「睡眠の悩みは何科を受診すべき?」が解決される!「睡眠障害」が標ぼう可能になった背景とは【医師監修】

「眠れないけれど、何科に行けばいいの?」そんな悩みが解消されるかもしれません。厚生労働省は3月6日、医療機関が看板などに掲げる診療科名に「睡眠障害」を組み合わせて表示することを認める方針を発表しました。受診のハードルを下げ、適切な医療へつなげる狙いがある今回の決定。睡眠不足が心身に及ぼすリスクや、日常生活で意識すべき改善のポイントについて、後平先生に詳しくお話を伺いました。
※2026年3月取材。

監修医師:
後平 泰信(医療法人徳洲会札幌もいわ徳洲会病院)
目次 -INDEX-
病院の看板に「睡眠障害」の文字が?厚労省の新たな方針
編集部
今回、厚生労働省が発表した内容を教えてください。
後平先生
これを受け、医道審議会としては、「睡眠障害」を組み合わせて標ぼう可能な診療科名として適切であると判断し、今後は医学医術に関する学術団体への意見照会に進める方針です。これにより、医療機関が看板などに掲げられる診療科名として、ほかの診療科名と組み合わせる形で「睡眠障害」を表示できるようになる見通しです。
睡眠に関する悩みを抱える患者さんが、より適切な医療へアクセスしやすくなることが期待されます。
スマホ習慣から見直す。専門医が教える睡眠障害の基礎知識とケア
編集部
今回のニュースに関連する睡眠障害について教えてください。
後平先生
不眠の原因は加齢を始め、うつ病などの精神疾患や身体疾患、薬剤の影響、カフェインやアルコールの摂取習慣なども関係しています。最も基本的なことは不適切な生活習慣、睡眠習慣を見直すことで、まずは就寝・起床時刻を一定にする、夜のスマートフォン使用を控える、夕方以降のカフェインを避けるといった生活習慣の見直しが大切です。
こうした工夫を2週間程度続けても、寝つきに30分以上かかる、夜中に3回以上目が覚めるなどの症状が改善しない場合は、一人で抱え込まず、早めに睡眠外来を受診するようにしましょう。
睡眠医療の大きな一歩。受診のハードルが下がるメリットとは
編集部
厚生労働省が発表した内容への受け止めを教えてください。
後平先生
睡眠障害科を標榜することでの患者さん側のメリットは、病院への受診のアクセスが向上することであると考えます。実際に睡眠に悩みを抱えていてもどこの病院を受診してよいかわからない方も多く、また受診のハードルが高いと感じていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。そのような方達にとってはアクセスの敷居を下げ、受診しやすくなることが期待されます。
編集部まとめ
今回の発表により、医療機関が「睡眠障害」を診療科名として掲げられるようになることで、睡眠の悩みを抱える方が適切な医療機関を見つけやすくなることが期待されます。睡眠の問題は放置すると不安や悪循環を招くことがあります。まずは就寝・起床時刻を一定にする、寝る前のスマートフォンを控えるなど、できることから日々の生活に取り入れてみてください。



