新型コロナウイルス・季節性インフルエンザの同時抗原検査を保険適用

公開日:2021/11/19

厚生労働省は、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時抗原検査で、新たな手法を保険適用しました。このニュースについて工藤医師に伺いました。

工藤 孝文 医師

監修医師
工藤 孝文(医師)

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みやま市工藤内科 院長・糖尿病内科医・漢方医・統合医療医。福岡大学医学部を卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、福岡県みやま市の工藤内科にて、糖尿病内科・ダイエット外来・漢方治療を専門に、地域診療を行っている。NHK「ガッテン!」「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などテレビ出演多数。著書は50冊以上におよび、Amazonベストセラー多数。YouTube「工藤孝文のかかりつけ医チャンネル」が現在人気を集めている。 
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会、日本甲状腺学会・日本遠隔医療学会・小児慢性疾病指定医。

今回、保険適用された検査方法とは?

まず、今回保険適用された検査について教えてください。

工藤 孝文 医師工藤先生

11月8日に薬事承認、および保険適用された新型コロナ関連の検査方法について、新型コロナウイルスの抗原検査に関してはタウンズ社の「イムノエースSARS-CoV-2」、そして同じくタウンズ社の「キャピリアSARS-CoV-2」となります。また、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの抗原を同時に検出できる検査手法としてはコージンバイオ社の「KBMラインチェックnCoV/Flu」が保険適用されました。

新型コロナウイルス対策における検査方法が保険適用になる重要性とは?

新型コロナウイルス対策において、検査方法が保険適用になる重要性について教えてください。

工藤 孝文 医師工藤先生

これまでは感染が疑われる場合であっても、なかなか検査まで至らない場合も多くありました。また、現在各国でも導入・検討されている陰性証明なども日本では少しハードルの高い状況でした。

しかし今後、検査が保険適用となることで、かかりつけの医療機関などでも検査を受けやすくなるかと思います。これにより、陰性証明を用いたイベント開催や長距離移動、旅行などのハードルを下げる制度改革にもつながることが期待されます。

コロナ禍での今年の季節性インフルエンザの傾向は?

去年は新型コロナウイルスへの感染対策によってインフルエンザも抑え込んだ形になりましたが、今年の季節性インフルエンザの傾向はどのように考えられますか?

工藤 孝文 医師工藤先生

昨年はマスク着用の普及や外出制限などで、インフルエンザ感染者が少ない結果となりました。

その一方で今年は、昨年感染が少なかったことからインフルエンザワクチン接種を済ませている人が減っていることや人流制限の緩和などにより、インフルエンザウイルスの流行が懸念されています。

これまでは新型コロナウイルスの感染対策ばかりが注目されていますが、今年の冬はインフルエンザにも特に注意していく必要があるでしょう。

まとめ

新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行で必要不可欠なのは感染防止策の徹底と医療提供体制の確保です。医療提供体制確保のために重要となる感染患者を鑑別する検査法を保険適用して体制拡充を進めるなど、今後も対応が進むことが期待されます。