【インフルエンザ】患者数は減少傾向も警戒継続 東京都データから見る現状と注意点を医師に聞く

東京都が2025年12月5日に発表した最新データによると、11月下旬(第48週)の都内のインフルエンザ患者数は1万4947人、定点医療機関あたり35.76人となり、前の週の51.69人から大きく減少しました。現在の流行状況の受け止めや、今後意識したい予防のポイントについて、今回は吉野先生にお話を伺いました。

監修医師:
吉野 友祐(医師)
東京都が発表した内容とは?
編集部
東京都が発表した内容を教えてください。
吉野先生
前週である第47週は定点当たり51.69人だったため、患者数は1週間で大きく減少しています。集団感染の報告も608件と、前週の770件から減り、学校や施設での流行もやや落ち着き始めた様子がうかがえます。
全国でも患者数は17万3380人、定点当たり44.99人となり、前週の19万6895人、定点当たり51.12人から減少しています。
インフルエンザの予防法とは?
編集部
インフルエンザの予防法について教えてください。
吉野先生
発表内容への受け止めは?
編集部
東京都が発表した内容への受け止めを教えてください。
吉野先生
重症化や入院が急増しているという報告は現時点ではなく、例年と同程度の重症度で推移しているとみられますが、基礎疾患のある方や高齢者、小児では、引き続き注意が必要です。特に、学校・保育園や高齢者施設など、人が集まりやすく、感染が広がりやすい場では、引き続き感染対策と早めの受診が重要になります。
数字が前週より減ったからといってすぐに安心するのではなく、「流行の山を少し下り始めた段階」と捉えながら、もうしばらくは基本的な予防策を続けていただくことが大切です。
編集部まとめ
東京都の最新発表では、インフルエンザの患者数は前の週よりも減少し、流行は少しずつ落ち着き始めていることが分かりました。手洗いやマスク、咳エチケットといった基本的な対策を続けること、体調管理を意識することが自分や周囲の人を守ることにつながります。日々の小さな心がけを大切にしながら、この冬を元気に乗り切っていきましょう。




