人間ドックの前日の正しい過ごし方を知っていますか？ 食事や運動、やってはいけないこと【看護師に聞く】

吉田さん

仕事など普段通りの生活で問題ありません。ただし、夕食を早めに食べ、睡眠時間を十分にとれるように調整しましょう。

吉田さん

基本的には、前日夜の21時までに食事を済ませましょう。健診施設によっては、夜の20時までと案内することもあります。案内のパンフレットなどに時間が記載されているので、必ず確認して時間を守ってください。

吉田さん

血液検査や胃部X線撮影、胃カメラ検査、大腸カメラ検査、腹部エコーに影響が出るためです。食事によって血糖値が上がったり、胃や腸に食物が残ったりすると、正確に検査ができない可能性があります。疾患や異常を早期に発見するためにも、食事制限をきちんとおこない、人間ドックを受けてください。

吉田さん

吉田さん

吉田さん

水分は、水や白湯、カフェインの含まれないお茶を飲んでください。カフェインや糖分の入った飲み物、例えばコーヒー、ジュース、牛乳などは検査値に影響を与えます。避けるべき飲み物はありますが、絶食により脱水になりやすいため、水を控える必要はありません。

吉田さん

睡眠不足は腎臓の機能を低下させます。そのため、血液検査や尿検査に影響する可能性があります。横になることで腎臓への血流が増えるため、眠れない方は横になっておくだけでも大丈夫です。できる限り、人間ドックの前日の夜はゆっくり過ごしましょう。

吉田さん

問診表など事前に書類をもらっている場合は、それらを記入しておくと良いでしょう。当日、受付がスムーズになります。尿検査や便潜血検査を持参する方は、トイレに検査キットを置いておくなど忘れないような工夫をしておきましょう。

吉田さん

食べ過ぎや飲酒、過度な運動、性行為や自慰行為です。検査値に影響が出るので、人間ドックの前日には避けてください。

吉田さん

食べ過ぎると、食物が消化されないまま胃や大腸に残る可能性があるためです。この状態では、検査が正確に行えないことがあります。とくに、胃カメラを受ける方は嘔吐する危険があるので、注意が必要です。

吉田さん

肝機能や中性脂肪、尿酸などの血液検査に影響がでるためです。人間ドックの当日はもちろん、前日の飲酒も控えておきましょう。

吉田さん

筋肉の損傷によって、CK（クレアチンキナーゼ）が血液に流れこむためです。CKは組織の損傷によって値が高くなる検査値ですが、心筋梗塞などで高値になります。そして、筋トレや過度な運動による筋肉の損傷によっても、CK値は高くなります。そのため、人間ドックの前日や当日に過度な運動を避けるようにしましょう。

吉田さん

精液の成分であるたんぱく質が、性行為や自慰行為の後であると尿に混じるため、尿検査の検査値に影響が出る可能性があります。たんぱく尿を疑われる可能性もあるので、前日や当日は控えておきましょう。

吉田さん

検査によっては服用を控えなければいけないお薬があるため、事前に医師に相談してください。とくに、血液をサラサラにするお薬や糖尿病のお薬がその対象となります。人間ドックの予約時に伝えるとよいですよ。

吉田さん

サプリメントも血液検査に影響がでるので飲まないようにしましょう。また、正確な検査値を知るためには、前日だけでなく2日前から飲まないことがよいとされています。

吉田さん

人間ドックを受けることは可能です。ただし、前日に飲酒をした場合、検査値に信頼性がないことを知っておきましょう。そして、飲酒をしたことを必ず医師や看護師に伝えてください。

吉田さん

基本的に時間に関係なく、前日の飲酒はダメです。アルコールの代謝には個人差があります。そのため、人間ドックの前日には飲酒を控えることをおすすめします。どうしても飲むことがある場合は、21時以降は飲まないようにしてください。

吉田さん

水を一緒に飲んでいても、検査値に影響が出る可能性があります。水を飲むことによって、アルコールの分解を早められるわけではありません。しかし、飲酒による脱水の予防になるため、飲酒をした場合にはしっかり水を飲んでおきましょう。

吉田さん

可能であれば日程の変更が望ましいです。変更できない場合は、飲酒を少量にするなど、できる限り飲む量を控えましょう。

吉田さん

人間ドックの前日の過ごし方に、さまざまな制限がありますが、どれも正確な検査値を知るために大切なことです。人間ドックは、自分の体と向き合うチャンスです。将来、病気に悩まされることがないよう、病院からの事前の指示や決まりを守って人間ドックを受けてくださいね。