即効性のある赤ニキビの治し方は？赤ニキビの原因・治療方法・予防方法についてご紹介します

即効性のある赤ニキビの治し方は？

赤ニキビは目立つため、すぐにでも治したいという方が多いでしょう。しかし、赤ニキビをすぐに治すことは難しいとされています。
赤ニキビを少しでも早く治すためには、適切な治療方法に取り組むことが有効です。早く治したいからと焦らず、丁寧に治療を行っていきましょう。
ニキビの治療で主に有効とされるのは、正しいスキンケアです。ニキビの原因となる皮脂を取り除くことで、ニキビの回復が期待できます。
ただし、赤ニキビの治療は、スキンケアだけでは上手くいかないことが考えられます。できるだけ早く治したい場合は、医療機関を受診すると良いでしょう。
医師の指導の元で適切な治療を行うことで、赤ニキビが早期回復する可能性があります。

赤ニキビの原因は？

赤ニキビは、紅色丘疹とも呼ばれます。初期状態のニキビは白ニキビ・黒ニキビと呼ばれ、そこから菌が繁殖して炎症が起きることで赤ニキビとなります。
赤ニキビができる流れについて、詳しく見ていきましょう。

皮脂の過剰分泌

ニキビは、皮脂の過剰分泌が原因となって起こります。皮脂が過剰に分泌されると毛穴に詰まり、ニキビの初期症状である面皰（めんぽう）となって表れます。
皮脂の過剰分泌が起きやすいのは思春期です。これには、男性ホルモンの分泌量が関係しています。
思春期になると、男性ホルモンの分泌量が増加します。これは、男女ともに起きる現象です。男性ホルモンには、皮脂の分泌を盛んにする働きがあります。
つまり、男性ホルモンの増加とともに皮脂の分泌量も増え、ニキビが生じやすくなります。このため、思春期にはニキビが発生しやすいです。
特に、顔・胸・背中には大きな皮脂腺があるため皮脂が分泌されやすく、ニキビができやすくなります。思春期の場合、顔を中心にニキビが生じるでしょう。

毛穴に皮脂が詰まる

皮脂の分泌量が増えると、毛穴に詰まりやすくなります。毛穴に皮脂がたまると、アクネ菌が増殖します。
アクネ菌は、ニキビの原因となる菌です。アクネ菌の働きで毛穴の出口が硬くなり、さらに皮脂が詰まりやすくなります。
毛穴が硬くなり皮脂がたまると、ブツブツとした状態で表れます。これは面皰と呼ばれるニキビの初期症状です。
面皰には白ニキビと黒ニキビがあります。白ニキビは毛穴が閉じられ、毛穴の中で黄白色に盛り上がるために生じます。
黒ニキビは、毛穴が開いた状態で生じるニキビです。毛穴の出口はメラニン色素によって黒く見えるため、黒ニキビと呼ばれます。
これらのニキビの症状が進むことで、赤ニキビは発生します。

アクネ菌の繁殖で炎症が起こる

面皰の中に数多く存在しているのが、ニキビの原因となるアクネ菌です。アクネ菌は、面皰を放置しているとさらに増殖していきます。
増殖したアクネ菌は、他の菌とともに炎症を起こすようになります。炎症によって赤くなった状態のニキビが、赤ニキビです。
赤ニキビが進行すると、ニキビがさらに広がったり悪化したりすることがあります。そのため、赤ニキビができたらすぐに治療をすることが大切です。

赤ニキビの治療方法は？

赤ニキビができたら、まずはスキンケアを実践しましょう。特に洗顔は、ニキビの治療に効果的であると考えられています。
洗顔を行えば、顔の余分な皮脂を洗い流すことが可能です。表面の皮脂がなくなることで、毛穴の中の皮脂が出てきやすくなります。
また、乾燥を防ぐことも大切です。皮膚が乾燥していると皮脂の分泌が促されるため、余計に毛穴が詰まってしまうことがあります。
洗顔の後は保湿をしっかりと行い、乾燥を防ぐようにしましょう。
しかし、赤ニキビはニキビが進行した状態であるため、スキンケアだけではなかなか治らない場合があります。赤ニキビを早く治療したいのであれば、医療機関を受診しましょう。
赤ニキビの治療としては、抗菌薬の外用や内服が行われます。医師の指導を受けて、正しく服用しましょう。

赤ニキビの予防方法は？

赤ニキビは一度できてしまうと、すぐに治すことは難しい場合があります。そのため、できないように予防することが重要です。
赤ニキビの予防に有効な方法について、以下で詳しく解説していきます。ぜひ参考にして、日頃から取り組むように心掛けてみてください。

1日2回の洗顔で皮脂や汚れを取り除く

赤ニキビは、毛穴に皮脂や汚れが詰まることによって発生します。そのため、予防には皮脂が詰まるのを防ぐための日常的なスキンケアが重要です。
洗顔は1日に2回行うようにしましょう。丁寧に優しく洗顔をすることで顔の皮脂が取り除かれ、毛穴に皮脂がたまることを防げます。
特にメイクをしている場合は、しっかりと洗い流すことを心掛けましょう。メイクが落とし切れていないと、毛穴を詰まらせる原因になります。
メイクを落とす際は、クレンジングで丁寧に落としましょう。
ただし、クレンジング剤が残っているとニキビを悪化させることにつながるので、クレンジング後に洗顔をすることがおすすめです。
また、洗顔後には肌を保湿することも重要です。保湿効果のある化粧水や乳液などを使用し、皮膚を乾燥から守りましょう。
洗顔料・クレンジング剤・保湿剤は、ニキビ肌用のものを選ぶことがおすすめです。専用の製品を使うことで、よりニキビの予防効果が高まります。

規則正しい生活を心掛ける

ニキビのできやすさには、生活習慣も関係しています。そのため、赤ニキビの予防方法の一つとして、規則正しい生活を心掛けることも大切です。
睡眠不足の状態だと、ニキビができやすくなるといわれています。毎日規則正しい睡眠習慣をつけ、十分な休息をとるようにしましょう。
また、ストレスもニキビの原因となります。ストレスを軽減させ、落ち着いた生活を送ることが大切です。
ニキビに関する悩みがあり、ストレスに感じているなら、早めに医療機関に相談しましょう。悩みを医師に相談することで解消され、ニキビの発生や悪化が防げるでしょう。

栄養バランスのとれた食事

食生活もまた、ニキビのできやすさに関係しています。赤ニキビの予防には、栄養バランスの良い食事をすることを心掛けましょう。
ニキビの発生につながる食べものとして、高脂質・高カロリーのものや、甘いものが挙げられます。これらの食事をとると、皮質の分泌が高まる可能性があります。
ニキビ予防に効果が高いといわれる食事は、ビタミンが豊富な緑黄色野菜です。また、食物繊維を摂ることも、予防の効果が期待できます。
ただし、大切なのは栄養バランス良く食事を摂ることです。また、無理に食事制限などをするとストレスとなり、かえってニキビができやすくなるケースがあります。
特に思春期の方は、栄養バランスの良い食事が成長に欠かせません。ニキビ予防のためだからといって無理はせず、健康的な食生活を心掛けましょう。

ニキビ跡を残さないために気を付けることは？

ニキビは適切に治療を行えば、きれいに治せます。しかし、赤ニキビで炎症が強くなった状態や、さらに悪化した状態になるとニキビ跡が残るケースがあるでしょう。
例えば、肥厚性瘢痕と呼ばれる盛り上がった跡や、萎縮性瘢痕と呼ばれるへこんだ跡があります。また、色素沈着が残る場合もあります。
ニキビ跡を残さないためには、ニキビの悪化を防ぎ早期の治療をすることが大切です。炎症や悪化が起きなければ、ニキビ跡が残ることは少なくなります。

赤ニキビを悪化させないための注意点

赤ニキビは付き合い方を間違えると、悪化してしまうことがあります。赤ニキビが悪化すると、回復が長期化したりニキビ跡が残ってしまったりするでしょう。
そのため、ニキビの悪化は事前に防止することが重要です。ニキビは適切に処置すれば、悪化を防ぎ早期の回復が期待できます。
以下で、赤ニキビの悪化を防ぐために注意したいことを紹介します。これらのことを心掛けて、赤ニキビの早期回復を目指しましょう。

必要以上に触らない

赤ニキビができるとつい気になってしまい、触ってしまう方もいるでしょう。しかし、ニキビを必要以上に触ることは、悪化につながる可能性があります。
特に、ニキビをつぶしてしまうと悪化のリスクを高めるでしょう。手でニキビをつぶすと、傷から菌が侵入し、傷が化膿する場合があります。
また、赤ニキビの場合はつぶそうとすると、炎症物質が周囲の皮膚に広がることがあります。ニキビの範囲を広げることにつながるため、赤ニキビを触ることはリスクが高いです。
また、つぶすつもりがなくても、触ることで炎症が悪化するケースもあります。誤ってつぶしてしまう可能性もあるため、必要以上に触るのは避けた方が良いでしょう。
医療機関では、適切な方法でニキビを除去する治療を行います。その治療では清潔な器具を用いて毛穴の皮脂を正確に取り除くため、悪化の心配はありません。
ニキビが気になる場合は、医療機関を受診してみましょう。ただし、治療方法はニキビの種類によって異なるため、医師の指導の元で治療を行うことが大切です。

洗顔の時に擦らない

洗顔はニキビの治療や予防に有効な方法です。しかし、方法を間違えるとかえってニキビを悪化させてしまう可能性があります。
洗顔をしっかり行うことで顔の皮脂がとれ、ニキビの快方や予防になります。ただ、皮脂をとろうと洗顔をやりすぎると、逆に炎症を悪化させてしまうでしょう。
洗顔は1日に2回で問題ありません。それ以上の洗顔は皮膚への負担となります。
また、洗顔料をよく泡立てることも大切です。顔を擦らずに、泡で包み込むように優しく洗いましょう。
最後は十分な水でしっかりとすすぎましょう。泡が残っていると、ニキビを悪化させてしまうことにつながります。
洗顔は適切な方法で行えば、ニキビの悪化防止に役立ちます。基本的な知識を身につけ、正しい方法で行うようにしましょう。

ニキビの原因となる食品を控える

ニキビには原因となる食品があります。それらの食品を控えることで、ニキビの悪化が防止できるでしょう。
例えば、高脂質の食品は皮脂の分泌を促すといわれています。また、糖質の高い食品も皮脂の分泌に影響します。
これは、それらの食品に含まれる動物性脂肪や糖質が、皮脂の材料となるためです。材料を摂取することで、皮脂の分泌は高められてしまいます。
過剰な皮脂の分泌は、新たなニキビの発生やニキビの悪化につながります。皮脂の分泌を抑えるために、食品にも気を配りましょう。
また、ビタミンが豊富に含まれる緑黄色野菜を食べることもおすすめです。ビタミンは皮脂の分泌腺に影響を与えるため、ニキビの予防に効果があります。

しっかりと睡眠をとる

睡眠不足は、ニキビの発生や悪化につながります。そのため、ニキビの悪化を防ぐためにはしっかりと睡眠をとることが重要です。
ニキビの悪化に睡眠が関わっている理由は、皮脂の分泌がホルモンによって制御されているためです。
ホルモンの中には、朝と夜で分泌量などが変化するものがあります。そのようなホルモンは、睡眠が十分にとれていないと分泌のバランスが崩れてしまいます。
ホルモンバランスの乱れは皮脂の分泌に影響するため、ニキビを悪化させる可能性が高いです。そのため、規則正しく十分な睡眠時間をとることが大切になります。
また、睡眠不足はストレスにもつながります。ストレスもまた、ニキビの発生や悪化を引き起こす原因です。
生活習慣は規則正しくし、健康的な生活を送るように心掛けましょう。

赤ニキビを早く治す方法を知りたいなら

自分で赤ニキビを治すには、スキンケアや生活習慣を整えることが大切になります。しかし、これらの方法でニキビを早く治すことは難しいです。
赤ニキビを早く治したいと思ったら、まずは医療機関に相談してみましょう。治療に関するアドバイスや、適切な治療方法を教えてもらえます。
赤ニキビは悪化する可能性もあるため、正しい治療を行うことが重要です。早くきれいに治したい方は、ぜひ医療機関を受診してみてください。