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「帯状疱疹」を発症したらしてはいけないことはどんなこと?【医師監修】

 更新日:2025/03/06
「帯状疱疹」を発症したらしてはいけないことはどんなこと?【医師監修】

マイコプラズマ肺炎はかつて4年に1度の周期で流行っていたことから、オリンピック肺炎とも呼ばれていました。

20代以下の若い人がかかることが多く、学校で流行することがあります。

「子どもの学校で流行っているようだけど対処法は?」「早く治す方法はあるの?」など疑問を持たれる方もいるかと思います。

そこで今回は、マイコプラズマ肺炎についての対処法・早く治す方法をまとめました。

マイコプラズマ肺炎について気になっている方の参考になれば幸いです。

高藤 円香

監修医師
高藤 円香(医師)

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防衛医科大学校卒業 / 現在は自衛隊阪神病院勤務 / 専門は皮膚科

マイコプラズマ肺炎について

マスク

マイコプラズマ肺炎とはどのような感染症ですか?

マイコプラズマ肺炎とは肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という細菌に感染することで発症する肺炎です。小児や若い方の肺炎の原因の一つとされています。成人もかかりますが、例年罹患者として報告されるもののうち8割が14歳以下です。マイコプラズマ肺炎を発症する方の割合は、1年の内で特に秋と冬が多いです。
潜伏期間は2〜3週間とされており、初期症状には発熱・全身の倦怠感・頭痛などがあります。マイコプラズマ肺炎の特徴といわれる咳は、最初の症状が出てから3〜5日後に始まることが多く、熱が下がった後も3〜4週間ほど続くとされています。感染した人の多くは気管支炎で済むとされており、なかでも小児の方が軽症であることが多い傾向です。

マイコプラズマ肺炎の感染経路はどのようなものですか?

マイコプラズマ肺炎の主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。感染した方の咳の飛沫を吸い込んだり、感染者と接触したりすることが感染の原因になります。そのため、マスクの着用や換気・流水と石鹸による手洗い・アルコールによる手指の消毒は、マイコプラズマ肺炎の感染予防に有効です。また、咳の症状があるときには、咳エチケットを守ることも大切です。
潜伏期間が2~3週間と長いため、学校や職場内で拡がることが多く、そこから家庭内に持ち込まれることもあります。家庭内で発症者が出た際にはタオルの共用は避けるようにしましょう。

マイコプラズマ肺炎の対処法

薬

マイコプラズマ肺炎の治療法はどのようなものですか?

マイコプラズマ肺炎は、医療機関での診断後にマクロライド系などの抗菌薬で治療します。多くの場合は軽症で済み、2〜3日で解熱します。もし解熱しなかったり、咳を始めとするほかの症状が悪化したりした場合は、再度医療機関にかかりましょう。

耐性菌によるマイコプラズマ肺炎にはどのように対処しますか?

マイコプラズマ肺炎では、マクロライド系抗菌薬に対する耐性菌の増加が報告されており、日本では耐性率が高い地域もあります。その場合はテトラサイクリン系やニューキノロン系の抗菌薬を使用することがあります。

マイコプラズマ肺炎が治るまでにはどのぐらいかかりますか?

マイコプラズマ肺炎は、細菌に感染してから症状が出るまでに2〜3週間の潜伏期間があります。症状が出た後、医療機関で診断を受けて抗菌薬によって治療を受けた場合には2〜3日で解熱することが多いです。しかし、咳は解熱後も3〜4週間ほどと長く続きます。そのため、症状が治まるまでは1ヶ月前後かかるでしょう。

マイコプラズマ肺炎の治療が長引く原因は何ですか?

多くの場合、マイコプラズマ肺炎は軽症で済みますが、稀に重症肺炎となって長引くこともあります。その際には胸膜に水が貯まる胸水貯留も珍しくありません。さらに、中耳炎・脳炎・肝炎・溶血性貧血・心筋炎など、さまざまな合併症を引き起こす可能性もあります。

マイコプラズマ肺炎の症状が収まったら薬は飲まなくてもよいですか?

処方された薬は、医師の指示にしたがってしっかり飲み切るようにしましょう。症状が収まったからといって治ったとは限りません。
途中で服薬を止めてしまうと、マイコプラズマ肺炎がきちんと治らなかったり、症状がぶり返したりすることもあります。さらに、薬を飲むのを途中で止めてしまったり、不適切な飲み方をしてしまったりすると、死滅させられなかった細菌が薬に対する耐性を獲得する可能性があります。ただし、下痢や蕁麻疹といった副作用が出た場合は飲むのを中止し、医療機関に相談しましょう。

マイコプラズマ肺炎を早く治す方法

元気な男性

マイコプラズマ肺炎をより早く治す治療法はありますか?

マイコプラズマ肺炎を早く治す特別な方法はありません。症状が出たら素早く医療機関にかかり、医師に処方された薬を正しく服用することが、マイコプラズマ肺炎を治すことへの近道といえるでしょう。また、マイコプラズマ肺炎に限らずですが、免疫力を上げたり安静にしたりすることも早く治すことにつながります。

マイコプラズマ肺炎対策で免疫力を高めるために何をすべきですか?

免疫力を高めるには規則正しい生活を送ることが大切です。日頃から以下の5つのポイントを意識して、免疫力を高める行動を心がけてみましょう。

  • バランスのよい食事をとる
  • 適度な運動をする
  • 十分な睡眠をとる
  • 生活リズムを整える
  • 笑う

バランスのよい食事をとることは、免疫力を高めるために大切です。食事は主食・副菜・主菜を意識することがバランスのよい食事をとるコツです。タンパク質食品は免疫物質のもととなり、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEを豊富に含む緑黄色野菜はウイルスの侵入を防ぐはたらきがあります。さらに、発酵食品や食物繊維は腸の免疫細胞を活性化させることが知られています。また、主食のごはんやパン、麺類は活動のエネルギー源として大切です。これらをバランスよく食べることが免疫力を上げる食事には重要になります。
第2に適度な運動をすることです。運動をすることで全身の血液の巡りがよくなり、体温と代謝が上がることで免疫力が上がります。また、運動は心臓や肺機能、体力の維持にもつながります。1日10分程度から始めてみるとよいでしょう。第3に十分な睡眠をとることです。睡眠には日中の疲労から身体を回復させて免疫力を高める効果があります。個人差はありますが、必要な睡眠時間は6〜8時間とされています。次に生活リズムを整えることです。
目覚める時間・就寝時間・食事の時間を規則正しくすることで自律神経のバランスが整って免疫機能を向上させることができます。また、朝起きて日光に当たるのも効果的です。最後に笑うことです。笑うことで活性化する免疫細胞があることがわかっています。以上の5点を意識して生活することで免疫力を上げることができます。

マイコプラズマ肺炎の症状を抑える方法はありますか?

マイコプラズマ肺炎の代表的な症状といえば咳が挙げられます。ここでは咳を抑える方法を解説します。

  • 部屋を加湿する
  • 暖かい飲み物を飲む
  • 喉を温める

部屋を加湿することは、咳を抑えるのに効果的です。部屋の空気が乾燥していると気道が刺激され、咳が出やすくなってしまいます。加湿器をつける、なけらば濡れたタオルを干したり、水を入れたコップを置いたりして部屋の湿度を40〜60%にしましょう。
次に暖かい飲み物を飲むことです。飲み物を飲むことで喉が潤い、咳が出にくくなります。しかし、冷たい飲み物では喉への刺激となるため、温かい飲み物がおすすめです。
最後に喉を温めることです。首にマフラーやタオルを巻いて気道を温めることで、気道を通る空気も温められます。その結果、冷たい空気の刺激による咳を防ぐことができるのです。マイコプラズマ肺炎にかかってしまった際には以上の3つを意識することで、咳を抑えることができます。

編集部まとめ

女性医師
秋から冬にかけて子どもの間で流行ることの多いマイコプラズマ肺炎の初期症状として、発熱・身体の倦怠感・頭痛などが挙げられます。

肺炎といえば咳というイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、マイコプラズマ肺炎では咳は発症してから3〜5日後に始まることが多いです。

マイコプラズマ肺炎もほかの感染症と同じように、手洗いうがい・マスクの着用・アルコール消毒によって防ぐことが可能です。特に、家庭内感染を防ぐためには、発症者と同じ食器やタオルを共有しないことが推奨されます。

熱が下がらなかったり、咳が長引いたりした際には医療機関への受診をおすすめします。医師に処方された薬を正しく服用することで、速やかに治せる可能性が高まります。

また、日頃からバランスのよい食事や規則正しい生活を心がけることで免疫力を上げ、マイコプラズマ肺炎の細菌に対応できる力を付けておくのも重要です。

この記事の監修医師

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