排卵誘発剤とは
排卵誘発剤とは
排卵誘発剤とは、卵胞刺激ホルモンの分泌を促し、卵胞(卵子)を発育させ排卵を促す薬です。内服薬と注射の2種類があり、主に排卵障害(排卵していない)があって自然妊娠が難しい場合や不妊治療のステップアップ、生殖補助医療における採卵時に使用します。
メリット
・排卵障害がある場合、排卵を促すことができる
・内服薬による排卵誘発は通院回数がおさえられ、経済的・身体的・精神的な負担が少ない
・自然周期と比べて採取できる卵子が多いので、受精卵を得られる可能性が高い
デメリット/副作用
・注射の場合、7~14日間は毎日投与となるため身体的・精神的負担を感じることがある(自己注射の場合は通院回数が減る)
・注射による排卵誘発は効果も大きいが、卵巣過剰刺激症候群になる可能性がある
・自然妊娠は1つしか排卵しないことが多いが、排卵誘発剤は2つ以上排卵することが多く妊娠時の多胎の割合が高くなる
治療期間
生理が始まってから採卵までの間に、卵胞の確認のため少なくとも3〜4回ほど通院します。来院して注射を打つ場合は、上記+注射の回数分だけ通院が必要です。
排卵誘発剤の種類や量、卵胞発育の程度によって通院回数は変わります。
費用相場
保険の適用があり、費用はそれぞれ下記の通りです。
内服薬:数千円程度
注射(通院):1本につき数千円程度
自己注射:1本につき5千円〜1万円程度
注意点
治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。