「昼寝で頭痛が起きる」原因は何かご存じですか?対処法や考えられる病気も医師が解説!

昼寝で頭痛が起きるのはなぜ?メディカルドック監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

監修医師:
関口 雅則(医師)
目次 -INDEX-
昼寝した後頭痛の症状で考えられる病気と対処法
昼寝の後に頭痛を感じる場合、体の疲労の蓄積や睡眠時間、寝姿勢の影響で片頭痛や緊張型頭痛などが生じていると考えられます。これらの頭痛は原因が異なるため、対処方法もそれぞれ異なります。無理な姿勢や長時間の昼寝はリスクを高めるため、日常の習慣を見直すことが大切です。本章では、昼寝後の頭痛の特徴や考えられる病気、解消・予防法について説明します。
昼寝の後の寝起きに頭痛がする症状で考えられる原因と対処法
昼寝の後に頭痛が起きる場合、代表的なのは片頭痛と緊張型頭痛です。
片頭痛は寝すぎによる血管の拡張が原因で、こめかみ辺りがズキズキと痛むなどの特徴があります。一方、緊張型頭痛は悪い寝姿勢によって首や肩の筋肉がこり、後頭部から頭全体が重く締めつけられるような感じがします。
対処法として、片頭痛ではこめかみや首筋を冷やすこと、緊張型頭痛では首や肩を温めて筋肉をほぐすことが効果的です。
頭痛の多くは数時間で軽快しますが、痛みが強い、何度も繰り返す、意識障害やしびれ・吐き気などを伴う場合は、重大な病気(脳血管障害や脳腫瘍など)が隠れていることもあるため、早めに脳神経内科や頭痛外来を受診しましょう。また、水分不足や生活リズムの乱れも原因となるため、普段の睡眠習慣や水分補給の見直しも大切です。
短い昼寝で頭痛が起きる症状で考えられる原因と対処法
短時間の昼寝後でも頭痛が起こることがあります。この場合、主に寝た姿勢が悪かったり、首や肩の筋肉が緊張して血流が悪くなったりことによる緊張型頭痛が多いです。頭全体が重く感じる、締めつけられるような痛みが現れることが特徴で、身体のこりや疲れがたまっている人ほど起こしやすいとされています。
すぐにできる対処法は、首や肩を蒸しタオルなどで温め、軽くストレッチをすることです。痛みが強い場合は市販の痛み止めを使用するのも一つの方法です。ただし、頭痛が毎回短い昼寝のたびに起きる、他の神経症状(しゃべりにくい、手足がしびれる等)を伴う場合は一度医療機関を受診しましょう。リラックスできる寝姿勢や短い時間(15〜30分)で昼寝を終える心がけも予防に役立ちます。
昼寝しすぎて頭痛の症状で考えられる原因と対処法
長めの昼寝をした後に頭痛が出る場合、“寝すぎ”が主な原因になります。長時間寝ていると、脳の血管が拡張し、片頭痛のようなズキズキとした痛みにつながることが多いです。一方で、寝返りが少なく同じ姿勢が続くことで首や肩の筋肉がこわばり、緊張型頭痛も起こしやすくなります。片頭痛の場合はこめかみや首筋を冷やして安静にし、緊張型頭痛の場合は肩や首を温めてこりをほぐします。
普段から昼寝は15~30分以内にし、寝具や枕を自分の体に合ったものへ見直すと予防につながります。痛みが引かない場合、頻繁に起こる場合や他の症状(意識障害、しびれ、強い吐き気)が出る場合は、早めに脳神経内科や頭痛外来を受診しましょう。特に急に激しい頭痛が出た場合は、くも膜下出血など緊急性の高い疾患の可能性もあるため、速やかに救急受診が必要です。
すぐに病院へ行くべき昼寝で頭痛が起きる症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
昼寝で頭痛が起きて激しい症状の場合は、脳神経内科へ
昼寝後に突然激しい頭痛が生じた場合や、今までに経験したことのない強い痛み、または意識がもうろうとする、手足のしびれ、吐き気やろれつ障害など神経症状が現れる場合は注意が必要です。こういった症状はくも膜下出血や脳出血、脳梗塞、髄膜炎、脳腫瘍など脳にかかわる重篤な病気が考えられるため、早急に脳神経内科や神経内科の受診が必要です。
突然の激しい頭痛は命に関わることもあるため、痛みが引いても放置せず、できるだけ早く専門医療機関を受診し、CTやMRIなどの適切な検査を受けることが重要です。
「昼寝で頭痛が起きる」症状が特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「昼寝した後の頭痛」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
片頭痛
片頭痛は、脳の血管が広がることで周囲の神経が刺激され、こめかみや側頭部にズキズキとした痛みが生じる頭痛です。昼寝の後、血流が良くなりすぎることで片頭痛が誘発されることがあります。痛みが強く、光や音に敏感になる、吐き気を伴うことなどが特徴です。
対処法としては、静かな場所で安静にし、こめかみや首筋を冷やすことが効果的です。市販の鎮痛薬も有用ですが、発作が月に数回以上出る場合や日常生活に支障がある場合は、脳神経内科や頭痛外来への受診を検討しましょう。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は、昼寝時の悪い姿勢や首・肩まわりの筋肉の緊張が原因となり、後頭部から頭全体が重く締め付けられるように痛むのが特徴です。
症状が現れたときは、蒸しタオルで首肩を温める、軽くストレッチすることで症状が改善することもあります。頭痛が頻繁に続く場合や痛みが強い場合は、市販薬の使用も可能ですが、長期間続く場合は脳神経内科や一般内科など専門医院の受診をおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気で、昼寝後に頭痛や強い眠気が続くケースもみられます。主な原因は肥満や首が短い、顎が小さいなど体型や骨格の影響、仰向け寝など睡眠姿勢です。また、いびきや夜間の息苦しさ、日中の集中力低下など他の身体部位にも症状が現れることがあります。
対処法としては、減量・禁煙・飲酒制限・横向き寝や枕の調整といった生活習慣の見直しが推奨されますが、重度の場合はCPAP(持続陽圧呼吸療法)や口腔内装具など医師による治療が必要です。昼寝後の頭痛や強い眠気、起床時の息切れなどが頻繁・長期化する場合は、呼吸器内科や睡眠外来など専門科で相談してください。
昼寝で頭痛が起きる症状の正しい対処法は?
(昼寝後に頭痛が起きる場合、適切な対処を知っておくことが大切です。主な原因は寝すぎや姿勢の悪さ、筋肉の緊張などが挙げられますが、予防には寝る前の準備や昼寝の仕方に注意することが有効です。ここでは、昼寝頭痛の主な予防法や実際に症状が出た時の対処法、鎮痛剤の使用について解説します。
昼寝頭痛を防ぐには寝る姿勢や時間をどうすれば良い?
昼寝の際の寝る姿勢と昼寝時間を工夫することで、頭痛を予防できます。長時間の昼寝は脳の血管拡張を招き、片頭痛を引き起こしやすいため、昼寝は15~30分以内にとどめ、できれば15時までに終えるのが理想です。寝る姿勢については、椅子に座り軽く前かがみになってデスクに頭や腕を預けるよりも、横になる方が首や肩の筋肉の緊張を避けやすく、ネックピローを使い首の安定を保つことも効果的です。枕の高さや硬さを体に合ったものに調整し、首が自然なカーブを保つ姿勢で寝ることも頭痛予防に役立ちます。
昼寝の後に頭痛が起きた時の対処法は?
昼寝後に頭痛が起きた場合は、まず頭や首を冷やして血管の拡張を抑えることを試しましょう。特に片頭痛では冷却が効果的です。一方、筋肉の緊張による緊張型頭痛の場合は、首や肩を温め、軽いストレッチを行うことで血流が改善されます。痛みが強い場合は市販の鎮痛剤を利用できますが、症状が長時間続く、頻繁に起こる場合は医療機関の受診を検討してください。また、無理な姿勢や長時間寝すぎたことが原因の場合は、睡眠環境や昼寝時間を見直すことが必要です。
昼寝をした後に頭痛が起きたら鎮痛剤を使用して良い?
昼寝後の頭痛に対して鎮痛剤を使用することは一般的に有効です。市販の頭痛薬は片頭痛や緊張型頭痛の痛みを和らげるために使われますが、過度の使用は薬物乱用頭痛を招く恐れがあるので注意が必要です。痛みが軽度であればまずは休息や冷却・温めを試し、痛みが和らがない場合に鎮痛剤を服用しましょう。慢性的に頭痛が続く場合や薬の効果が薄い場合は専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
「昼寝した後の頭痛」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「昼寝した後の頭痛」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
昼休みに短いお昼寝をすると頭痛や吐き気がします。昼寝はしないほうが良いのでしょうか?
関口 雅則医師
昼寝で頭痛や吐き気を感じる場合、姿勢や昼寝時間、睡眠環境が原因となっていることが多いです。長時間の昼寝やデスクでうつ伏せになる姿勢は頭痛のリスクを高めますので、15~30分程度で体に負担の少ない姿勢を心がけてみてください。それでも毎回症状が出る場合や強い吐き気が続く場合は無理に昼寝をせず、医療機関で相談されることをおすすめします。
昼寝が原因で群発頭痛になることがあるのでしょうか?予防策はありますか?
関口 雅則医師
群発頭痛は、決まった時間帯や睡眠中、昼寝後にも発症することがあります。体内時計や自律神経の変化が関与していると考えられ、昼寝が引き金になる例も報告されています。予防のためには規則正しい生活リズムや、決まった時間の昼寝を避けること、ストレスやアルコール摂取を控えることが重要です。発作の頻度が高い場合は神経内科や頭痛外来に相談してください。
デスクで仮眠を取ると起きてから頭や目の奥が痛いことがあります。姿勢が悪いのでしょうか?
関口 雅則医師
デスクでうつ伏せや無理な姿勢で仮眠をとると、首や肩の緊張・血流不良により締め付けるような頭痛や、眼精疲労による目の奥の痛みが生じやすくなります。また、パソコン作業などで目や首への負担が蓄積していると悪化しやすいです。クッションやネックピローで首をサポートし、椅子に深く腰掛けて背中が丸まらないような姿勢を心がけると、頭痛や目の痛みの予防につながります。
まとめ 昼寝をした後に頭痛がするときは適切な対処と生活習慣の見直しが重要
昼寝の後に頭痛がするときは、まず片頭痛か緊張型頭痛かを見極め、それぞれに適した対処法を行うことが大切です。片頭痛なら冷やして安静にし、緊張型頭痛なら首や肩を温めて筋肉をほぐすことが効果的です。また、昼寝は15~30分程度に抑え、できるだけ正しい寝姿勢や寝具を整えることが予防につながります。
症状が頻繁に起こる場合や強い痛み・意識障害などが現れた場合は、自己判断せず早めに医療機関へ相談しましょう。生活習慣や睡眠環境を見直すことで、頭痛のリスクを減らし快適な日常を送ることができます。
「昼寝した後の頭痛」症状で考えられる病気
「昼寝した後の頭痛」から医師が考えられる病気は6個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器系の病気
- 高血圧性頭痛
- 血管性頭痛
呼吸器系の病気
内分泌・代謝系の病気
- 甲状腺機能異常
頭痛はさまざまな身体の変化や病気のサインであるため、いつもと違う痛みや強い症状、頻繁な発作がある場合は早めの医療機関受診が重要です。我慢せず、症状や経過を記録し、医師に相談することで適切な診断と治療が受けられます。
「昼寝した後の頭痛」に似ている症状・関連する症状
「昼寝した後の頭痛」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- 背中がつる
- 肩が痛い
- 首がこる
- 目の奥が痛い
- めまいがする
首や肩、背中の不調やめまいなど、昼寝後の頭痛と似た症状が複数併発する場合には、単なる疲れや筋肉のこりだけでなく、体のバランスや睡眠の質、さらに他の疾患が関わっている可能性もあります。慢性的な症状や強い痛みが続いた際は、ためらわず専門医へ相談しましょう。
・日本頭痛学会「頭痛の診療ガイドライン2021」


