが鼻や喉の粘膜に感染して起こる身近な病気です。通常は数日で治まりますが、体力の低下や別の細菌感染が加わると発熱が1週間以上続くことがあります。初期は鼻水や喉の違和感から始まり、悪化すると咳や痰が増えるのが特徴です。
十分な休息と栄養、こまめな水分補給で回復を促しましょう。市販薬で熱が一時的に下がってもぶり返す場合や、37.5度以上の微熱が続くときは内科の診察を受けてください。慢性副鼻腔炎などの可能性も考えられます。

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症は、発熱、咳、喉の痛み、倦怠感などが代表的な症状です。発症後5〜7日は発熱が続くことが多く、軽症でも微熱やだるさが1週間以上続くケースが少なくありません。体調が悪化したり、息苦しさが出る場合は、肺炎や低酸素状態が進んでいたりすることもあります。検査で陰性でも初期ではウイルス量が少なく、再検査が必要になることがあります。
発熱が長引く場合は、発熱外外来や内科で診察を受け、症状に応じた治療を受けましょう。高齢者や基礎疾患がある人は特に注意が必要です。

不明熱

原因が特定できないまま1週間以上発熱が続くものを「不明熱」と呼びます。感染症のほかに、膠原病、がん、内分泌疾患など多様な病気が関係しており、自己判断での経過観察は危険です。症状が微熱の他に、だるさや体重減少、発汗などを伴う場合には医療機関を受診しましょう。総合内科や感染症内科での検査では、血液検査、尿検査、画像検査などを組み合わせて原因を探ります。
長引く発熱は体が出している危険信号の一つのため、早期診断が重要となります。

関節リウマチ

関節リウマチは免疫の異常により自分の関節が攻撃され、炎症が引き起こされる病気です。発熱や倦怠感に加え、手足の関節が腫れたり朝のこわばりが見られたりする点が特徴です。初期は微熱が続くだけのこともありますが、放置すると関節の破壊が進み、日常生活に支障をきたします。
治療では免疫を抑える薬や抗リウマチ薬が用いられ、早期に始めることで進行を防ぐことができます。1週間以上続く発熱に加え関節痛がある場合は、内科またはリウマチ科を早めに受診してください。

白血病

白血病は血液中の細胞が異常に増える病気で、発熱、倦怠感、感染しやすさ、出血しやすさ、貧血などが見られます。初期は風邪のような微熱から始まり、徐々に体力の低下が進むことがあります。発熱が1週間以上続き、体のだるさや皮下出血、歯茎の腫れがあるときは注意が必要です。
血液検査で異常が見つかることが多く、早期発見が治療の鍵となります。症状が長引いたり、原因がはっきりしない発熱が続いたりするときは血液内科を受診し、詳しい検査を受けましょう。

「大人で1週間熱が下がらない」ときの正しい対処法は?

大人で1週間も熱が下がらないときは、体の回復力が落ちているか、何らかの炎症や感染が続いているサインです。無理をせず安静に過ごし、水分と栄養をしっかりとることが最も大切です。食欲がないときは、おかゆやスープ、ゼリー飲料など消化の良いものを少しずつ摂りましょう。また、冷やしすぎない程度に体温を調整し、睡眠をしっかり確保することも回復を早めます。
解熱鎮痛薬を使用して一時的に熱を下げても、原因が改善されないと再び発熱することがあります。咳や痰、息苦しさ、腹痛、下痢などが続く場合は、細菌感染や内臓炎症が隠れている場合もあります。症状が1週間以上続く、または悪化するようなら自己判断せず、早めに内科を受診してください。正しい休養と医療の組み合わせが、発熱を長引かせない一番の方法です。

「大人で1週間熱が下がらない」症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「大人で1週間熱が下がらない」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

大人で1週間熱が下がらないときに考えられる病気はなんでしょうか

関口 雅則医師関口 雅則(医師)

1週間以上熱が続く場合、風邪やインフルエンザといったウイルス感染の長引き以外に、肺炎、副鼻腔炎、尿路感染症などの細菌感染も考えられます。また、自己免疫疾患やホルモン異常、がんなど感染以外の病気が原因となることもあります。単なる疲れやストレスと決めつけずに、医療機関で検査を受けて原因を特定しましょう。

大人で何日以上熱が下がらない場合は、病院に受診した方が良いでしょうか

関口 雅則医師関口 雅則(医師)

一般的に3日以上発熱が続く場合は、受診を検討するタイミングです。特に38度を超える発熱が4日以上続く、あるいは倦怠感・息切れ・食欲不振を伴う場合は早めに内科を受診してください。自己判断で市販薬を長期使用すると病気の発見が遅れることもあります。体調が悪化傾向にあると感じた時点で、早期に専門医へ相談するのが安心です。

原因不明の高熱が7日以上出ている場合、発熱外来を受診すべきですか?

関口 雅則医師関口 雅則(医師)

はい、発熱外来の受診が望ましいです。新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症を確認した上で、必要に応じて血液検査や画像診断を行い、他の原因を探ることができます。長期の高熱は体力を奪うため、早めの医療対応が大切です。発熱外来なら感染症以外の原因も考慮した診察を受けられます。

社会人の不明熱が長引くときにやってはいけない応急処置はありますか?

関口 雅則医師関口 雅則(医師)

熱が続くときによくある誤りとして、無理をして出勤する、解熱薬を飲み続けて症状を隠す、水分を十分に取らないといった行動があります。これらは病状を悪化させる原因になります。体を休めずに動き続けると、炎症が強まり回復が遅れることがあります。しっかり休養をとり、水分摂取と安静を最優先にしましょう。

まとめ 大人で1週間熱が下がらないのときは早めの受診を

大人で1週間も発熱が続く場合、体は何らかの異常を警告しています。風邪と思い込んで放置すると、肺炎や肝臓の炎症、自己免疫疾患、がんなど重い病気が隠れていることもあります。発熱が続くときは無理をせず休養をとり、水分と栄養をしっかり補いながら安静を保ちましょう。3日以上続く高熱、1週間経っても下がらない熱、あるいはだるさ・息苦しさ・体重減少などを伴う場合は、早めに内科を受診することが重要です。原因を特定することで、適切な治療と回復へとつながります。自己判断に頼らず、医師に相談することが健康を守る最善の一歩です。

「1週間熱が下がらない」症状で考えられる病気

「1週間熱が下がらない」から医師が考えられる病気は14個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

消化器系

婦人科系

  • 骨盤内炎症性疾患(PID)
  • 子宮内膜炎

1週間も熱が下がらないという状態は、単なる風邪の延長と考えず、身体のどこかで起きている炎症や疾患のサインとして注意が必要です。迷わず医療機関での検査・相談を行いましょう。

「1週間熱が下がらない」に似ている症状・関連する症状

「1週間熱が下がらない」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 熱が上がったり下がったりする
  • 夜だけ発熱する
  • 頭痛と微熱が続く
  • 悪寒がある

1週間も熱が下がらない場合は、発熱だけでなく、悪寒や頭痛、強いだるさなど一緒に出ている症状も原因を考えるうえで大切な手がかりになります。自己判断で様子を見続けず、こうした症状が続くときは早めに医療機関に相談してください。

この記事の監修医師