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【闘病】やっぱり“乳がん”…病気になり初めて実感した『命の終わり』(2/2ページ)

 更新日:2025/02/21
【闘病】見つけたしこりはやはり乳がん。頑張りすぎる自分と「自分らしさ」の見つけ方

病気になったからと言って人生が終わったわけではない

病気になったからと言って人生が終わったわけではない

編集部編集部

現在の体調や生活などの様子について教えてください。

片山枝美さん片山さん

現在は3カ月に一度リュープリンの注射と毎日の投薬のホルモン療法をしています。治療を始めた当初、体が慣れるまで腕が上がらなかったり、手指の関節が硬く動きづらかったりと大変な時期もありました。整形外科にも行きましたが、根本から変えなければと思い、ホットヨガに行ってみたんです。温かいところで体をゆっくり動かすことがよかったのか、腕を上げられて体温も上がって今はとても過ごしやすくなっています。ヨガのおかげで、自分を大切にするということにもつながっていると思います。

編集部編集部

あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。

片山枝美さん片山さん

乳がんは誰がかかってもおかしくない、とても身近な病気です。でも、医療も進歩して早く発見することで怖くない病気でもあります。「私はまだ大丈夫」ではなくて、少なくとも40歳を超えたら定期的に検診を受けておくことが大事だと思います。

編集部編集部

医療従事者に望むことはありますか?

片山枝美さん片山さん

主治医の先生には本当に感謝しています。最初からちゃんと話を聞いて下さって、「がんだと思います」と診察に行った私の勢いを受け止めてくださいました(笑)。看護師の方々も、いろいろと話を聞いてくれました。患者は、専門知識もないので、わからないことだらけで不安もあります。ほんのわずかな時間でも、ちゃんと聞いてもらえただけで安心につながるので、不安や疑問に向き合う時間を大切にしてほしいと思います。

編集部編集部

最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。

片山枝美さん片山さん

がんになったことは良かった、とは言えませんが、私はそれで気づかされたこともあり、生き方を大きく変える分岐点になったことは事実です。病気はならないほうがいいけれど、もし病気になってしまってもそこで人生は終わりではないということは言えると思います。専門家や、同じような病気をした方の話を聞いたり、この記事のように体験談を読んだりすることで何かヒントが得られるかもしれません。

編集部まとめ

日々の忙しさを言い訳に定期検診を受けず過ごしてしまうことがあるのではないでしょうか? 仕事、家事、育児など忙しい日々の中で、つい時間を削ってしまいがちなのが自分の健康に関することです。今回、片山さんのお話を聞いて、「自分の体に興味を持つこと、向き合うこと」が大事なのだと気づかされました。乳がんは自分でも見つけることが可能な病気です。毎日忙しい方でも、お風呂の時間などに自分で胸をチェックするようにしてみてください。そして、違和感があればすぐに検査を受けるようにしましょう。

なお、Medical DOCでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

この記事の監修医師

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