麻しん(はしか)報告数、前年比約4倍! 感染予防に重要な「自分のワクチン接種歴」はご存じですか?

昨今感染者の報告が相次ぐ麻しん(はしか)。国立健康危機管理研究機構(JIHS)は4月20日、国内で麻しんの報告数が前年より増加しており、注意が必要な状況であると発表しました。4月15日時点の報告数は299例にのぼり、前年の同時期と比べて約3.8倍にまで増加しています。この理由やこれ以上の感染拡大を防ぐために一人ひとりが意識したい点について吉野先生に聞きました。

監修医師:
吉野 友祐(医師)
国立健康危機管理研究機構が発表した内容とは?
編集部
国立健康危機管理研究機構が発表した内容を教えてください。
吉野先生
国内の患者さんは10~20代の若い世代を中心に感染が確認されており、家庭や医療機関、学校、施設などでの感染も報告されています。また、患者さんが通勤や通学、移動のために公共交通機関や施設を利用していた事例もあり、多くの人が集まる場所では感染拡大の可能性にも注意が必要です。特に10~20代では、2回のワクチン接種が済んでいない人や接種歴が不明な人が約半数を占めていた点も見過ごせません。
麻しん(はしか)の予防方法はあるのか?
編集部
今回のテーマに関連する麻しんの予防法について、同機構が呼びかけている内容を具体的に教えてください。
吉野先生
まず、母子健康手帳などを使って、ご自身やお子さんの麻しん含有ワクチンの接種歴を確認することが大切だとしています。もし2回の接種記録が確認できない場合は、必要に応じて医療機関に相談することが勧められています。
また、麻しんの流行がみられる国や地域へ渡航する方は、事前に接種歴を確認し、接種歴が不明な場合や2回接種していない場合は、渡航前の接種を検討することが呼びかけられています。
さらに、発熱や発疹、せき、鼻水、目の充血など麻しんが疑われる症状がある場合は、事前に医療機関へ連絡したうえで受診することを勧めており、特に渡航歴や患者さんとの接触歴があれば併せて伝えてほしいとしています。
接種歴の確認と早めの対応で、ご自身と周りの人を守りましょう。
内容への見解は?
編集部
同機構が発表した内容への見解を教えてください。
吉野先生
過度に不安をあおるべきではありませんが、接種歴が不明な人や2回接種が確認できない人は、必要に応じて医療機関へ相談してください。また、症状がある場合には事前に連絡のうえ受診し、周囲への感染拡大を防ぐ行動を心がける必要があります。
編集部まとめ
麻しんは2026年に入り報告数が前年の約3.8倍へと急増し、10~20代を中心に感染が広がっています。母子健康手帳などでワクチン接種歴を確認し、2回接種を済ませていない場合は医療機関へ相談することが大切です。発熱や発疹などの症状がある際は、事前に連絡のうえ受診し、ご自身と周囲の人を守りましょう。


