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PTSDとは

 更新日:2023/03/27

PTSDとは

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)とは、心的外傷後ストレス障害のことです。 自然災害や事故、あるいは、犯罪や戦争といった人為的なものも含む苛烈な非日常体験によって、脳が生理学的な変化を起こし、さまざまな不調を生じることを言います。 また、家庭内暴力や児童虐待など、身近な人による傷もPTSDを引き起こすきっかけとなります。 脳の機能障害によって起こるため、意識的に制御するのが難しく、治療も簡単ではありません。 PTSDの主な症状は、フラッシュバックや回避行動、過剰反応、イライラなどです。 一般的には、薬による治療、カウンセリングによる治療を行います。近年、EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)という治療法が、PTSDに効果があるといわれており、注目されています。

治療によるメリット

・トラウマから解放されるきっかけを見つけることができる ・人間関係の改善が期待できる ・PTSDの症状改善が期待できる

治療上の問題点

・完治できない場合がある ・再発する場合がある ・人によっては、治療が合わない場合がある

治療期間

PTSDの治療は、過去の非日常体験と症状を関連付けて診断するところから始まります。 カウンセリングなどで状況を伺いつつ、症状にあわせ抗不安薬、睡眠薬を用いた治療を行うことが一般的です。 症状は急激に改善することは難しく、少しずつ改善していくような経過をたどり、結果として長期的な治療が必要になります。 EMDRは、より短期間で改善する可能性があると言われておりますが、専門家による治療を受けることが必要です。 EMDRの研修修了者を日本EMDR学会のホームページから検索できますので、情報を得てから治療の相談をすることをお勧めします。

費用相場

診察費、薬代、カウンセリング料などもかかります。 治療状況により大きく異なりますが、1ヶ月あたり5千~5万円が目安となります。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があるため事前にご相談ください。

この記事の監修医師