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G-CSF療法とは

 更新日:2023/03/27

G-CSF療法とは

一般的に、受精卵が着床するのに必要な子宮内膜の厚さは7~8mm以上が必要です。G-CSF療法とは、胚移植の2〜9日前に製剤を子宮内腔に1回投与することで子宮内膜が厚くなるという考えのもと、妊娠の確率を上げ、流産率を低くする目的で行われますが、その科学的な根拠は明らかではありません。
さまざまな治療を行ってもうまく妊娠しないときに検討される方法ですが、その実施にあたっては主治医と十分に相談することが必要です。
G-CSFとは、血管内皮や免疫細胞から分泌されるタンパク質のことで、好中球の増殖を促進し、機能を高める作用があります。G-CSFの血中半減期は5〜6時間と、分解と代謝が早いため投与数日後に移植する胚への影響が少ないという特徴があります。

メリット

・子宮内膜を厚くし、着床率が上がる可能性がある
・G-CSFの血中半減期は5〜6時間と分解と代謝が早く、投与数日後に移植する胚への影響が少ないと考えられる

デメリット/副作用

・G-CSF療法が妊娠率を向上させるという科学的な根拠はない
・自費診療となるため治療が高額になる可能性がある
・筋・骨格系症状、関節痛、筋肉痛、四肢痛などが現れる場合がある
・発疹や発赤、痒みなどが現れ場合によっては発熱を伴う皮膚障害が起こる可能性がある
・ALTやASTの上昇などを伴う肝機能の以上が起こる可能性がある

治療期間

2~3回程度の通院が必要です。胚移植の2〜9日前に子宮内腔にG-CSFを投与します。

費用相場

費用は3~6万円程度となっており、クリニックによって異なります。

注意点

治療期間や費用は、治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師