グルー治療とは
更新日:2023/03/27
グルー治療とは
グルー治療とは、下肢静脈瘤に対する血栓塞栓術の一種です。局所麻酔後に下肢の静脈瘤内にカテーテルを挿入し、医療用接着剤を注入して逆流している静脈を閉鎖させる治療です。接着剤は英語でglueというため、グルー治療と呼ばれます。
メリット
・全身麻酔は不要で局所麻酔のみで手術が可能
・日帰りで外来手術が可能
・手術後の合併症である深部静脈血栓症や神経障害のリスクが少ない
・手術後にむくみが無い方は弾性ストッキングを履かなくてよい
・血管内焼灼術よりも術中の痛みが少ない
デメリット/副作用
・接着剤の成分に対するアレルギーが出る場合がある
・静脈瘤のコブが大きい方は、手術とは別の日に硬化療法をする必要がある
・日本では2019年に認可された治療で、日本での症例数がまだ少ない
治療期間
手術そのものは20分程度ですが、準備や術後の観察時間を含めると2時間くらいかかります。手術後は定期的に1年程度の外来通院が必要になります。
費用相場
保険適用の手術費用は健康保険3割負担の方で、片足につきおおよそ3~5万円前後です。
注意点
治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。