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避妊リング(IUD)とは

 更新日:2023/03/27

避妊リングとは

避妊リング(IUD)とは、子宮内に器具を装着し、受精卵の子宮内膜への着床を数年に渡って防ぐ子宮内避妊用具です。黄体ホルモンを放出するタイプは避妊以外にも月経困難症に使用される場合もあり、種類も銅付加型や黄体ホルモン含有型など、いくつかの種類があります。
妊娠率は理想的な使用を前提として銅付加型の場合で約0.5%、黄体ホルモン含有型の場合約0.1%です。ピルの妊娠率は約0.3%であり、黄体ホルモン含有型はピルよりも優れた避妊効果を持ちます。

メリット

・女性主体で避妊に取り組める
・1度装着すれば、数年間の避妊効果が期待できる
・ピルと異なり服薬の必要がない
・黄体ホルモン含有型では月経困難症、過多月経の改善も期待できる

デメリット/副作用

・避妊リングの装着・抜去は医療機関でなければ行えず、2~5年に1回交換する必要がある
・装着時に痛みを感じることがあり、挿入後1か月程度は不正出血が続く場合がある
・銅付加型の場合、経血量が増えるなど月経に変化が起こる場合がある
・挿入前にクラミジアや淋菌の検査を行う必要がある
・性感染症の予防はできないため、コンドームを併用することが望ましい
・自然脱出が起こる場合がある

治療期間

避妊リングの種類により、装着後2~5年程度避妊効果が期待できますが、定期的な検診が必要。

費用相場

装着・抜去を含め4~5万円程度
保険適用される場合は1~2万円程度

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師