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「ファイザー製改良型コロナワクチン」流行懸念のオミクロン新系統に対する中和抗体量上昇

 更新日:2023/03/27
ファイザーのオミクロン対応ワクチン オミクロン新系統で中和抗体が高く上昇

11月18日、ファイザーはビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスのオミクロン株対応ワクチンについて、「オミクロン株新系統に対して、従来ワクチンよりも中和抗体価が高くなった」という分析結果を発表しました。今回のニュースについて竹内医師に伺いました。

竹内 想 医師

監修医師
竹内 想(医師)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。専門領域は皮膚科、美容皮膚科。

ファイザーが発表した内容とは?

11月18日にファイザーが発表した内容について教えてください。

竹内 想 医師竹内先生

11月18日にファイザーは、オミクロン株対応ワクチンの免疫反応を検証する分析結果を発表しました。分析では、55歳以上の男女約40人に、4回目接種でオミクロン株対応ワクチンを接種し、その1カ月後の中和抗体の量を調べました。オミクロン対応型ワクチン接種により、「BA.4.6」に対する中和抗体が11.1倍、「BA.2 .75.2」に対しては6.7倍という結果になりました。また、最近注目されている「BQ.1.1」に対しては8.7倍、「XBB.1」に対しては4.8倍中和抗体が増加したとのことです。つまり、これらの中和抗体の値の上昇は、従来品のワクチンよりも総じて高くなったということです。今回の結果からファイザーは、発表文で「オミクロン株対応ワクチンによる追加接種が、オミクロンBA.4およびBA.5亜系、ならびに引き続き流行する新しい亜系によるCOVID-19に対する予防効果の向上に役立つと思われる」と記述しています。

発表内容への受け止めは?

オミクロン株対応ワクチンが「XBB.1」「BQ.1.1」といったオミクロン株の新系統に対しても中和抗体の量が上がったという発表に対しての受け止めを教えてください。

竹内 想 医師竹内先生

オミクロン株対応ワクチンの接種によって、流行が懸念されている変異株に対する中和抗体の量が上昇するという結果が報告されました。これによって新型コロナウイルスの発症を抑える効果が期待できます。

オミクロン新系統に対してできる備えは?

最近注目が集まっているオミクロン株の新系統に対して、私たちができる備えを教えてください。

竹内 想 医師竹内先生

「オミクロン株に対応したワクチン接種を可能な限り受けること」「マスクや換気などの感染予防対策を引き続き講じること」が大切であると考えられます。

まとめ

11月18日、ファイザーはビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスのオミクロン株対応ワクチンについて、「オミクロン株新系統に対して従来品のワクチンよりも中和抗体価が高くなった」という分析結果を発表したことが今回のニュースでわかりました。オミクロン株の新系統に対しては警戒が強まっており、今後も注目が集まりそうです。

この記事の監修医師