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掻爬法とは

 更新日:2023/03/27

掻爬法とは

掻把法とは、人工中絶手術における手術法の一つで、日本では主流の中絶術式です。子宮内の内容物を鉗子で取り出し、キュレットと呼ばれるスプーン上の器具で掻き出す方法で、手作業で感覚的に行うため医師の経験や技量が重要となります。現在でも妊娠11週までの初期妊娠中絶は8割がこの術式により行われていますが、その一方で吸引法に比べデメリットやリスクも多いとされています。

メリット

・細やかな操作が可能
・術者の手に子宮内の状態が伝わりやすく状況把握が容易
・器具がシンプルで洗浄、消毒が容易

デメリット/副作用

・子宮変形などがあると手術時間が長くなる
・子宮内膜を傷つけやすく、内膜が薄くなりやすい
・術後、子宮内に癒着を引き起こす場合や子宮腺筋症を発症するリスクがある
・子宮穿孔を起こした場合は、開腹または腹腔鏡手術が必要になる場合がある
・吸引法に比べ炎症などのリスクが高くなる

治療期間

手術自体は10~15分程度で終わります。前処置等も含めると半日から1日ほどです。

費用相場

費用は実施する医院や妊娠週数により変動があり、9.9万円程度が相場となっています。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師