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サプリメントの飲みすぎは逆効果!? 「5人に1人が過剰摂取」の実態…安全に使うために知っておきたいこと

 公開日:2026/04/17
サプリメントの飲みすぎは逆効果!? 「5人に1人が過剰摂取」の実態…安全に使うために知っておきたいこと

東邦大学を中心とした研究チームが2024年11~12月に実施したアンケート調査(対象者2002人)で、日本人の約5人に1人がメーカーの推奨量を超えてサプリメント(栄養補助食品)を摂取していたことが明らかになりました。健康リスクにつながる可能性が懸念されます。この内容について小林先生に聞きました。

小林 惇平

監修医師
小林 惇平(医師)

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鳥取大学医学部卒業。
急性期病院で総合内科として修練した後、現在は慢性期病院でリハビリや在宅医療を中心に診療しています。

研究グループが発表した内容とは?

編集部

東邦大学らの研究チームが発表した内容を教えてください。

小林 惇平先生小林先生

研究チームは、サプリメントの過剰摂取に関わる要因を調べるため、主要なサプリメントを使用した経験のある成人2002人を対象にアンケート調査を行いました。その結果、約5人に1人(18.5%)がメーカーの推奨量を超えて摂取していることがわかりました。過剰摂取と関連が認められた要因は、中年層、就労者(正規・非正規のいずれも含む)、錠剤タイプ(特に単体のビタミン剤)の使用、そして6カ月以上の継続使用が挙げられました。また、過剰摂取していた人の約62%は、安全に摂取できる上限量(許容上限摂取量)を1種類以上の栄養素で超えていました。健康リスクが懸念される結果であり、推奨量を守ることの重要性を、改めて周知していく必要があります。

サプリメント摂取時の注意点とは?

編集部

サプリメント摂取時の注意点について教えてください。

小林 惇平先生小林先生

サプリメントを選ぶ際は、製品の種類や表示内容をよく確認し、表示されている効果を安易に信じず、医師や薬剤師に相談したうえで正しく使用しましょう。サプリメントには、国の審査を受けた「特定保健用食品」から届出だけで販売できる「機能性表示食品」、さらには何の審査もない「健康食品」までさまざまな種類が混在しています。また、保健機能をうたう表示には本来国の許可や届出が必要ですが、実態としては適切な管理がなされていない製品も存在します

研究内容への見解は?

編集部

研究チームが発表した内容への見解を教えてください。

小林 惇平先生小林先生

過剰摂取をしている人たちの多くが中年層であり、かつ過剰摂取の状態を自覚している点が印象的でした。年齢とともに頑張りが利きにくくなり、サプリメントの力に頼って何とかしようとしている――。そのような背景も垣間見える気がします。
サプリメントは適切に使用すれば有用ですが、過剰に摂取すれば健康被害につながる恐れがあります。結果として、体調を崩してしまうことになりかねません。過剰摂取によるデメリットや、薬に頼らない健康維持の方法について、多くの人に知ってもらうことが重要だと考えます。

編集部まとめ

サプリメントは種類によって安全性の確認レベルが大きく異なります。推奨量を守ること、表示内容をよく確認すること、そして気になる点は医師や薬剤師に相談することが大切です。日々の健康づくりに役立てるために、正しい知識を持って上手に活用しましょう。

この記事の監修医師