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対人関係療法とは

 更新日:2023/03/27

対人関係療法とは

対人関係療法とは、患者さんのストレス要因の1つである対人関係における態度やコミュニケーションの在り方を考えながら、患者さんの現在の対人関係に取り組むことによって症状が改善することを目指す治療法です。

患者さんに関係の深い人物がうつ病や適応障害、摂食障害などの精神疾患に関わっていることが明確な場合に、特に対人関係療法は効果を発揮します。

また、患者さんに対して関係の深い人物が患者さんの問題を理解し、協力的に変わることで、ものの感じ方、捉え方、感情や思考に変化をもたらすことができます。

自分の主張をすることや相手の意見を受け止めることへの訓練を通して、心のわだかまりを解消します。

具体的には、患者の現在の対人関係、ライフイベントと疾患・症状の経過を伺い、「悲哀」「対人関係上の役割をめぐる不和(親や配偶者との関係に問題があるなど)」「役割の変化(転居、昇進、出産、離婚、進学、病気など)」「対人関係の欠如(社会的に孤立しているなど)」という4つの問題領域にわけて、患者さんと共有して、対人関係に協同的に取り組みます。

メリット

・重要な他者との接し方を患者さんに合わせてアドバイスしてもらえる
・自分の対人関係での悩みや問題が明確になり、問題に対する向き合い方など戦略的な助言をもらえる

デメリット/副作用

・目標や課題を明確にして、それに対して正しいやり方でアプローチをしないと効果がない

治療期間

治療期間については、それぞれの医療機関の方針や患者さんの理解、回復度合いによって変わります。

費用相場

医師の診察の中で行う場合は、保険診療の範囲の金額となります。
心理士によるカウンセリングを通じて行う場合は、自費扱いとなり、医療機関によって金額が異なります。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があるため事前にご相談ください。

この記事の監修院長