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ステロイド治療とは

 更新日:2023/03/27

ステロイド治療とは

ステロイド治療とは、副腎皮質ホルモンの一つであるステロイドを主成分とする薬剤を用いた治療法です。

ステロイドは、免疫反応を強力に抑制する作用を持つため、過剰な炎症が症状の原因となる自己免疫疾患やアレルギー疾患などに対して、しばしば投与されます。

また、感染症による過剰な炎症が問題となる場合にも、用いられることがあります。

例えば、新型コロナウイルス感染症による重症肺炎にも、ステロイドは投与されています。

メリット

・適応疾患が幅広い
・炎症抑制効果が強いため、治療効果も高い
・効果の出現が早い

デメリット/副作用

・副作用が多く、特に、長期投与では副作用が問題になることが多い
(骨粗鬆症、高血圧、高血糖、高脂血症、緑内障、白内障、肥満、免疫抑制、胃潰瘍、血栓症、精神症状、など)
・副作用対策として、別の内服薬を併用することがある
・感染症に対してむやみにステロイド投与を行うと、逆に感染を悪化させて重症化してしまうことがある
・長期投与をしている場合、急な減量・中止によって副腎不全を起こすことがある

治療期間

一過性の疾患では数日間の投与で終了しますが、膠原病などの慢性疾患に対しては数年にわたって投与します。

費用相場

薬価の1例:プレドニン5mgは1錠あたり9.8円です。

注意点

治療期間や費用は治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師