不妊手術（避妊手術）とは

不妊手術とは

不妊手術とは、避妊手術とも呼ばれ、具体的には卵管結紮術および精管結紮術（いわゆるパイプカット）のことを指します。卵管結紮術は卵子の通り道である卵管を糸で縛ることによって途中でふさぐ、もしくは切り離して女性が妊娠をしないようにするための手術です。卵管結紮術には開腹して行う手術と、腹腔鏡を用いた手術法があります。再び妊娠を希望する場合、元に戻す手術が可能な場合もありますが、自然妊娠は難しく体外受精が必要になります。

メリット

・避妊効果は非常に高い
・一度行うと避妊効果は一生続く
・ホルモン分泌は保たれるので更年期症状が起きることは考えにくい

デメリット/副作用

・ごくまれに妊娠してしまうこともあり、その場合子宮外妊娠の確率が高くなる可能性がある
・手術によって周辺臓器を傷つける可能性がある
・再び妊娠を希望する場合は元に戻す手術をしても妊娠の確率が著しく下がる

治療期間

医院の方針によって手術・入院期間は異なります、平均1泊2日ほどで、早いところでは朝入院し夜に退院が可能な場合もあります。産後の入院中に手術を行う場合は術後2～5日程度の入院となることが多いです。また、帝王切開予定の患者さんから事前に希望があれば、帝王切開の手術と一緒に卵管結紮術を行うこともあります。

費用相場

卵管結紮術は自費で行われることが多く、経腟分娩の場合は10万円前後、帝王切開と同時に行う場合は5万円前後で設定している施設が多いです。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。