「銀歯を噛むと突然痛み」出す原因とは?すぐに病院へ行くべき症状も歯科医師が解説!

銀歯を噛むと突然痛くなるのを治すには?メディカルドック監修医が対処法や考えられる原因・病気・何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

監修歯科医師:
手塚 充樹(ヘルシーライフデンタルクリニック)
目次 -INDEX-
「銀歯を噛むと突然痛くなる」症状で考えられる病気と対処法
銀歯を噛むと突然痛くなる症状の原因として考えられるものは複数あります。こちらの記事でご説明をしますので現在のご自身の症状と照らし合わせて参考にしてみてください。
虫歯ではないのに銀歯を噛むと突然痛くなる症状で考えられる原因と対処法
この場合に考えられるのは噛んだ時の痛みです。または、冷たいものや熱いものに対してしみる症状も考えられます。歯茎が腫れてくるケースも考えられます。
まずは鏡をみて、自分の口腔内をチェックし、該当する銀歯が破損したり脱離したりしていないかどうかを確認してみましょう。
考えられる原因には、銀歯の破折、脱離など。根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)といって、歯の根の周りの炎症が起きているなどの可能性が考えられます。または、銀歯を接着していた接着剤の溶出によって隙間から刺激が伝わりやすくなっている可能性もあります。いずれにしろ痛みがある場合には放置をすることによって病態が進行してしまう可能性がありますので注意が必要です。歯科医院を受診しましょう。
ストレスで銀歯を噛むと突然痛くなる症状で考えられる原因と対処法
ストレスがたまっているときは、日中や睡眠時などに歯ぎしりをしている可能性があります。主に症状は噛んだ時の痛みや冷たいものに敏感になるなどが考えられます。歯ぎしりが原因の場合には、銀歯があるところだけではなく、反対側やそのほかの歯にもしみる症状などが発現している可能性があります。
すぐにできる処置、症状の落ち着かせ方は、ストレスの軽減、食生活の見直し、日中に噛み締めている方は顎の力を抜くように意識をすることです。
考えられる原因には、噛み締めの過度な力による歯根膜炎(しこんまくえん)や知覚過敏症、歯の破折など。または、ストレスによる免疫機能の乱れによる、歯の周りの炎症も考えられます。病名としては、歯周炎(ししゅうえん)や根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)といったものが該当します。
ストレスが原因の場合には、過度な力が原因となっている場合が考えられますし、問診の際に参考になる情報ですので、歯科医院を受診して担当歯科医師にその旨を伝えましょう。
歯茎が腫れて、銀歯を噛むと突然痛くなる症状で考えられる原因と対処法
噛んだ時の痛みとともに、歯の周りや少し離れた箇所に腫瘤(しゅりゅう)というものを作るのでおできのように腫れることがあります。
このような場合にすぐできる処置として、かみ合わせの調整や、抗生物質の服用により症状が落ち着くことがあります。
考えられる原因には、根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)や歯周炎の急性発作などが考えられます。原因としてはいずれも細菌感染が原因となりますので、細菌を落ち着かせるために歯の根管治療を行ったり、歯周炎の治療を行って改善していきます。
細菌感染が重度になってしまうと、お顔まで腫れてきたり、蓄膿症を併発してしまったり、高熱が出たりすることがあります。進行すると骨髄炎やそのほか遠隔の組織にも炎症が起こり入院が必要になったりすることもありますので、早めに歯科医院を受診しましょう。
熱いものを食べた時、銀歯を噛むと突然痛くなる症状で考えられる原因と対処法
最初のうちは銀歯のところが冷たいものだけにしみる反応をしていたのに、徐々に温かいものにも痛みを感じ始めるというところが特徴です。
このような場合に症状を落ち着かせる方法として、歯の神経が炎症を起こしている可能性が高いので、虫歯の治療や歯の根管治療が必要となることが考えられます。
考えられる原因は、急性もしくは慢性歯髄炎(しずいえん)という歯の内部の神経が炎症を起こしている可能性があります。
夜間に拍動痛といって、心臓の拍動とともに痛むようになってきたり、痛みが増大する可能性がありますので早めに歯科医院を受診しましょう。また、問診の参考になりますので、担当歯科医師には、今までの痛みの種類や経過の違いがあればそれを伝えましょう。
奥歯の銀歯を噛むと突然痛くなる症状で考えられる原因と対処法
奥歯は前歯に比較すると強い力がかかる傾向があります。歯が触れるだけで痛いなどの強い痛みがでることや、噛んだ時に違和感と痛みの中間くらいの症状が出る可能性があります。
症状を落ち着かせるには、あまり痛みがあるところでは食事をしないようにしましょう。
考えられる原因としては、根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)や歯の破折などが考えられます。もしくは、銀歯の周囲に虫歯ができ始めている可能性もあります。
奥歯は咀嚼の要となる存在ですので、痛みがあると食事に大きな支障が出ることが多いです。栄養摂取にも偏りが出る可能性がありますので、早めに歯科医院を受診しましょう。
すぐに病院へ行くべき「銀歯を噛むと突然痛くなる」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
顔が腫れている、高熱が出ているなどの症状の場合は、口腔外科へ
顔面や頬部や頚部などの腫脹、発熱、噛んだ時の痛みやのどの痛み、鼻炎などが歯の痛みとともに出現することがあります。
このような場合に考えられる病気は蜂窩織炎(ほうかしきえん)、根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)、歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)などです。
放置をすることでどんどん腫れが増大し、気道を圧迫する可能性があります。病状が進行すると脳や心臓のほうにも炎症の影響が出てしまうことがあります。顎の骨の中で炎症が進行すると骨髄炎(こつずいえん)といって非常に治すことが難しい状態に病態が進行してしまうこともあります。早めに近くの口腔外科を受診するようにしましょう。
受診・予防の目安となる「銀歯を噛むと突然痛くなる」ときのセルフチェック法
・顔の腫れがある場合
・高熱がある場合
・歯茎の腫れがある場合
「銀歯を噛むと突然痛くなる」症状が特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「銀歯を噛むと突然痛くなる」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
歯周病
歯周病とは、お口の中に常在している細菌と、体の免疫機能とのバランスが乱れた際に起きる炎症です。成人の約80%が発症しているとのデータもありますが、症状が比較的軽く、慢性に経過をすることが多いのが特徴です。時に急性化をすることがあり、その際には歯ぐきが腫れたり噛んだ時に痛んだりすることがあります。
主に、歯の周りの細菌数を減らすことが推奨されますので、歯石の除去やクリーニングを主体とした歯周病治療を行います。また、歯磨きの仕方が誤っていると歯周病の病態が改善しないので、ブラッシング指導を行うことがあります。
歯ぐきの腫れや出血が続いたり、噛むと痛みを感じる場合は早めに受診が推奨されます。特に銀歯や被せ物のある箇所に痛みが出る場合は、早急な診察が必要です。
歯科を受診し、歯周病の進行状態や治療の必要性を、歯周組織検査やエックス線診査をすることで確認してもらうとよいでしょう。
歯髄炎
歯髄炎とは、歯の内部にある歯髄が細菌感染や外部からの刺激によって炎症を起こす状態です。虫歯の進行が原因となることが多く、歯の神経が直接刺激されることで激しい痛みを引き起こします。歯髄の炎症が激しい場合は、歯髄の除去や根管治療が行われます。また、痛みの軽減のために鎮痛剤の処方が行われることもあります。
急な強い痛みが続く場合、または冷たいものや温かいものに敏感になった場合は、すぐに歯科を受診することが勧められます。必要に応じて根管治療の計画を立てるとよいでしょう。
根尖性歯周炎
根尖性歯周炎都は、歯の根元(根尖部)に炎症が発生する病気で、主に虫歯や歯髄炎が原因で起こります。根尖部に膿がたまることで、噛むと痛みが発生します。
通常は根管治療が行われ、根尖部の感染部分を清掃し、再感染を防ぐ処置(被せ物や詰め物などの治療)が行われます。もしくは、抜歯術が適用になったり、根尖病変が嚢胞などの大きな状態になっている場合には外科的な処置として歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)などが選択される場合もあります。
噛むと強い痛みがある、あるいは腫れが見られる場合は早急に歯科への受診が必要です。必要に応じて治療を受けることが望ましいです。
知覚過敏
知覚過敏とは、歯のエナメル質が薄くなることや歯茎の後退により、象牙質が露出し、冷たいものや酸味のあるものに対して痛みを感じる症状です。
対応方法として、知覚過敏用の歯磨き粉を使用するほか、フッ化物の塗布が行われます。歯科医院でのコーティング処置も有効です。自宅でのケアでは症状が改善しない場合、特に痛みが続く場合は歯科を受診して相談することが勧められます。
虫歯
虫歯は、口腔内の細菌が酸を生成し、歯を溶かすことで発生します。特に進行が進むと、痛みや噛んだ際の違和感が生じます。
虫歯の進行状況に応じて、削って詰める治療や、冠の被せ物などの治療が行われます。
銀歯の下に痛みが出る場合や、冷たいものに敏感になった場合は、早めに歯科を受診して適切な治療を受けるようにしてください。
「銀歯を噛むと突然痛くなる」の正しい対処法は?
痛みが強い場合は市販の鎮痛剤を使用することで一時的に緩和が可能です。ただし、根本的な解決のためには歯科医院での診察が必要です。歯ぐきが腫れているなどの、歯周病や根尖性歯周炎のような慢性的な炎症がある場合、歯のクリーニングや専門的な治療が必要です。噛むと痛みがある場合にも自然と軽減する場合と放置によって症状が増悪する可能性があります。症状が急激に悪化した場合は、すぐに歯科で対応を受けるべきです。
軽度の知覚過敏などには市販の鎮痛剤や知覚過敏用の歯磨き粉などを使うことも有効です。ただし、、強い痛みや腫れを伴うなど、長期の症状がある場合は受診が必要です。
症状を緩和させる市販薬の例としては、消炎鎮痛剤という類のお薬が有効な場合があります。ただし、細菌感染が原因となっている炎症については、消炎鎮痛剤だけでは軽減が難しいことが多いので歯科への受診を推奨します。
「銀歯を噛むと突然痛くなる」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「銀歯を噛むと突然痛くなる」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
噛むと銀歯が急に痛くなったのですが、なぜでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
銀歯を噛んだ際の突然の痛みは、銀歯の下で歯髄炎や根尖性歯周炎などの炎症が進行している可能性があります。これらの炎症が神経に影響を与えることで、噛むと急激な痛みが生じることがあるため、早めに歯科で診察を受けることが望ましいです。
銀歯を被せたらすぐに痛くなったのですがなぜですか?
伊藤 陽子(医師)
銀歯を装着した直後に痛みが出る場合、銀歯の高さが合っていない、または歯髄への刺激が強くなっていることが原因かもしれません。また、被せ物をする前の治療で細菌が取り切れていない場合、炎症が残り痛みが発生することがあります。痛みが続くようであれば、再調整や再診をおすすめします。
まとめ 銀歯を噛むと突然痛くなる症状が気になるときは歯科を受診
銀歯を噛むと突然痛くなる症状が続く場合は、炎症や神経への刺激が関係していることが多く、放置すると症状が悪化する可能性があるため、歯科を受診しましょう。痛みや違和感が続く場合は、早期の診断と治療が痛みの緩和や再発防止に重要です。
銀歯を噛むと突然痛くなる症状は日頃のメンテナンスで予防できます。適切な歯磨きや定期的な歯科受診で、炎症や虫歯の予防が可能です。日常的なケアが痛みを防ぐ鍵となります。
「銀歯を噛むと突然痛くなる」症状で考えられる病気
「銀歯を噛むと突然痛くなる」から医師が考えられる病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
細菌が感染して炎症を起こす場合には外科治療や抗生剤での治療を要する必要があります。
「銀歯を噛むと突然痛くなる」に似ている症状・関連する症状
「銀歯を噛むと突然痛くなる」と関連している、似ている症状は2個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- 噛んだ時の顎の痛み
- 知覚過敏による冷たいものへの反応
軽度の知覚過敏症状であれば市販薬を使うなど自宅での対応も可能ですが、症状が長引く場合や痛みがひどい場合などには早めの医療機関への受診をお勧めします。