「体幹と柔軟性を鍛えたい」40代男性が半年間トレーニングで健康寿命+10歳を目指す
Medical DOCでは、健康への取り組みとして、都内のパーソナルジム「T-Fitness」とコラボ企画を始めました!今回は、当メディア関係者である南壽さん(41歳)に取材させていただきました。約半年間にわたり、南壽さんの変化をレポートします!
※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2023年7月取材。
体験者プロフィール:
南壽さん(株式会社GENOVA社員)
41歳。上司からの紹介で、週に1〜2回パーソナルトレーニングを受けている。趣味のゴルフでベストスコアを更新したいと思い、今回プロジェクトに参加。
記事監修医師:
中川 悠樹
※先生は記事を監修した医師であり、体験者の担当医ではありません。
エムスリー株式会社 Patient Support 事業本部アドバイザー。
2009年、京都大学部医学部医学科卒業後、京都大学医学部附属病院、田附興風会北野病院、三井記念病院、横浜労災病院にて、外科医師・救急科医師として勤務した後、現職。
ほかにも株式会社VITAARS CEO補佐、細谷透析クリニック 非常勤医師、ふじの町クリニック・健診センター 非常勤医師を兼任。
2022年1月にAYA(任意団体)を設立、2023年6月に法人化(特定非営利活動法人AYA設立)し、病気や障がいのある子ども達の世界を広げることをミッションに活動を行っている。救急科専門医・外科専門医・JSPO公認スポーツドクター・医師会認定産業医・旅行医学会認定医。
トレーナー:
笹森 大生(T-Fitnessトレーナー)
T-Fitnessジム事業責任者・トップパーソナルトレーナー・NSCA-CPT(全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)・Animal Flow®︎ Lv.1インストラクター
大手フィットネスジムにて実績を積み2023年よりT-Fitnessジム事業責任者へ就任。
目次 -INDEX-
事前インタビュー
編集部
このプロジェクトに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
南壽さん
自分で筋トレはしていたのですが、もっと掘り下げてやってみたいと思ったのと、EBHS(※チャプター2で解説)が面白そうだったからです。自分で筋トレするよりもストイックにやれたらいいですね。
編集部
現在は週にどのくらい運動していますか?
南壽さん
週1〜2回ですね。主に週末です。土曜日の昼に1時間、パーソナルトレーニングを受けています。日曜日は毎週ではないですが、ゴルフのレッスンや打ちっぱなしにいくことが多いです。
編集部
パーソナルトレーニングに通い始めたきっかけを教えてください。
南壽さん
会社の上司からの紹介です。約3年前から通っています。トレーニング後はプロテインを飲むようにするなど、栄養面も意識しています。
編集部
現在の食事習慣について教えてください。
南壽さん
朝食はほぼ食べません。昼食は摂りますが、時間が遅く午後3時くらいになることもあります。外に出てゆっくり食べる時間がないので、コンビニエンスストアで買って済ませることがほとんどです。夕食は仕事が終わってからなので、夜21〜22時など遅い時間になることが多く、お酒も必ず飲みます。土日は家で食べたり、外で食べたり、その日の過ごし方によって様々です。
編集部
現在ご自身の健康で、不調に感じるときがありましたら教えてください。
南壽さん
最近とくに、睡眠の質が悪いと感じています。今年の始めに体調が悪い時期が続き、病院で検査してもらいました。大きな異常はなく「睡眠をきちんと取るように」と言われました。
編集部
つい自分に甘えてしまう瞬間などがあれば教えてください。
南壽さん
泥酔している時、ジャンクフードを食べたくなって、購入してしまいます。朝起きると冷凍庫にアイスがびっしり入っていたことがありました。あとは、締めのラーメンを深夜に食べてしまうこともあります。
編集部
半年後の自分に期待していることを教えてください。
南壽さん
ビフォアアフターで、大きく変われたらいいですね。柔軟性と体幹を鍛えてゴルフでベストスコアを出したいのと、EBHSの数値で良い結果を出したいです。
EBHSについて
「EBHS Life(エビスライフ;以下、「EBHS」と呼びます)」とは「科学的エビデンスに基づいたヘルススコア(Evidence Based Health Score Life:EBHS Life )」のことです。医師の中川悠樹先生に解説していただきます。
編集部
EBHSとは 何ですか?
中川先生
EBHSとは、日本人の健康状態と平均余命の関係に注目し、個人の健康状態を包括的にスコア化した新たな標準健康指標です。複数の検査数値を持つ健康診断データや、ゆらぎの多い生活習慣のデータを、AIを用いて誰でも理解できる単一の数値にしました。
編集部
どのように測定するのですか?
中川先生
EBHSは、健康診断の結果および生活習慣等のアンケートのデータを元に、EBHSアルゴリズムを搭載したAIが、受験者の将来的な疾病リスクや余命を予測します。EBHSアルゴリズムの構築に使われたのは、約5万人分の健康診断/生活習慣データや、3千件以上の寿命予測に関する論文レビューなど、エビデンスの高いデータです。日本人平均のEBHSを100と設定し、平均よりも健康状態が良い場合にはEBHSも高く算出され、健康状態が悪くなるとEBHSも小さくなります。
編集部
今、EBHSが注目されている理由を教えてください。
中川先生
みなさんが普段見ている健康診断のデータは、専門的で意味がつかみにくい上に、項目が複数あってわかりにくいと思います。健康を皆にとってわかりやすく、利用しやすいものにするために、数ある数値データを1次元にまで減らしました。(専門用語で「次元削減」と呼びます)EBHSは、一目で自分の健康状態がわかるだけでなく、他者と比較することも可能にしました。
自身の健康はもちろん、家族や友人とも一つの数字をもとに話ができるという点が、注目されている理由でしょう。
編集部
EBHSの結果が悪いと、どんなリスクがあるのですか?
中川先生
大きく分けて2つのリスクがあると考えられます。1つ目は、健診検査値が悪いことによる生活習慣病のリスクです。血糖値や、血圧、脂質など、生活習慣病に深く関わる検査値が悪い場合、EBHSは悪化しやすい傾向があります。しかし、これだけではありません。もうひとつのリスクとして、EBHSでは「生活習慣病や重大疾病を発症した方々」のデータも分析してから、疾病発症リスクの高い生活習慣も学習データに取り込んでおり、このような方と共通する生活習慣のある方のスコアも下がるようにAIが判断します。健康診断の「要注意」といった結果や自覚症状が全くなくても、EBHSの低下が見られたらアラートと考え、生活習慣を見直すことが大事になります。
編集部
ありがとうございました。では、南壽さんの結果はどうだったのでしょうか?
中川先生
平均値は100のところ、南壽さんのEBHSは91.2と、平均よりかなり低い(EBHS -8.8)という結果が出てしまいました。
EBHSの結果を踏まえて
編集部
EBHSの結果はどうでしたか?
南壽さん
平均よりかなり低く、79.84歳でした。とは言っても、思ったより長生きできちゃうんですね。
編集部
半年後に再測定する予定ですが、どのくらいの数値を目標にしますか?
南壽さん
体脂肪率を減らして、EBHSがどう変わるかを見たいです。
編集部
南壽さんのEBHSスコアはどうですか?
中川先生
南壽さんは、検査値が悪いことに加え、飲酒習慣などもある点がEBHSを下げています。この場合、生活習慣からの見直しをおすすめします。
編集部
では、具体的な改善プランを教えてください。
中川先生
肥満傾向が高いので、まずは減量を目指しましょう。運動習慣はすでにあるので、運動頻度はこのままを維持しつつ、食習慣を改善するところから始めると良いでしょう。また、お酒を飲みすぎる傾向があり、肝機能の低下にも繋がっていると考えられます。1日の飲酒量を日本酒1合程度、ビールだと350~500mL、ワイングラス1杯を目安に節酒することをお勧めします。
編集部
南壽さんのEBHSについて、何かアドバイスがありましたらお願いします。
笹森さん
普段「アルコールを飲むと暴飲暴食に走る」ということで、そのような生活がEBHSスコアに反映されています。今回の結果をモチベーションにして、普段の食生活、とくに突然の暴飲暴食を抑えていきたいですね!
編集部
パーソナルジムでEBHSが利用できると、どんな効果が期待できますか?
笹森さん
EBHSは、「健康度合い」が数値化されており、一目で今の健康状態を知ることができるのが特徴だと思っています。
食事・運動・睡眠などが乱れると数値に反映されますし、逆にこれらを意識すると、きちんと数値に現れるのがとても良いですね。わかりやすく数値化されることで、トレーニングをされるモチベーションにつながりやすいと思います。
編集後記
今回は、パーソナルジム「T-Fitness」で、実際にトレーニングを開始する前の状態をお伝えしました。次回はいよいよパーソナルトレーニングメニューや、具体的な食事指導などをレポートします!半年後、南壽さんの体脂肪率はどう変わるのか⁉︎ゴルフのスコアはどう変わるのか⁉︎
どうぞご期待ください!