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中波紫外線療法とは

 更新日:2023/03/27

中波紫外線療法とは

中波紫外線療法は皮膚疾患の治療に用いられる光線療法の一つで、308nmの波長の紫外線を皮膚病変の患部のみに照射する治療法です。紫外線の持つ免疫調整作用によって、皮膚の過剰な免疫反応を抑え、病変を改善させると考えられています。全身性ナローバンドUVB療法とは異なり、局所のみに光線を当てることができるのが特徴です。
適応疾患としてはアトピー性皮膚炎、尋常性乾癬や悪性リンパ腫など、難治性かつこれまで治療法が少ないものが挙げられています。令和2年度からは円形脱毛症も保険適応となりました。実際の治療としては低い照射量から開始し、徐々に増量していきます。

メリット

・病変部位のみに照射ができる
・高出力のため照射時間が短い
・全身型ナローバンドUVB療法では効果が弱い部位にも治療できる

デメリット/副作用

・照射量が多すぎると紅斑や色素沈着などの副作用が出現することがある
・長期使用による発がん性のリスクが否定できない
・週1〜2回の通院が必要であり、通院の負担が大きい

治療期間

改善するまで継続し、改善後は外用薬による治療に切り替えることもあります。

費用相場

保険適応の疾患では一回の照射で自己負担は千円程度となります。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師