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『顔の目の周りが痛い』原因・何科を受診するべきかご存知ですか?医師が解説!

『顔の目の周りが痛い』原因・何科を受診するべきかご存知ですか?医師が解説!

顔の目の周りが痛いとき、身体はどんなサインを発している?Medical DOC監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

「顔の目の周りが痛い」症状で考えられる病気と対処法

日常生活において、顔の目の周りが痛くなった経験はありませんか。
今回は、顔の中で特に目の周りが痛い症状を自覚した際に、考えられる病気とその対処法を中心に解説していきます。

顔の目の周りが痛い症状で考えられる原因と対処法

顔の目の周りが痛い症状で考えられる原因疾患として、「ドライアイ(目の乾燥)」が挙げられます。
パソコンなどのモニター画面を長い時間にわたって見たり、冬場など暖房が効いた室内では目が乾燥しやすいと言われています。
目が乾燥している際には、清潔な手で眼球をきれいな水で洗い流す、あるいは市販の目薬や洗浄液を活用するのもおすすめです。
それでも症状が繰り返す、あるいは目の状態改善が乏しければ、眼科を受診しましょう。

顔の目の周りがピリピリ痛い症状で考えられる原因と対処法

顔の目の周りがピリピリ痛い症状で考えられる原因疾患として、「帯状疱疹」が挙げられます。
帯状疱疹は、水痘(すいとう)帯状疱疹ウイルスを原因として発症する病気です。
水痘(水ぼうそう)と同じウイルスが原因で引き起こされて、体内に潜伏していたウイルスが再活性化することで発症します。
帯状疱疹になると、最初は顔の目の周りが痛い、あるいは皮膚がぴりぴりするような痛みが出現して、時間が経つと帯状に赤みや水疱(みずぶくれ)の形成などの皮膚症状が現れます。
また帯状疱疹にともなう合併症として、帯状疱疹後神経痛があり、皮膚症状が消えたにもかかわらず痛みだけが残ることもありえます。
帯状疱疹を発症した場合には、原因となる水痘帯状疱疹ウイルスに対してアシクロビルやバラシクロビルなどの抗ウイルス薬を投与する治療が効果的です。
受診すべき診療科は皮膚科です。皮膚病変が出現してから時間が経ちすぎると、抗ウイルス薬の効果が損なわれますので、早めに専門医療機関を受診しましょう。

顔の目の周りが熱くて痛い症状で考えられる原因と対処法

顔の目の周りが熱くて痛い症状で考えられる原因疾患として、「アトピー性皮膚炎」が挙げられます。
アトピー性皮膚炎の発症メカニズムは解明されていないので確実な予防法はありませんが、ダニやハウスダスト、汗、ストレスによって症状が悪化しやすいといわれています。
アトピーなどの極端な乾燥肌を呈する皮膚状態では皮膚表面が非常に敏感になっていますので、普段から保湿を中心としてスキンケアを行う必要があります。
角層の欠損部に皮膚を保護する化粧水やワセリンを外用することで、皮膚のバリア機能がある程度回復することが期待されます。
心配であれば、皮膚科など専門医療機関を受診しましょう。

すぐに病院へ行くべき「顔の目の周りが痛い」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

目がゴロゴロする症状の場合は、眼科へ

普段の生活で特に重大な支障をきたしておらず、少し目の違和感がある程度であればセルフケアで様子を見ることも出来るでしょう。
しかし、顔の目の周りが痛い症状や目のゴロゴロ感が長く続く場合には、「ものもらい」などの疾患を考慮して眼科など早急に専門医療機関を受診して相談しましょう。
ものもらいは、医学的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ[龍中1] )」と呼ばれる眼の疾患であり、主に黄色ブドウ球菌などを代表とする細菌病原体による感染によって引き起こされます。
治療方法は、目の周りが痛い症状が軽度の場合には、抗菌薬成分が含んだ目薬を使用し、目の腫れが重度である際には、点眼薬に加えて抗生物質など内服する治療を実践します。

受診・予防の目安となる「顔の目の周りが痛い」ときのセルフチェック法

  • ・顔の目の周りが痛い以外に水疱症状がある場合
  • ・顔の目の周りが痛い以外に発熱症状がある場合
  • ・顔の目の周りが痛い以外に皮疹症状がある場合

「顔の目の周りが痛い」症状が特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「顔の目の周りが痛い」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

接触性皮膚炎(かぶれ)

接触性皮膚炎とは、皮膚に何らかの物質が触れ、それが刺激やアレルギー反応となって炎症を起こした病気です。
別名で「皮膚のかぶれ」とも呼ばれていて、湿疹や赤み、かゆみ、水ぶくれや腫れなどさまざまな症状を伴います。
基本的には原因物質が触れた部分に症状が現れます。化粧品や香水、ヘアケア用品、指輪やイヤリング、腕時計、ネックレスなどの金属装身具、衣類、家庭用化学薬品、洗剤、医薬品など身のまわりにあるほとんどの物質が原因となります。
治療策としては、原因となる物質を突き止めて、その物質との接触を避け、短期的にステロイド外用薬を使用したり、かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬という内服薬を使用します。
心配であれば、皮膚科など専門医療機関を受診しましょう。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、一般的に皮膚に存在するバリア機能が低下して、かゆみを伴う湿疹が改善したり悪化したりする状態を繰り返す病気のことです。
通常では、幼少期に発病することが多く、成長と共に少しずつ症状は改善していきますが、時に成人の方でも数%の方が罹患して持病として抱えていると言われています。
発症メカニズムはいまだに解明されていませんが、遺伝性に発病する、あるいはアレルギーを起こしやすい生来の体質などが発症に関与していると考えられています。
アトピー性皮膚炎を発症した場合にはできるだけ皮膚への刺激を避けるように日常的に規則正しい生活を送ることが重要な視点となります。
心配であれば、皮膚科など専門医療機関を受診しましょう。

眼瞼炎

眼瞼炎が生じる原因としては、眼脂の分泌が過剰となって脂腺が閉塞することで炎症が引き起こされることもありますし、眼瞼部に位置する脂腺や汗腺に細菌感染が合併することで眼瞼炎に発展することも想定されています。
まつげの生え際に原因があって発症することもあれば、まぶたの皮膚に存在する問題に応じて眼瞼炎が生じる可能性もあります。
眼瞼炎における治療は、眼瞼部を温かいタオルなどで暖めることで症状の改善が期待できますし、眼瞼部の清潔を保持するために常日頃からまぶたを洗浄することも大切です。
心配であれば、眼科など専門医療機関を受診してください。

ドライアイ

ドライアイになると、角膜組織に必要とされている酸素や栄養成分が不足して、眼精疲労や目の掻痒感、眼球部の充血などをあわせて認められるようになります。
ドライアイによって目がゴロゴロする症状を未然に防ぐためには、まずは普段の生活において目を酷使しないことが重要です。
パソコン業務を集中して実行している場合には、画面ディスプレイと目の距離を大体40cm以上確保する、定期的に休憩時間を設けて遠くの景色を見る、あるいは目を閉じてしっかり休息を持つようにしてください。
心配であれば、眼科など専門医療機関を受診して相談しましょう。

「顔の目の周りが痛い」の正しい対処法は?

ドライアイや眼精疲労に伴う目の症状を自覚している際には、中指と薬指を合わせて眼球部を囲む骨縁に沿って一周指を滑らせることによって、眉間の間のツボを刺激され血行が促進し症状の改善効果が期待できます。
また、顔の目の周りが痛い場合には、瞬きの回数を意識的に増やす、あるいは目を休息させる時間を設ける、ホットタオルなどの温かいタオルを用いて10分程度目の周囲を温めると血行が促進されて目の症状を改善できる可能性があります。
ドライアイに対するおすすめの食材として、DHAやEPAが豊富に含まれている青魚や眼球粘膜に対して抗酸化作用を発揮するビタミン成分を多く含むナッツ類がお勧めです。
ドライアイなどによる目がゴロゴロする症状を緩和させるために、市販の目薬などを定期的に使用することも効果的です。減少した涙成分を補給するために有効であると考えられており、1日あたり5回前後を目安に点眼しましょう。
目を洗浄する場合には、できるだけ水道水ではなく、眼球をきれいに洗い流すために洗浄液を用いることをお勧めします。
目の炎症状態を放置すると様々な眼疾患を合併して、深刻な視力障害を呈する恐れもあります。日常的なセルフケアを含む応急処置をしても目の症状が収まらない場合には、速やかに眼科を受診して目の状態を確認してもらいましょう。

「顔の目の周りが痛い」症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「顔の目の周りが痛い」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

顔の目の周りが痛いときは何科に行けばいいですか?

甲斐沼孟医師甲斐沼 孟(医師)

顔の目の周りが痛い場合には、ものもらいや眼瞼炎、ドライアイを疑う際には眼科、帯状疱疹やアトピー性皮膚炎などを疑う際には皮膚科を受診しましょう。

片目の骨のまわりが痛いときの対処法を教えてください。

甲斐沼孟医師甲斐沼 孟(医師)

片目の骨の周りが痛い場合には、外傷に伴う眼窩壁骨折などを考える必要があります。頭痛や複視(ものが二重に見える)症状や眼球運動障害(眼球が特定の方向に動かない)がある際には、早急に形成外科など専門医療機関を受診しましょう。

まばたきをすると目の下・目の周りが痛いのは危険な状態ですか?

甲斐沼孟医師甲斐沼 孟(医師)

まばたきをすると、目の下や目の周りが痛くなる場合には眼瞼炎を疑う必要があります。眼瞼炎の治療は、まぶたを暖めることで症状の改善が期待できますし、まぶたの清潔を保つために、しっかりとまぶたを洗浄することも重要です。

ストレスが原因で顔の目の周りが痛くなることはありますか?

甲斐沼孟医師甲斐沼 孟(医師)

ストレスが原因で免疫力が低下してウイルス感染に伴って帯状疱疹を発症すると、顔の目の周りが痛くなることがあります。日常生活においてセルフケアを行って、自分なりにストレスを解消できるように努めましょう。

まとめ

顔の目の周りが痛い症状は、多くの方が過去に経験したことのある症状だと思います。
特に目の周りの痛みを自覚した際には、無理に目を刺激すると、かえって角膜部などに傷がついて症状が悪化して合併症を引き起こす危険性もありますので、適切な対処法やセルフケアを行うことで改善するように心がけましょう。
心配であれば、眼科など専門医療機関を受診して相談しましょう。
今回の記事情報が少しでも参考になれば幸いです。

「顔の目の周りが痛い」症状で考えられる病気

「顔の目の周りが痛い」から医師が考えられる病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

皮膚科の病気

眼科の病気

形成外科の病気

  • 眼窩壁骨折

目の周りの痛みであっても皮膚科・形成外科の疾患が隠れている場合があります。これまでに紹介したセルフケアを行っても症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。

「顔の目の周りが痛い」に似ている症状・関連する症状

「顔の目の周りが痛い」と関連している、似ている症状は13個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

「顔の目の周りが痛い」症状のほかにこれらに症状が見られる際も、「眼瞼炎」「帯状疱疹」「眼窩壁骨折」といった病気が疑われます。症状を複数認めるときは医療機関を受診するようにしてください。

【参考文献】
麦粒腫(日本眼科学会)

この記事の監修医師