「審美歯科に興味があるけれど、費用が高そう…」「色々あって、どの治療が良いのかわからない」という方のために、審美歯科で行われる治療とその費用についてわかりやすく紹介します。
それぞれ、シチュエーション別に治療方法を分けて紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の監修ドクター：
小林 弘樹 歯科医師（ココロデンタル 院長）
審美歯科とは？
審美歯科とは、美しい歯に特化した診療科目です。歯並びを整えたり、歯を白くしたりする治療になります。
見た目だけでなく、機能性も重視しており、「良く嚙める」「話しやすい」などの口腔に関わる機能美を高めるのも、審美歯科の役割です。
「機能性も高め、見た目も美しくする」のが審美歯科になります。
審美歯科で行われる主な治療方法
審美歯科の治療科目は主に以下のものになります。
- ホワイトニング
- クリーニング
- ワイヤー矯正
- セラミック治療
- ラミネートべニア
- インプラント
- その他（知覚過敏やドライマウスなど）
審美歯科の治療科目は多岐にわたります。状態によって治療方法が変わったり、歯科医院によって治療へのアプローチが変わったりもします。
歯の美しさ、機能について治療をしてもらいたいときには、まず審美歯科で相談をしてみましょう。
歯並びが悪い場合の治療・費用
これから実際に審美歯科の費用を、治療の目的別にわけて紹介します。まずは歯並びの矯正方法・費用についてです。
歯並びの矯正は、審美歯科で最も多くの人が治療を行う項目です。治療方法は主に4つに分かれます。
| ワイヤー（ブラケット）矯正 |
表側矯正 約10～100万円
裏側矯正 約10万～150万円 |
| マウスピース矯正 |
約10万～150万円 |
| セラミッククラウン |
1本 約10〜20万円 |
| ラミネートベニア |
1本 約10万円 |
※月々の通院費・調整費用などは別にかかります
ワイヤー（ブラケット）矯正
ワイヤー矯正は、歯にブラケットという矯正器具をつけ、そこにワイヤーを通して矯正していきます。
費用は約100万円です。このほかに通院ごとに処置料金が必要となります。
ワイヤー矯正には、外から見える矯正のほか、舌側矯正、透明なプラスチックを使用する目立たない矯正もあります。
目立たない矯正の方が、費用は高めです。また、プラスチックは金属製のものよりも治療の期間が長くなる場合もあります。
マウスピース矯正
マウスピースを使って矯正をしていきます。目立ちにくい色・形をしているため、外側から見えるワイヤー矯正よりも、目立ちにくいのが特徴です。
ただし、マウスピース矯正の場合、「歯を抜いて矯正する」などの大掛かりな矯正はできません。
セラミッククラウン
セラミッククラウンは歯を削り、セラミックでできた人工歯をかぶせる方法です。
見た目は本物の歯とほとんど変わりません。歯が抜けたり、折れたり、欠けてしまったりした場合にも使える治療法です。
ラミネートベニア
歯の表面を削り、薄い板（セラミック製シェル）を張り付けます。歯の色と変わらない板のため、見た目の違いもほぼありません。
「少しだけ歯並びを矯正したい」という軽度の歯並び治療に向いています。また、ラミネートべニアは、歯の黄ばみ・黒ずみをなくす方法としても使われます。
歯が欠けた・割れた・抜けた場合の治療・費用
歯が欠けたり割れたり、抜けたりすると、神経が露出して、しみたり、菌が入ってしまい化膿したりする場合があります。
早めの修復が必要です。色が本来の歯に比べ不自然になりますが、保険適用の素材もあります。
| セラミッククラウン |
1本 約30〜40万円 |
| インプラント |
1本 約30〜40万円 |
| ブリッジ |
保険適用で数千円程度 |
※月々の通院費・調整費用などは別にかかります
セラミッククラウン
歯を削ってセラミックの人工歯をかぶせる方法です。自然の歯と見分けがつかないため、前歯などの目立つ部分にも使用できます。
インプラント
インプラントは、あごの骨にチタンや合金でできた人工の歯根を埋め込む治療方法。歯がなくなってしまった場合に使用されます。
骨の状態によっては、チタンや合金を埋め込めず、手術が行えない場合もあります。
ブリッジ
ブリッジとは、抜けてしまった歯の両隣の歯を利用して、3つの歯に橋を架けるように義歯をかぶせる方法です。
インプラントよりも大きな手術ではありませんが、健康な歯を削る必要があります。
費用は本数や素材によって変わり、色が不自然にはなりますが、保険適用での治療が可能です。
歯を白く・美しくする場合の治療・費用
歯のホワイトニングや黄ばみ・黒ずみの除去が主な治療方法です。
| ホワイトニング |
オフィスホワイトニング 約2万～3万
ホームホワイトニング 約2万～3万 |
| ラミネートベニア |
1本 約10万円 |
| ティーシーズ |
1本 約6～8万円 |
※月々の通院費・調整費用などは別にかかります
ホワイトニング
ホワイトニングは薬剤を使用して歯を白くする方法。見た目も生活感が出て人気の審美歯科科目です。
治療方法は、自分で行うホームホワイトニングと、歯科で通院して行うオフィスホワイトニングの2つに分かれます。
費用は通院回数や使用する薬剤によって変わります。強い変色は白くならない場合もあるため、注意しましょう。
ラミネートベニア
歯の表面を削って、薄い板（セラミック製シェル）を貼り付けます。ホワイトニングで落とせなかった色を落としたいという場合も使用できる治療方法です。
ティーシーズ
ティーシーズはラミネートべニアと似て、歯の表面に人人工歯を張り付ける方法。
ただし、ティーシーズは歯を削らずに貼り付けるため、歯に負担を掛けずに行えます。また、将来元に戻したいと思った場合、除去できるのも特徴です。
審美歯科はほぼ保険適用外
審美歯科は保険適用外が一般的です。保険は病気やケガの治療の場合のみ適用される制度のため、美しさやより良い機能へと導く審美歯科の治療は実費となります。
審美歯科の費用は、治療内容によって大きく異なります。また治療に使用する素材（金属かセラミックかなど）によって料金も変わります。
費用は、自由診療の場合、病院が自由に決められます。通う院によって費用にバラつきがあるのも審美歯科の特徴です。
審美歯科で治療を受ける場合は、各院を比較して、価格を見比べておきましょう。
費用は歯の状態や使用する素材、歯科医院によって変わる
自由診療のため、審美歯科の費用はそれぞれの医院によって変わります。
使用している素材や歯の状態によっても費用は変わってくるため、費用の安い高いだけで判断せず、どういった治療方法になるのか詳細をしっかりと確認しておきましょう。
また一部保険診療も可能な治療があります。保険診療が適応できるかどうか、事前に相談しておくのがおすすめです。
監修ドクターのコメント
いわゆる審美治療には、「見た目」と「健康」という二つの側面があります。「見た目」はそのまま「色の白さ」と言い換えられるでしょう。本記事で紹介されているような内容です。その一方、「健康」にも深い関わりがあることを、ぜひ、知っておいてください。歯が一度白くなると、その状態を維持しようとして、予防意識が高まります。例えば、衣服でもそうですよね。オシャレな服ほど定期的にクリーニングを行い、そのことが衣服の長持ちにつながっているのではないでしょうか。また、外出が楽しくなる、精神面での健康にも結び付くはずです。きれいな歯がもたらすさまざまな効果に、ぜひ、注目してみてください。
監修ドクター：小林 弘樹 歯科医師 ココロデンタル 院長
審美歯科でおすすめの歯医者さん 関東編
ココロデンタル
出典：http://cocoro-dc.tokyo/
この記事の監修ドクター
