目や鼻をさわらないよう注意 – コロナ禍での花粉症対策
本格的な花粉シーズンを迎えるにあたり、目や鼻をさわると感染リスクがあることから、より徹底した花粉症対策をすべきとの声が挙がっています。ここでは、2021年の花粉情報と必要な花粉症対策について中島先生に詳しくお伺いしました。
監修医師:
中島 由美 医師
2021年の花粉情報
中島先生、2021年の花粉の量や飛び始める時期について教えください。
中島先生
東京都の発表によると、都内では2月6日ころからスギ花粉の飛散が確認され、2月中旬から本格化する見通しとのことです。飛散量は昨年の1.8倍と予測されており、例年花粉症に悩まされている方は、より一層の花粉症対策が必要でしょう。
コロナ禍における花粉症の注意点
コロナ禍においては、花粉症にどのような注意が必要なのか詳しく教えください。
中島先生
花粉症を発症すると、目や鼻のかゆみ、くしゃみなどの症状が現れます。新型コロナウイルスが付着した手で目や鼻をさわると、感染する恐れがあります。また、くしゃみによる飛沫で周りの人にうつす可能性もあるでしょう。そのため、花粉症の症状を抑えるためのより徹底した対策が必要です。
コロナ禍における花粉症対策
コロナ禍では、どのような花粉症対策が必要なのでしょうか?
中島先生
花粉症対策を徹底していても、目や鼻のむずがゆさから無意識にさわってしまう恐れがあります。そのため、目元をガードできるメガネの装着や、こまめな手洗い、消毒などの対策が必要でしょう。また、くしゃみをするときは下を向き、手で押さえることが大切です。ただし、くしゃみを手で押さえた後は、できるだけ早く手洗いと消毒をしてください。
また、花粉が溜まりやすいクローゼットや床、畳をこまめに掃除しましょう。ただし、床や畳に掃除機をかけると、花粉が舞い上がる恐れがあるため、水拭きをしてから乾拭きで花粉やホコリを取り除くことをおすすめします。
また、どれだけ花粉症対策を徹底していても、花粉症を発症する可能性があります。例年、花粉症に悩まされている方は、早めに医療機関を受診しましょう。外出に不安がある方は、遠隔診療を検討してください。初診からスマホや電話を通じて自宅で診察を受けることが可能です。
まとめ
コロナ禍では、目や鼻をさわらないように花粉症対策を徹底することが大切です。また、花粉症の症状を抑えるために、花粉が多く飛び始める前に医療機関を受診して、薬を確保しておくことを検討してください。さらに、目元をガードするメガネ、こまめな手洗いと消毒、くしゃみのときのマナーなど、新型コロナを踏まえた対策を徹底しましょう。
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