目次 -INDEX-

局所免疫療法とは

 更新日:2023/03/27

局所免疫療法とは

局所免疫療法とは、円形脱毛症に対する治療法の一つです。SADBE(squaric acid dibutylester)やDPCP(diphenylcyclopropenone)などのかぶれを引き起こす薬品を脱毛部に塗ることで、軽いかぶれを繰り返し引き起こし、毛に対する自己免疫機序を抑制することで症状の改善が期待できると考えられています。
日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドラインにおいて、推奨度B(行うよう勧める)とされている、実績のある治療法ではありますが、保険適用外となっています。

メリット

・発毛効果について高い水準の根拠があり、子どもにも適用可能である
・薬品を塗る治療法であり、基本的に塗る時には痛みはない

デメリット/副作用

・保険適応外なので自費での治療になる
・経過を見ながら段階的に強い薬品を外用していくが、突然強いかぶれを生じることもある
・薬品を塗った脱毛部だけではなく、顔面にもかぶれが生じる可能性がある
・必ずしも発毛するわけではない

治療期間

1週間〜2週間に1度のペースで治療を行い、治療効果が現れるまでには数ヶ月〜2年程度と時間がかかる。

費用相場

初回(SADBEの感作):千~数千円
SADBEの外用(一受診あたり):千~数千円

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師