「鼻毛や耳毛の医療脱毛」が向いている人の特徴はご存じですか? 施術回数やリスクも医師が解説!

秋山先生

はい、鼻毛や耳毛の医療脱毛は可能です。ただし、これらの部位は非常にデリケートであり、適切な技術と経験を持った医療機関でおこなうことが重要です。

秋山先生

主にレーザー脱毛が使用されます。レーザーは毛根に直接作用し、毛の再生を抑制します。鼻毛や耳毛の場合、範囲が狭いため特別なアタッチメントや低出力レーザーが多く使用されています。

秋山先生

痛みの感じ方には個人差がありますが、鼻や耳はほかの部位と比べて敏感であるため、多少の痛みや不快感を覚えることがあるかもしれません。医療機関では表面麻酔のクリームや、冷却効果のあるアタッチメントを使うなど、痛みを軽減するための対策が取られることが多いですね。

秋山先生

永久脱毛を目指す場合でも、完全に毛が再生しない保証はありません。また、鼻毛や耳毛は、外部からの塵や埃、雑菌などをブロックしてくれる役割があります。しかし、医療脱毛は毛の成長を大幅に抑制しますし、再生する毛も非常に細くなります。

秋山先生

「鼻毛や耳毛の成長が気になる」「ボディビルダーなどの人に見られる職業に就いている」といった、頻繁なケアが必要な人にはおすすめです。特に、タバコを吸う人や仕事などで埃の多いところにいることが多い人などは、鼻毛が伸びやすいと言われています。ご自身で剃ったり抜いたりすると皮膚を傷つけることもあるので、気になる場合は医療機関でケアしましょう。鼻や耳の毛を脱毛することで、見た目の清潔感を保つこともできます。

秋山先生

施術後の赤みや腫れがリスクとして挙げられます。脱毛後の毛穴に炎症が起こってしまうと、毛嚢炎（もうのうえん）という状態を引き起こします。また、誤った施術をおこなうと、やけどや色素沈着のリスクもあります。そのため、信頼できる医療機関で施術を受けることが重要です。

秋山先生

毛の生え変わるサイクルに合わせて2カ月に1回程度のペースで、合計5〜10回程度の施術が必要です。まだ十分な研究データは揃っていないのですが、個人の毛の濃さや成長速度により、必要な回数は異なります。

秋山先生

医療機関や施術の範囲によって、施術の費用は異なります。ほかの部位の脱毛と比べて特殊な技術が必要なので、やや高めに設定している医療機関もあるようです。そのため、事前に料金体系を確認することが大切です。その際は「安いから」というだけで決めず、事前のカウンセリングやアフターフォローがしっかりしている医療機関で施術することをおすすめします。

秋山先生

敏感な部位であるため、施術後しばらくは刺激を避けることが重要です。施術してから数日間は「低刺激の洗顔料や化粧品にする」「可能な限り紫外線を避ける」などを心がけてください。なかには、毛穴の炎症対策として塗り薬を処方している医療機関もあります。医師の指示に従って適切なケアをおこないましょう。

秋山先生

脱毛自体はエステなどでも受けられますが、効果や安全性などを考慮すると、やはり医療機関でおこなう医療脱毛をおすすめします。ただし注意していただきたいのが、医療脱毛でも厚生労働省の認可を受けた機器を使用している医療機関とそうでないところがあります。厚生労働省の認可を受けた機器を使用している医療機関の方が安心できるので、事前にHPなどを確認した上で施術を受けましょう。