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「ノロウイルスの集団感染」が発生 身近に迫る感染リスクを医師が解説

 公開日:2025/12/17

沖縄県内の中学校で、12月5日に、ノロウイルスに関する集団発生が確認されました。複数の生徒に体調不良がみられ、教育委員会が学年閉鎖の対応を取っています。今回の発表内容とノロウイルスの特徴について、水戸医師に伺いました。

水戸 陽貴

監修医師
水戸 陽貴(中通総合病院)

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旭川医科大学卒業 。現在は中通総合病院内科科長。専門は感染症科、総合内科。

沖縄県読谷村が発表した内容とは?

編集部

沖縄県読谷村が発表した内容を教えてください。

水戸 陽貴先生水戸先生

今月5日、沖縄県読谷村の中学校で、ノロウイルスと診断された生徒が2人確認されました。そのほかにも腹痛や吐き気などの症状を訴える生徒が約40人いるそうです。読谷村教育委員会は9日まで学年閉鎖の対応を取るとしています。

感染性胃腸炎は一年を通して発生がみられるものの、例年11月ごろから増加し、12月から翌年1月にかけて流行のピークを迎えます。現在はその流行期にあたることから、引き続き注意が必要だと言えるでしょう。

ノロウイルスとは?

編集部

ノロウイルスについて、特徴や対策を教えてください。

水戸 陽貴先生水戸先生

ノロウイルスは、感染性胃腸炎や食中毒の原因となるウイルスです。手指や食品を介して口から体内に入り、腸の中で増殖して、吐き気、下痢、腹痛などの症状を引き起こします。健康な成人では比較的軽症で回復することが多いものの、乳幼児や高齢者では重症化したり、嘔吐物が気道に詰まったりして命に関わるケースもあります。ワクチンは存在せず、治療は水分補給などの対症療法が中心です。

感染経路は非常に多様で、患者の便や吐物に触れた手を介した二次感染、ヒトからヒトへの飛沫感染、感染した調理従事者を通じた食品汚染、加熱不十分な二枚貝の喫食、汚染された水の摂取などが挙げられます。

そのため予防には、こまめな手洗いの徹底、体調不良時の調理作業を控えること、吐物や便の適切な処理、食品の十分な加熱、調理器具の洗浄・消毒が重要です。日常の基本的な衛生管理が最大の予防策となります。

発表内容への受け止めは?

編集部

沖縄県読谷村が発表した内容への受け止めを教えてください。

水戸 陽貴先生水戸先生

この時期には過去にも日本の各地でノロウイルスによる集団感染が発生しており、しばしば学級閉鎖に至ったりしています。現在はインフルエンザによる学級閉鎖が目立っていますが、今後は沖縄県以外でもノロウイルスによる集団感染が起こる可能性があり、再び学級閉鎖などが起こらないためにも、こちらにも注意が必要だと思われます。

編集部まとめ

学校など多くの人が集まる場所では、感染症は誰にとっても他人事ではありません。ノロウイルスの予防の中心は、日々の衛生管理です。一人ひとりが正しい知識を持ち、手洗いや消毒などの基本行動を意識することが、感染拡大を防ぐ大きな力になります。

この記事の監修医師