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凍結卵子とは

 更新日:2023/03/27

凍結卵子とは

凍結卵子とは、将来の妊娠に備えて卵子を凍結保存しておく方法です。未受精卵凍結ともいいます。卵子は一般的に年齢が若いほど質が良いとされており、年齢を重ねてから妊娠を希望した場合でも、質の良い卵子を用いることで妊娠の確率を高くすることを目的に行われます。以前は、技術的な問題から冷凍保存は受精卵でのみ行われていましたが、近年の技術進歩により、未受精卵でも冷凍保存が可能になっています。近年では、凍結卵子は出産の高齢化対策や不妊治療の一環として多くのクリニックが行っています。

メリット

・年齢が若いときの質の良い卵子を保存できる
・現在予定のない女性でも将来の妊娠に備えられる
・抗がん剤など卵巣へのダメージが懸念される治療の前に卵子を保存しておくことができる

デメリット/副作用

・出血、卵巣過剰刺激症候群などの合併症を生じるケースがある
・高齢で妊娠した場合のリスクがすべて解消されるわけではない
・凍結できるのは成熟卵子のみであり、採取した卵子をすべて凍結できるわけではない
・受精卵を凍結する方法に比べて、治療成績が劣る
・保険適応外のため費用負担が大きい

治療期間

凍結卵子の手術は30分程度とされています。保存期間や最長保存期間はクリニックにより差があります。

費用相場

凍結卵子の手術は20~35万円程度とされています。保存管理の更新料が年間1~3万円必要な場合も多いです。

注意点

治療期間や費用は、治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師