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サルコイドーシスとは

 更新日:2023/03/27

サルコイドーシスとは

サルコイドーシスとは、「肉芽腫」というかたまりが、眼や肺、心臓などさまざまな臓器にできる病気です。
侵された臓器に対応した「臓器特異的症状」と、臓器とは無関係におこる「非特異的全身症状」があります。
前者は咳や息切れ(肺)、視力低下や眼の痛み(眼)、皮膚のできもの(皮膚)などが、後者は疲れや全身の痛み、発熱などがあります。
病変臓器から組織を採取してサルコイドーシスに特徴的な肉芽腫を証明することが重要ですが、難しい場合はほかの検査結果などから総合的に判断することになります。
眼や皮膚の症状に対しては多くの症例では飲み薬による治療はおこなわず様子をみます。
重篤臓器障害(肺、心臓、神経、腎臓など)や失明につながる眼病変では、ステロイドをはじめとした免疫抑制薬を使うこともあります。

治療によるメリット

・症状の改善や、将来の重篤臓器障害の予防につながる

デメリット

・薬剤による有害事象(ステロイドによる骨粗鬆症など)が起こる可能性がある

治療期間

病変臓器や症状の程度により幅があるため一概には言えません。
無症状の検診発見例などでは短期に改善することが多いです。
病変が多蔵器にわたりかつ重篤な場合には、慢性型になり数十年の経過になることも珍しくありません。

費用相場

病変臓器や症状の程度、臨床経過が多彩であり、相場の算出は困難です。
サルコイドーシスは難病指定の疾患です。
重症度Ⅲ・Ⅳの場合は医療費助成を受けることができるため活用しましょう。

この記事の監修医師