不妊で考えられる病気・原因は?医師が徹底解説!
妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しない状態のことを指します。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
しかし、女性に排卵がなかったり、子宮内膜症を合併していたり、過去に骨盤腹膜炎などにかかったことがあったりすると妊娠しにくいことが分かっています。このような場合は、上記の定義を満たさなくても「不妊かもしれない」と考えて検査や治療に踏み切った方が良いこともあります。
また、男女とも加齢により妊娠が起こりにくくなることが知られており、治療を先送りすることで成果が下がるリスクを考慮すると、一定期間を待たないですぐに治療したほうが効果的である場合もあります。
不妊のカップルは約10組に1組と言われていますが、近年、妊娠を考える年齢が上昇していることもあり、この割合はもっと高いとも言われています。
原因は男性側、女性側、あるいはその両方にある場合がありますが、何も原因がない場合もあります。男性側の代表疾患としては、精巣上体炎や勃起障害などが挙げられます。女性側の代表疾患としては、子宮内膜症や骨盤腹膜炎などが挙げられます。
病院に行った方が良い症状は?
「不妊かもしれない」と思ったら早めに病院受診を検討しましょう。
行くならどの診療科が良い?
主な受診科目は、産婦人科、泌尿器科です。
問診や診察に加えて内診、経膣超音波検査、子宮卵管造影検査、精液検査などを実施する可能性があります。
病院を受診する際の注意点は?
持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。
いつから妊娠を望んで性交しているのか、月経周期や妊娠・出産歴、既往歴などを医師へ伝えましょう。
治療をする場合の費用や注意事項は?
不妊治療には、保険診療の適応とならない自由診療の項目も存在します。詳しくは受診を考えている医療機関にお問い合わせください。