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「背中が寒い」のは「自律神経失調症」が原因?対処法も医師が徹底解説!

「背中が寒い」のは「自律神経失調症」が原因?対処法も医師が徹底解説!

背中が寒いとき、身体はどんなサインを発している?Medical DOC監修医が主な原因や考えられる病気・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

「背中が寒い」症状で考えられる病気と対処法

背中が寒くなる症状で考えられる病気としては、「自律神経失調症」「貧血」などが挙げられます。それぞれの原因疾患に応じて、普段から取り組むセルフケア対策や対処法が異なりますので、ある程度そういった知識を知っておく必要があります。
今回は、背中が寒い症状で想定される病気と対処策について説明していきます。

背中が寒い症状で考えられる原因と対処法

背中が寒い症状で考えられる原因疾患として、「貧血」が挙げられます。貧血では、自覚症状が乏しい場合もありますが、典型的な症状には動悸、息切れ、慢性的な疲労感や倦怠感以外にも匙(さじ)状爪という爪が反り返って割れやすくなる、あるいは背中が寒くなる、舌がひりひりして味覚障害を呈することが考えられます。貧血症状を認める際には、適切に対処する必要があり、心配であれば、内科を受診し血液検査を受けましょう。

寝るときに背中が寒い症状で考えられる原因と対処法

寝るときに背中が寒い症状で考えられる原因疾患として、「低体温症」が挙げられます。
低体温症の場合には、末梢血管が収縮し、血液が手足などの末端に運ばれにくくなりますし、それによって指先が動かしにくくなったり、うまくしゃべれなくなったりします。さらに、症状が進行すると、意識低下に伴って、反応が鈍くなっていき、高度低体温症になると昏睡に陥ることもあります。
一度体温が低下すると代謝機能が働かなくなるため、自力で体温を上げることが困難です。治療で低体温が解消されても、不整脈・心不全・血栓症など合併症が起こって、命を落とすこともあり得えます。心配な症状がある場合、救急外来を受診しましょう。

風邪の時に背中が寒い症状で考えられる原因と対処法

風邪の時に背中が寒い症状で考えられる原因疾患として、「風邪症候群」が挙げられます。誰もが知っている身近な病気である「風邪症候群」は、主にウイルスや細菌感染により、上気道で引き起こされる炎症を伴う病気です。咳嗽、喉の痛み、鼻汁などの症状が生じます。背中が寒い感じは「悪寒戦慄」と呼ばれ、発熱するために体が震えて熱を作っているところかもしれません。
主な原因微生物はウイルスであり、風邪症候群を引き起こすウイルスの代表例がライノウイルスであり、それ以外にもインフルエンザウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどが挙げられます。インフルエンザであればタミフルなどのウィルス治療薬が存在しますが、ほとんどの風邪は自然と症状が改善するのを待つしかありません。痰切りや咳止め、解熱鎮痛薬などの対症療法を行います。

ストレスを感じたときに背中が寒い症状で考えられる原因と対処法

ストレスを感じたときに、背中が寒い症状で考えられる原因疾患として、「自律神経失調症」が挙げられます。自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが崩れることでさまざまな症状を引き起こす病気の総称を指しています。自律神経失調症のなかには、ストレスや不安などからくる軽症のうつ病、あるいは不安神経症や気分障害などの症状が一部含まれると考えられています。
自律神経失調症の主要な症状は、眠れない、疲労が取れにくい、頭痛やめまい、息苦しさ、便秘、下痢などの便通異常症状が出現する以外にも、情緒不安定や不安感など精神的な不調症状を呈することがあります。多彩な不調症状から疑われる病気に関する精密検査を施行しても特に明確な異常が見つからない場合は、自律神経失調症の可能性があります。この精査については内科や心療内科、精神科を受診して行いましょう。

腰痛の時に背中が寒い症状で考えられる原因と対処法

腰痛の時に背中が寒い症状で考えられる原因として、「肩や首、背中の冷え」が考えられます。肩や首、背中周りには太い血管や体温に関係する神経も多く重要な役割を担っていて、肩や背中の冷えから始まる腰痛も少なくないです。体の冷えの原因は「筋肉量が少なく、体の熱を多くつくることができない」、あるいは「血流が悪いため熱をうまく運べない」ことであり、背中や大腿部などの大きな筋肉を鍛えると、冷え性を改善できて、腰痛や背中の寒さの症状が緩和できます。症状が悪化する際には整形外科を受診しましょう。

すぐに病院へ行くべき「背中が寒い」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

めまいや頭痛、背中が寒いことで日常生活に支障をきたしている場合は、心療内科や精神科へ

自律神経失調症の症状は個人差が非常に大きいという特徴があります。そのため、生活の質を大幅に損なってしまうような症状がある場合は、我慢しすぎずにすぐに医療機関を受診しましょう。例えば、自律神経失調症によるめまいや頭痛、背中の寒気などの症状が原因で、会社に行けない、思い通りに家事ができないといった状態に陥っているような場合は、早急に心療内科や精神科を受診する必要があります。

受診・予防の目安となる「背中が寒い」症状のセルフチェック法

・背中が寒い以外に頭痛症状がある場合
・背中が寒い以外にめまい症状がある場合
・背中が寒い以外に立ちくらみ症状がある場合

「背中が寒い」症状が特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「背中が寒い」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

低体温症

低体温症は寒冷の環境で発症します。体温が低下し、身体機能にさまざまな支障が生じる病気です。最悪の場合、心肺停止する非常に危険な状態です。したがって、低体温症にならないよう予防することや、初期の段階で体温を回復させることが重要です。
低体温症とは、深部体温が35℃以下になった状態のことを指します。深部体温とは身体の内部の体温で、食道・直腸・膀胱などの温度のことです。深部体温が35〜32℃で軽度・32〜28℃で中等度・28℃以下で高度の低体温症と診断されます。偶発的な事故や事態の状況下で発症した低体温症は、偶発性低体温症とも呼ばれます。 人間は37℃前後の体温がなければ、代謝機能が正常に働かないため、低体温が起きると、身体のさまざまな機能が働かなくなります。低体温症と判断された場合、すぐにあたたかい毛布や体を温める専用の機械を用いて治療することになります。

貧血

貧血は赤血球の減少により、体内の酸素運搬能力が低下する状態を指しています。貧血の症状には、めまい、ふらつき、息切れなどを多彩な症状があります。子宮筋腫などに伴う鉄欠乏性貧血や再生不良性貧血、胃切除後の巨赤芽球性貧血などさまざまな原因疾患の存在が考えられます。特に、鉄欠乏性貧血は、体内の鉄分が不足することで赤血球中に含まれるヘモグロビンが作成できなくなることで引き起こされる病気であり、貧血の中で最も頻度が多いです。体の不調の原因は気付いていない貧血のせいかもしれないため、なにか心配なことがあったらかかりつけの内科に相談してみましょう。

自律神経失調症

自律神経失調症は、体のさまざまな機能を無意識にコントロールしている自律神経のバランスが崩れることによって引き起こされる病態です。自律神経は、交感神経と副交感神経の2つから成り立ち、これらが適切に機能することで心拍数、消化、体温調節など、私たちの体内で自動的に行われている活動を調整しています。自律神経失調症の原因は多岐にわたりますが、慢性的なストレス、過労、不規則な生活習慣、心身の疾患などが主な引き金となります。これらの要因により自律神経のバランスが乱れ、さまざまな身体的、精神的な症状が現れます。
身体的な症状には、頭痛、めまい、動悸、息切れ、胃腸の不調、冷えやほてり、睡眠障害などがあります。また、精神的な症状としては、不安感、イライラ、抑うつ状態などが挙げられます。これらの症状は日常生活に大きな影響を及ぼすことがあり、個人の生活の質を大きく下げる要因となり得ます。心配な症状があれば、かかりつけの内科や心療内科を受診しましょう。状態に応じて気分安定剤や抗うつ薬、漢方などが処方される可能性があります。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは、甲状腺のはたらきが低下して甲状腺ホルモンの分泌量が通常よりも少なくなる病気のことです。甲状腺ホルモンは、甲状腺で生成・分泌されるホルモンであり、全身の新陳代謝を活発にする作用があります。したがって、甲状腺ホルモンの分泌量が減少するこの病気では、慢性的な疲労感、むくみ、背中の寒さ、便秘、体重増加などの症状が引き起こされるようになります。放置して重症化すると、心不全や意識障害を引き起こすケースもあるため注意が必要です。
甲状腺の機能が低下する主な原因は、慢性的な炎症が生じることで徐々に甲状腺が破壊されていく慢性甲状腺炎(橋本病)や亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎など、甲状腺に炎症が生じる病気によって一時的に甲状腺の機能が低下することもあります。疑わしい症状がある場合は医療機関を受診しましょう。専門診療科は代謝内分泌内科です。

「背中が寒い」症状の正しい対処法は?

背中が寒い症状で考えられる原因疾患の一つとして考えられる自律神経失調症は、日常生活における過剰なストレス刺激や生活習慣の不規則性によって引き起こされると考えられており、これらを回避して改善することで自然と不調が軽快していくことが多いです。ストレッチ、音楽療法、アロマセラピー、散歩や体操、入浴など日常的に気軽に取り入れることができるストレス解消法を実践してみましょう。
背中が寒くて、咳や鼻水がある場合は風邪かもしれません。風邪の時は安静にして十分な水分・栄養補給を心がけて自然治癒を待ちましょう。もし発熱などでしんどい場合は、対症療法として解熱鎮痛剤を使用してみてください。

「背中が寒い」症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「背中が寒い」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

背中の冷えに効くツボはありますか?

甲斐沼孟医師甲斐沼 孟(医師)

首を前に傾けた時に骨か飛び出るところ(首と背中の間あたり)にあるツボである「大椎」や、背中の上部、肩甲骨の間にあるツボである「風門」などを温めると、背中を含めて身体全体を効率的に温めることができます。

寒暖差で背中が寒くなる原因は何ですか?

甲斐沼孟医師甲斐沼 孟(医師)

冷暖房の使いすぎなどにより、室内外の温度差が大きい環境が生まれて、その環境に体が慣れてしまうと、温度変化に身体がうまく対応できず、寒気を感じることがあります。特に、日常的に仕事業務などで空調が効いた場所に長時間いる場合や、直接的に風に当たり続ける環境に身を置いている際には注意が必要です。

まとめ 背中の寒さが続く場合は自律神経失調症に注意!

背中が寒い症状で考えられる原因としては、自律神経失調症、肩や腰部の冷え、貧血、低体温証、甲状腺機能低下症などが挙げられます。特に、慢性的に過労やストレスを感じていると、身体の筋肉は緊張するとともに、筋肉内にある血管の血流が悪くなりますし、ストレスや不規則な生活により自律神経が乱れて自律神経本来の機能である体内の温度調節がうまくできなくなることがあります。
老若男女関係なく、肩や背中の冷えに悩んでいる方は多くいますので、日々の生活を振り返って、ストレス対策や環境整備に努めましょう。

「背中が寒い」症状で考えられる病気

「背中が寒い」から医師が考えられる病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

内科系の病気

心療内科・精神科系の病気

代謝内分泌内科の病気

その他

背中が寒い症状で考えられる原因としては、上記のものが挙げられます。寒気が続く場合や寒気に伴って動きにくいような場合は、病気が隠れている可能性があります。

「背中が寒い」に似ている症状・関連する症状

「背中が寒い」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 倦怠感がする
  • 首や腰部が痛い
  • 立ち眩みやふらつき症状がある
  • 咳嗽・鼻汁
  • 体がむくんでいる

背中が寒くて、上記の症状がある際には、自律神経失調症や甲状腺機能低下症などの病気が考えられます。症状が長引く、あるいは悪化する場合は医療機関を受診して相談しましょう。