「カフェイン中毒」になると現れる症状はご存知ですか?医師が監修!
カフェインはある程度の量を守って摂取していれば特に害はありませんが、基準を超えてしまうと中毒になる可能性も考えられます。
日頃からコーヒーなどを飲んでいる方であれば体調不良の原因が飲み物であることに気づきにくく、対策をせずに飲み続けてしまう方もいるでしょう。
では、万が一中毒を引き起こした場合は、どのような症状が出て、どのような治療をするといいのでしょうか。今回は症状・治療法のほかにもカフェインが多く含まれている食品を紹介しているので、参考にしてみてください。
監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
目次 -INDEX-
カフェイン中毒の症状や背景
カフェインを過剰摂取すると中毒になりますか?
ただ食べ物や飲料によって含まれている量は異なり、チョコレートや緑茶などの含有量は少ないものの、エナジードリンクなどには多く含まれています。数回に分けて摂取していない場合でも、カフェインを含む量が多いと1回で大量に摂取することになるため気を付けましょう。
カフェイン中毒の症状を教えてください。
カフェイン中毒になる前でも、多く摂りすぎてしまうと頭痛・胃の痛み・めまいなどの症状が現れ、普段とは違った異変を感じます。摂りすぎないように気を付けることはもちろんですが、もしもカフェインを摂取したことで異変を感じたのであれば、一旦摂取を控え、医師に相談してみましょう。
カフェイン中毒が若者に多いのはなぜですか?
特にエナジードリンクはコーヒーやチョコレートよりも含有量が多く、1本飲むだけでコーヒーの2倍以上にもあたる量を摂り入れることになる場合もあるでしょう。中でも若者は勉強時の眠気覚ましとしてエナジードリンクを飲んだり、ゲーム中にやる気をアップするためにエナジードリンクを飲んだりします。その結果カフェインの摂取量が多くなるため、中毒者の中には若者が多いといえるのです。
どれくらいの量を摂取すると中毒になるのですか?
特に妊婦や体調が優れない方はカフェインの摂取を控えたり、最小限の量にしたりする工夫が必要になります。
カフェイン中毒の治療方法
カフェイン中毒かどうか調べる方法は?
ただこのような症状がみられても、別の症状が現れてしまう可能性もあるので、すべてカフェイン中毒とは判断できません。体に異変を感じた場合は医師に相談してみることをおすすめします。
カフェイン中毒の治療方法を教えてください。
またカフェイン中毒の影響で頭痛を感じる方もいますが、鎮痛薬にもカフェインが含まれているものもあります。この場合は鎮痛薬を処方されないか、ノンカフェインの鎮痛薬を処方される場合もあるでしょう。
カフェイン中毒の予防や注意する食材
カフェイン中毒を予防する方法はありますか?
またコーヒーやお茶を高い頻度で飲んでいる方であれば、ノンカフェインのタイプを選んでみることも有効です。カフェインは眠気覚ましややる気アップの期待ができる頼もしい成分なので、摂取量を考えて上手く飲むようにしましょう。
カフェインを多く含む食品を教えてください。
ほかにも眠気覚ましドリンク・玉露なども多く含まれているので、含有量を確認してから飲むことをおすすめします。また食品以外にも各薬でカフェインが含まれているものもあるので、ほかにカフェインを多く含む食品を食べたときは、内容を確認してから飲むようにしましょう。
急にカフェインの摂取をやめるとどうなりますか?
しかし急にカフェイン断ちをすると離脱症状が現れるため、それはそれで頭痛・眠気であったり疲労感が伴う場合もあるので、急に摂取をやめることはおすすめしません。また体の調子が悪くなるほかにも、イライラしやすくなったり憂鬱な気分になったりと精神的にもダメージを与える場合もあります。症状が重くなると日常生活や仕事に影響を与える可能性もあるため注意しましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
またカフェインの摂りすぎに気を付けるためにカフェイン断ちを試みる方もいますが、急にやめるのも良くありません。急なカフェイン断ちによって肉体的・精神的にも影響を与える可能性があるため、徐々に量を減らして体を慣らしていきましょう。
編集部まとめ
カフェインが含まれる食べ物や飲み物は、朝のルーティンだったり目をスッキリさせるアイテムとして多くの方に親しまれています。
しかし摂取量に気を付けないと体のコンディションが悪くなったり、変に気持ちが高ぶってしまい集中できなくなったりといった好ましくない影響を与える可能性もあるので、気を付けましょう。
またカフェインの影響には個人差もあるため、妊婦・子供・体調不良の方は気分を悪くしやすいのでカフェインを控える必要もあります。
カフェインという物質は普段から親しみのあるものですが、気軽に眠気覚ましなどの用途で錠剤等を使いすぎてしまうとカフェイン中毒を起こす可能性があるため注意が必要です。
過度に摂取せず、安全な量を守ってカフェインと上手く付き合っていきましょう。