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医学的に効果が期待できる肌の乾燥を防ぐ「化粧品成分」はご存知ですか?【医師監修】

 更新日:2025/05/22

毎日のスキンケアで乾燥対策はしているものの、どのような成分が保湿に効果的なのかわからないという方は多いのではないでしょうか。 肌の乾燥は、しわやたるみの原因になることがあります。本記事では、医学的に効果が期待できる保湿成分や効果的な使い方を解説します。

吉川 博昭

監修医師
吉川 博昭(医師)

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医学博士。日本ペインクリニック学会専門医、日本麻酔科学会専門医・指導医。研究分野は、整形外科疾患の痛みに関する予防器具の開発・監修、産業医学とメンタルヘルス、痛みに関する診療全般。

肌が乾燥する原因

肌を気にする女性 肌が乾燥する原因は主に以下の5つが挙げられます。
  • 乾燥した環境
  • 加齢
  • 紫外線
  • 生活環境
  • 疾患や治療
秋から冬にかけて乾燥する季節は、湿度が低く皮膚の表面から水分が蒸発してしまいます。 加齢も肌が乾燥する原因のひとつです。年齢とともに、皮脂分泌量が減少し皮膚の表面を守るバリア機能が低下します。紫外線も、皮膚に熱を与えることで皮膚の水分を蒸発させてバリア機能の低下を促します。日常生活では、入浴時の洗いすぎ・栄養不足・ストレスによるホルモンバランスの乱れなどが乾燥する原因です。また、アトピー性皮膚炎・透析・一部の抗がん剤治療によっても乾燥を引き起こします。

医学的に効果が期待できる肌の乾燥を防ぐ化粧品成分

効果が期待できる乾燥を防ぐための成分を4つ紹介します。

セラミド

セラミドは、皮膚の角質層にある脂質の一種で保湿やバリア機能を持つ成分です。人の肌にも存在する成分なので、馴染みやすく敏感肌の方も使用できます。セラミドが不足してしまうと、肌のバリア機能が低下し肌の乾燥やしわ・たるみにつながります。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、保湿成分としてよく知られています。人の身体のなかにも存在する成分で、骨・関節・眼球など至る所に存在する成分です。特に皮膚の真皮には多く存在しているので皮膚の保湿にはとても重要です。

コラーゲン

コラーゲンは、不溶性のたんぱく質で皮膚だけでなく骨や筋肉などさまざまな部位に存在します。コラーゲンは真皮の70%を占めており、弾力性があるので肌の弾力やハリを保つために大切な成分です。

エラスチン

エラスチンもたんぱく質の一種で肌の弾力性やハリを保つために大切な成分です。エラスチンは、伸縮性があるためしなやかな肌を保つことができ、コラーゲンをまとめる役割もあります。

基礎化粧品の効果的な使い方は?

スキンケア用品 基礎化粧品を正しく使うことで肌の乾燥防止につながります。クレンジング剤や洗顔は、なるべく刺激の少ない製品を選択しましょう。界面活性剤や防腐剤が配合されている製品は、場合によっては肌の水分を奪ってしまい乾燥肌や肌荒れにつながるので保存料不使用の表示がある製品がおすすめです。 洗顔後は、すぐにセラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンの美肌成分が配合されている化粧水や美容液を使って保湿しましょう。

まとめ

肌のお手入れをする女性 肌の乾燥を防ぐためには生活環境を見直すことも大切ですが、肌の乾燥を防ぐための美肌成分が配合された基礎化粧品を使って肌を保湿することが重要です。 上記で紹介したセラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンが配合された化粧水や美容液を洗顔後すぐに使用することで、肌の乾燥が防げます。 日々のスキンケアを丁寧に行い、乾燥に負けない健康的な肌を手に入れましょう。

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