「巻き爪は何科」で診てもらえるかご存知ですか?治療法についても解説!【医師監修】
公開日:2026/05/11

爪の端が内側に丸まる巻き爪は、放置すると痛みや炎症が悪化し、歩行にも影響する爪のトラブルです。どんな症状があったら受診するべきなのか、また、受診しようと思っても、何科に行けばよいのかと迷う方は少なくありません。受診の目安や各診療科の特徴について、わかりやすく解説します。

監修医師:
江崎 聖美(医師)
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山梨大学卒業。昭和大学藤が丘病院 形成外科、群馬県立小児医療センター 形成外科、聖マリア病院 形成外科、山梨県立中央病院 形成外科などで経歴を積む。現在は昭和大学病院 形成外科に勤務。日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会実施医師。
目次 -INDEX-
巻き爪で医療機関を受診した方がよい状態

巻き爪は必ず病院で治療する必要がありますか?
巻き爪は、湾曲爪ともいわれ、爪の端が内側に巻いている状態です。爪の変形だけではなく、爪の下の骨に変形を伴っていることがあります。痛みがなく、日常生活に支障がなければ、すぐに病院で治療を受ける必要はありません。
病院で治療した方がよいのはどのような状態ですか?
病院での治療が必要となるのは、主に以下のような症状が現れた場合です。
- 爪の弯曲が強く、爪が厚くなって爪切りが難しくなる、靴や靴下を履くのが難しくなるなど生活に支障が出ている
- 歩行時や運動時に、爪の先端部分が圧迫されて、痛みを生じたり爪の下に血腫を生じたりしている
- 爪が周囲の皮膚に食い込んで強い痛みや腫れがあり、安静にしても強い痛みが生じ歩行が困難になっている
特に、糖尿病や閉塞性動脈硬化症などがある方は、足の小さな傷から重篤な感染症や潰瘍に進行するリスクがあるため、自己判断で放置せず、速やかに医療機関を受診してください。
巻き爪を診療する主な診療科とその違い

巻き爪は何科で診てもらえますか?
巻き爪の診療は、主に皮膚科、形成外科で行っています。整形外科で行なっている場合もあります。皮膚科は、爪の変形や周囲の炎症、感染症の有無を診断し、主に保存的治療を行います。症状が強く、保存的治療でよくならず、手術による根治的な治療が必要な場合は、形成外科が適しています。
また、巻き爪の原因が足の骨格や歩行の異常にあると考えられる際は、整形外科の受診が必要な場合もあります。どの診療科を受診すべきかは、症状の程度や原因によっても異なりますが、病院によって担当する科が異なる場合があるため、事前に確認してから受診するのがよいでしょう。足のトラブルを総合的に診療するフットケア外来や爪外来を設けている医療機関も増えています。
また、巻き爪の原因が足の骨格や歩行の異常にあると考えられる際は、整形外科の受診が必要な場合もあります。どの診療科を受診すべきかは、症状の程度や原因によっても異なりますが、病院によって担当する科が異なる場合があるため、事前に確認してから受診するのがよいでしょう。足のトラブルを総合的に診療するフットケア外来や爪外来を設けている医療機関も増えています。
皮膚科ではどのような巻き爪治療が行われますか?
皮膚科は、一般的に保存的治療を中心に巻き爪の治療を行なっています。病院やクリニックによっては外科的治療まで対応している施設もあります。爪白癬など、爪の疾患が巻き爪の原因となることがあるため、必要に応じてその治療も行います。
巻き爪の痛みを和らげるための処置として、医療用テープで皮膚を引っ張って、爪との隙間を作るテーピング法、爪と皮膚の間に医療用の綿を詰めるコットンパッキング法や爪の縁にやわらかいチューブを被せるガター法などが行われます。これらは、爪が皮膚に食い込まないように保護して炎症を取る方法です。
過度に湾曲した爪を平らにするための矯正治療が行われることもあります。ワイヤーを爪に通すワイヤー法や、特殊なクリップやプレートを爪に装着する方法などがあります。ただし、これらの巻き爪矯正治療の多くは保険適用外(自由診療)となるため、事前に費用や治療期間について確認することが大切です。
巻き爪の痛みを和らげるための処置として、医療用テープで皮膚を引っ張って、爪との隙間を作るテーピング法、爪と皮膚の間に医療用の綿を詰めるコットンパッキング法や爪の縁にやわらかいチューブを被せるガター法などが行われます。これらは、爪が皮膚に食い込まないように保護して炎症を取る方法です。
過度に湾曲した爪を平らにするための矯正治療が行われることもあります。ワイヤーを爪に通すワイヤー法や、特殊なクリップやプレートを爪に装着する方法などがあります。ただし、これらの巻き爪矯正治療の多くは保険適用外(自由診療)となるため、事前に費用や治療期間について確認することが大切です。
整形外科での巻き爪治療について教えてください
巻き爪による痛みや炎症に対するテーピング法やワイヤー矯正などの保存的治療を行う施設もありますが、整形外科は、主に巻き爪を引き起こしている足の骨格や運動機能の問題に焦点を当てた診療を行います。巻き爪は、足の痛みや外反母趾、扁平足などの変形により足の指に正しく体重がかからない浮き指が原因で発生することがあります。これらの問題がある場合、レントゲン検査などで足の骨格を評価し、必要に応じてインソール(靴の中敷き)の調整や、正しい歩き方の指導、足の筋肉を鍛えるリハビリテーションなどを行います。これにより、巻き爪の原因に根本からアプローチすることができます。
形成外科や専門外来での巻き爪治療について教えてください
形成外科では、前述した保存的加療に加え、保存的治療で改善が見られない重度の巻き爪や、再発を繰り返す陥入爪に対して、外科的治療が行われます。
巻き爪の手術は、変形した爪を除去し、必要に応じて骨の突出を削るなどして爪の下の組織を平らに整え、新しい爪が平らに生えるように誘導する手術を行います。
また、陥入爪の手術方法としてフェノール法などがあります。局所麻酔下で食い込んでいる爪の端を縦に切り取り、その根元にある爪母(爪を作る組織)をフェノールという薬品で処理して、爪の端が生えてこないようにする方法です。また、楔状切除法という皮膚に食い込んだ爪を切除する方法や、爪周囲の皮膚を爪の下に引き込む手術もあります。
巻き爪の手術は、変形した爪を除去し、必要に応じて骨の突出を削るなどして爪の下の組織を平らに整え、新しい爪が平らに生えるように誘導する手術を行います。
また、陥入爪の手術方法としてフェノール法などがあります。局所麻酔下で食い込んでいる爪の端を縦に切り取り、その根元にある爪母(爪を作る組織)をフェノールという薬品で処理して、爪の端が生えてこないようにする方法です。また、楔状切除法という皮膚に食い込んだ爪を切除する方法や、爪周囲の皮膚を爪の下に引き込む手術もあります。
受診までにできる巻き爪の対処法と注意点

受診までに巻き爪が痛いときはどうすればよいですか?
医療機関を受診するまでの間、痛みを和らげるための応急処置として、テーピング法があります。伸縮性のある医療用テープを使用し、爪が食い込んでいる側の皮膚を爪から引き離すように引っ張り、指の裏側を通って反対側に固定します。これにより、爪と皮膚の間に隙間ができ、痛みが軽減されます。患部を清潔に保つために、入浴時に石鹸で優しく洗い、シャワーで十分に洗い流すことも大切です。
変形し、厚みのある爪のケアには、ニッパーやヤスリを使用し、爪の先端が引っかからないようにこまめに爪切りすることが大切です。深爪や爪の切り残し(爪棘)を避け、周りの皮膚を傷つけないように心がけてください。爪切りが難しい場合には、無理をせず医療機関に相談しましょう。
変形し、厚みのある爪のケアには、ニッパーやヤスリを使用し、爪の先端が引っかからないようにこまめに爪切りすることが大切です。深爪や爪の切り残し(爪棘)を避け、周りの皮膚を傷つけないように心がけてください。爪切りが難しい場合には、無理をせず医療機関に相談しましょう。
受診前にやらない方がよいセルフケアを教えてください
巻き爪の痛みを一時的に和らげようとして、誤ったセルフケアを行うと、かえって症状を悪化させることがあります。特に爪を短く切りすぎないようにしてください。痛む部分の爪を短く切り込んでしまうと、一時的に痛みは引きますが、爪が伸びてくる際にさらに深く皮膚に食い込み、重症の陥入爪を引き起こすことがあります。爪の角を斜めに切り落とすことも避けてください。市販の巻き爪矯正グッズを自己判断で使用することも注意が必要です。炎症や感染が起きている状態で無理に矯正を行うと、症状が悪化する危険性があります。痛みが強い場合や、赤み、腫れ、化膿などの症状がみられる場合は、自己流のケアは控え、早めに医療機関を受診して適切な処置を受けてください。
巻き爪の治療後はどのような点に気を付けるとよいですか?
巻き爪は、治療が完了した後も再発しやすいため、日常生活での継続的なケアと予防がとても重要です。まず、正しい爪切りを習慣づけてください。爪の長さは指先と同じくらいにそろえ、形は角を少しだけ丸めた四角形(スクエアオフカット)に整えるのが理想的です。また、足に合った靴を選ぶことが不可欠です。つま先が細く圧迫感のある靴は避け、歩行時には、足の指に適度な力が伝わるように正しい歩き方を意識しましょう。また、骨格の歪みやバランスをインソールなどで調整することで、爪に適切な圧力がかかり、巻き爪の予防につながります。足を洗って清潔にし、保湿クリームを塗るなどのフットケアを行って、皮膚の傷や感染を防ぐことや、爪や皮膚の状態を定期的に観察することも大切です。
編集部まとめ

巻き爪は、爪が内側に湾曲した変形です。正しい爪切りや靴選び、歩き方を意識することである程度予防できます。痛みがなく日常生活に支障がなければ治療は必要ありませんが、炎症を合併したり生活に支障が出てきたりする場合は、皮膚科や形成外科を受診しましょう。足の骨格や歩行に原因がある場合は、整形外科で根本的な治療が必要になることもあります。普段から正しい爪切りと足のケアを習慣にして、悪化や再発を防ぐことが大切です。




