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麻しん(はしか)報告数、前年比約4倍! 感染予防に重要な「自分のワクチン接種歴」はご存じですか?

 公開日:2026/04/25
麻しん(はしか)報告数、前年比約4倍! 感染予防に重要な「自分のワクチン接種歴」はご存じですか?

昨今感染者の報告が相次ぐ麻しん(はしか)。国立健康危機管理研究機構(JIHS)は4月20日、国内で麻しんの報告数が前年より増加しており、注意が必要な状況であると発表しました。4月15日時点の報告数は299例にのぼり、前年の同時期と比べて約3.8倍にまで増加しています。この理由やこれ以上の感染拡大を防ぐために一人ひとりが意識したい点について吉野先生に聞きました。

吉野 友祐

監修医師
吉野 友祐(医師)

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広島大学医学部卒業。現在は帝京大学医学部附属病院感染症内科所属。専門は内科・感染症。日本感染症学会感染症専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本医師会認定産業医。帝京大学医学部微生物学講座教授。

国立健康危機管理研究機構が発表した内容とは?

編集部

国立健康危機管理研究機構が発表した内容を教えてください。

吉野 友祐先生吉野先生

国立健康危機管理研究機構が2026年4月20日に発表した内容によると、世界では2023年以降、麻しんの報告数が増加しており、海外から日本に麻しんウイルスが持ち込まれるリスクが高まっています。国内でも感染が拡大しており、2026年4月15日時点で299例の報告がありました。前年同時期の78例と比べて約3.8倍に増えています。
 
国内の患者さんは10~20代の若い世代を中心に感染が確認されており、家庭や医療機関、学校、施設などでの感染も報告されています。また、患者さんが通勤や通学、移動のために公共交通機関や施設を利用していた事例もあり、多くの人が集まる場所では感染拡大の可能性にも注意が必要です。特に10~20代では、2回のワクチン接種が済んでいない人や接種歴が不明な人が約半数を占めていた点も見過ごせません。

麻しん(はしか)の予防方法はあるのか?

編集部

今回のテーマに関連する麻しんの予防法について、同機構が呼びかけている内容を具体的に教えてください。

吉野 友祐先生吉野先生

同機構は、麻しんの感染拡大を防ぐため、主に以下3点の呼びかけを行っています。
 
まず、母子健康手帳などを使って、ご自身やお子さんの麻しん含有ワクチンの接種歴を確認することが大切だとしています。もし2回の接種記録が確認できない場合は、必要に応じて医療機関に相談することが勧められています。
 
また、麻しんの流行がみられる国や地域へ渡航する方は、事前に接種歴を確認し、接種歴が不明な場合や2回接種していない場合は、渡航前の接種を検討することが呼びかけられています。
 
さらに、発熱や発疹、せき、鼻水、目の充血など麻しんが疑われる症状がある場合は、事前に医療機関へ連絡したうえで受診することを勧めており、特に渡航歴や患者さんとの接触歴があれば併せて伝えてほしいとしています。
接種歴の確認と早めの対応で、ご自身と周りの人を守りましょう。

内容への見解は?

編集部

同機構が発表した内容への見解を教えてください。

吉野 友祐先生吉野先生

今回の報告数の増加は、麻しんに対し改めて注意を払うべき状況を示していると受け止めています。麻しんは空気感染する感染力の強い病気であり、人が集まる場所では感染が広がる可能性があります。そのため、手洗いやマスクだけで十分に防ぐことは困難です。最も重要なのは、麻しん含有ワクチンの2回接種が済んでいるか確認することです
過度に不安をあおるべきではありませんが、接種歴が不明な人や2回接種が確認できない人は、必要に応じて医療機関へ相談してください。また、症状がある場合には事前に連絡のうえ受診し、周囲への感染拡大を防ぐ行動を心がける必要があります。

編集部まとめ

麻しんは2026年に入り報告数が前年の約3.8倍へと急増し、10~20代を中心に感染が広がっています。母子健康手帳などでワクチン接種歴を確認し、2回接種を済ませていない場合は医療機関へ相談することが大切です。発熱や発疹などの症状がある際は、事前に連絡のうえ受診し、ご自身と周囲の人を守りましょう。

この記事の監修医師