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お腹の脂肪吸引の効果は?向いている人・施術の流れ・ダウンタイムについて解説します

 公開日:2023/12/18
お腹のお肉をつまむ女性の画像

お腹の脂肪が気になる方の中には、脂肪吸引を受けることを考えている方もいるでしょう。

しかし、施術の効果や流れなどについての知識がないと、なかなか受ける決心がつかないのではないでしょうか。

本記事では、お腹の脂肪吸引の効果・向いている方・施術の流れなどを紹介しています。ダウンタイムやリスクについてもチェック可能です。

これらの知識を身につけていれば、初めての脂肪吸引でも臨みやすくなるでしょう。お腹の脂肪吸引に興味のある方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。

山下 真理子

監修医師
山下 真理子(医師)

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京都府立医科大学医学部医学科卒業。その後、美容皮膚科で延べ10年以上経験を積む。現在は、京都府京都市に位置する「くみこクリニック北山院」に勤務。コロナ以前は、大阪医専にて医療従事者の教育にも関わっていた。

お腹の脂肪吸引の効果は?

お腹を支える女性の画像
脂肪吸引とは、カニューレという細い管を用いて脂肪細胞を吸引する施術です。脂肪吸引によって、ボディラインがきれいに見えたり太りにくくしたりする効果が期待されます。

脂肪吸引が主に行われるのは、お腹・二の腕・太ももなどです。これらの部位は脂肪がつきやすく、痩せたいと悩まれている方も多いです。

お腹の場合、上腹部・下腹部・腰回りに施術が行われます。どの部位の脂肪を除去するかによって、効果も変わってくるでしょう。

以下で、お腹に脂肪吸引を行った際の効果について詳しく紹介していきます。

ぽっこりお腹が解消する

お腹のサイズを測る女性
皮下脂肪でぽっこりお腹が膨れている方は、脂肪吸引によって解消される可能性があります。特に女性の場合、下腹部に脂肪がついている方が多いです。

脂肪吸引を行うと、お腹についている皮下脂肪を除去できます。

ただし、内臓脂肪でお腹が膨れている場合は脂肪が吸引できません。お腹をつまんでみて、皮下脂肪がついていないかどうかを確認してみましょう。

脂肪吸引では、部分的な施術が行えます。そのため、下腹部のぽっこりに悩まされている方は、下腹部の脂肪吸引だけを受けることが可能です。

ウエストのくびれができる

女性のくびれの画像
お腹の前面が膨れていなくても、腰回りの脂肪が気になるという方もいるでしょう。そのような方は、腰回りの脂肪吸引を受けることがおすすめです。

腰回りに脂肪がついていると、きれいなウエストラインになりにくいです。

脂肪吸引によって脂肪を除去すれば、すっきりとしたウエストラインになることが見込めます。場合によってはくびれができるケースもあります。

お腹の脂肪吸引が向いている人

ウエストを気にする女性の画像
お腹に脂肪吸引を行えば、ボディラインがすっきりするなどのメリットがあります。

しかし、脂肪吸引にはなかなか手が出せず、施術を受けるかどうか悩んでしまう方もいるでしょう。

お腹の脂肪吸引は、個人の事情や体質によって施術を受けることがおすすめされる場合があります。ここから紹介する要素に当てはまる方は、脂肪吸引が向いているとされる方です。

脂肪吸引を受けるか悩んでいる方は、自分が当てはまっているかどうかチェックしてみてください。

短期間で痩せたい人

ダイエットを行う場合、食事制限や運動を長期間続けることが多いです。なかなか痩せられないと、ダイエットが負担に感じられてしまうケースもあるでしょう。

脂肪吸引を行えば、短期間で痩せられます。食事制限や運動などを定期的に続ける必要もありません。

脂肪吸引では、太ってみえる原因となる脂肪細胞を直接吸引します。そのため、1回の施術だけでも、術後にはボディラインが変わってみえるでしょう。

ただし、脂肪吸引にはダウンタイムがあります。術後しばらくは腫れやむくみなどがあり、一時的に体重が増えることもあります。

ダイエットしても痩せにくい人

お腹の脂肪が気になる方の中には、ダイエットで痩せようとした方もいるでしょう。しかし、体質によってはダイエットでは痩せにくいケースがあります。

特に女性の場合、お腹に皮下脂肪がつきやすいです。お腹の皮下脂肪は、一度ついてしまうと食事制限や運動では落ちにくいといわれます。

また、ダイエットで痩せた場合、リバウンドをするリスクがあります。せっかくダイエットをしたのにリバウンドしてしまうと、少なからずショックを受けるでしょう。

脂肪吸引の場合、リバウンドが起きるリスクはほとんどありません。

施術で除去される脂肪細胞は、一度除去されれば再度その場につくことはありません。そのため、施術後の部位は脂肪がつきにくい状態となっています。

ただし、過度な暴飲暴食などを行えば、残った脂肪細胞が肥大する可能性はあります。リバウンドしないからと油断せず、健康的な生活習慣を送ることが大切です。

ハードなダイエットが苦手な人

そもそもダイエットが苦手に感じている方は、ダイエットを継続しづらいでしょう。

ダイエットには食事制限や運動が必要になります。しかし、好きな食事を摂りたいという方や、運動が苦手という方も多いです。

その場合、ダイエットを続けることが苦痛に感じてしまいます。なかなか効果が表れないと、ストレスとなってしまう場合もあるでしょう。

そのような方は、脂肪吸引を行うことがおすすめです。ハードなダイエットを行うことなく、ボディラインをすっきりとさせる効果が期待できます。

お腹の脂肪吸引の施術の流れ

女性のウエスト
お腹の脂肪吸引を受けたいと思った方は、施術の流れをおさえておきましょう。事前に流れを把握しておくことで、スムーズに施術が受けられます。

以下で、施術の流れについて順を追って解説していきます。

カウンセリング

脂肪吸引を受けることに決めたら、まずは電話やホームページで予約を取ります。信頼性のあるクリニックを選び、予約を取りましょう。

予約日になったらクリニックを受診します。最初に行われるのが、カウンセリングです。

カウンセリングは、施術を成功させるために重要な役割を果たします。患者さんの希望を聞き、施術希望部位の状態を確認したうえで、適切な施術法を提案します。

施術に関して不安や悩みなどがあれば、カウンセリング時に相談してみてください。医師の説明を受け、少しでも不安を解消してから施術を受けるようにしましょう。

また、カウンセリングは信頼できる医師を選ぶ参考にもできます。質問に真摯に答えてくれる医師であれば、信頼性が高いです。

カウンセリングで医師に不安を感じた場合は、他のクリニックを探すようにしましょう。

血液検査

カウンセリングで施術を受けることが決定したら、血液検査を実施します。施術では麻酔などを使用することから、施術を行うことに問題がないか確認するために検査をします。

検査の結果が分かるのは、およそ3〜10日後です。施術は検査結果が分かってから行うので、結果が出る日に合わせて施術日を予約します。

マーキング

施術日当日になると、施術を行う前にマーキングをします。マーキングとは、施術を行う部位に目安となる印を入れることです。

マーキングを行うことで、希望通りの施術が行いやすくなります。丁寧なマーキングであれば、その分施術後の仕上がりもきれいになりやすいでしょう。

麻酔

脂肪吸引を行う際には痛みが生じます。そのため、患者さんが痛みを感じないように、施術前には麻酔を行います。

多くのクリニックで使用されるのは、静脈注射です。眠っている間に施術が完了するため、施術中に負担を感じることはほとんどありません。

施術範囲の広さによっては、局所麻酔や全身麻酔などが使用される場合もあります。

脂肪吸引

麻酔が問題なく効いたら、施術の開始です。

皮膚の目立たない箇所に4〜5mmの穴を開け、カニューレを挿入します。カニューレから脂肪を吸引し、マーキングに沿って希望通りの施術を行っていきます。

なお、施術に使用される機器はクリニックによって異なるため、希望がある場合は事前に調べておくようにしましょう。

完了

施術後は施術部位の圧迫を行います。脂肪吸引後は組織内に空洞があるため、圧迫をすることで組織同士がくっつくように促します。

また、圧迫はダウンタイムの症状の軽減にも効果的です。内出血を抑え、腫れやむくみを緩和させる効果があります。

圧迫に用いられるのは、専用のガードルや包帯です。施術を行うクリニックによって異なります。

アフターケア

施術後は、定期的に通院することになります。

まず、ガードルや包帯の交換のために術後の翌日〜3日ほどで受診することが一般的です。また、術後1週間後には抜糸などを行い、施術部位の状態を確認します。

その後、1ヵ月に1回ほどのペースで通院を行います。脂肪吸引はダウンタイムが長いため、医師に経過が順調かどうかを確認してもらうことが大切です。

そのため、クリニックを選ぶ際はアフターケアの充実さも考慮しましょう。アフターケアがあれば、安心して施術を受けやすいです。

なお、施術部に違和感などが生じた場合は、すぐにクリニックに相談するようにしてください。

お腹の脂肪吸引のダウンタイムはどのくらい?

お腹を触る女性の画像
お腹の脂肪吸収を行った際のダウンタイムは、施術方法や患者さんの体質によって差があります。

多くの場合、施術部位の痛みや腫れは1週間ほどで治まります。むくみは1週間でピークを迎え、2週間〜1ヵ月ほどで治まっていくでしょう。

内出血は、施術後の翌日から生じるケースが多いです。ピークは2〜3日ほどで、2週間ほど経つとほとんど目立たなくなります。

最も長く続きやすいのが、拘縮(こうしゅく)と呼ばれる症状です。施術部位に突っ張り感や硬さなどが生じます。

拘縮は術後3週間ほど経つと生じ始め、治まるまで3〜6ヵ月ほどが必要になります。施術した脂肪量が多いほど、症状は長引きやすいでしょう。

お腹の脂肪吸引にリスクはある?

ウエストのサイズを測る女性の画像
お腹周りをすっきりさせる効果のある脂肪吸引ですが、施術を受けることにはリスクもあります。施術を受ける際には、リスクも考慮したうえで行うようにしましょう。

以下で、お腹の脂肪吸引によって生じるリスクを紹介していきます。

皮膚がたるむことがある

脂肪が薄い層の脂肪細胞を吸引しすぎることで、皮膚のたるみが生じる場合があります。

脂肪のつき方には個人差があります。そのため、皮膚がたるまないようにするためには、自分のお腹の状態に適した施術を受けることが重要です。

また、施術方法によってたるみが生じるケースもあります。周辺の線維組織を傷つけるような施術法だと、たるみが生じるリスクが高くなります。

施術前にはしっかりとカウンセリングを受け、医師に適切な施術法を提案してもらいましょう。

左右のバランスが悪くなることがある

施術する医師によっては、左右で吸引する脂肪の量などが明らかに異なるために、バランスが悪くなってしまうことがあります。

左右のバランスが悪いと、見栄えが不自然になってしまいます。また、周囲の人に脂肪吸引を行ったことがバレてしまうリスクも高いです。

施術の結果には、医師の技術力が関係しています。技術力があり、適切な施術を行ってくれる医師に施術を依頼しましょう。

また、施術前のマーキングも大切です。マーキングは施術後の仕上がりに大きく影響するため、必ず受けるようにしましょう。

脂肪吸引のクリニック選びは慎重に行おう

腹痛を訴える女性の画像
脂肪吸引はメリットだけでなく、リスクもある施術です。できるだけリスクを減らすためには、良いクリニックで施術を行うようにしましょう。

クリニックを選ぶ際には、症例数などを参考にしてみてください。症例数が多いクリニックは経験が豊富であるため、高い技術力の医師から施術が受けられる可能性があります。

また、アフターケアの充実度も大切です。リスクのある施術を受けると、不安に感じることの多くあるでしょう。

医師に相談すれば、不安や悩みは解消されるケースが多いです。アフターケアがあれば相談もしやすいため、安心して施術が受けやすいでしょう。

また、アフターケアはダウンタイムの早期回復にも効果が期待されます。症状を軽くするために、アフターケアのアドバイスなどは良く聞いておくことがおすすめです。

お腹の脂肪吸引に興味があるなら

お腹のお肉をつまむ女性
お腹の脂肪吸引を受けると、ボディラインがきれいになる効果が期待できます。また、脂肪細胞が除去されるため、太りにくくなるでしょう。

しかし、お腹の脂肪吸引にはリスクもあります。そのことを理解し、施術を受けるようにしましょう。

興味を持たれた方は、まずはクリニックに相談してみてください。カウンセリングで悩みや施術の希望を伝えれば、施術希望部位の状態も考慮して適切な施術が提案されます。

カウンセリングを受けたうえで、脂肪吸引を受けるかどうかを決定すると良いでしょう。

また、事前に施術の流れを知っておくことも大切です。興味をもったらまず調べて、知識として身につけておきましょう。

編集部まとめ

スッキリした女性のウエスト
お腹周りは脂肪がつきやすく、脂肪吸引の施術を希望される方も多いです。上腹部・下腹部・腰回りといった自分の希望の部位に合わせて施術が受けられます。

脂肪吸引を受けると、ぽっこりお腹の解消ウエストのくびれの効果が期待できます。また、リバウンドが起こりにくいことも魅力です。

早く痩せたい方は、脂肪吸引を受けることを検討してみると良いでしょう。加えて、痩せにくい方やダイエットが苦手な方にもおすすめです。

しかし、お腹の脂肪吸引にはダウンタイムがあります。術後しばらくは腫れや痛みなどの症状があるでしょう。

また、皮膚がたるむ・左右のバランスが悪くなるというリスクもあります。これらのリスクは、適切なクリニックを選ぶことで低くなります。

お腹の脂肪吸引に興味を持った方は、まずはクリニックに相談してみてください。信頼できる医師から施術を受け、理想のボディラインを目指しましょう。

この記事の監修医師