【糖尿病体験談】「中学で命の危険」の宣告 早期発見と治療で得た現在(2/2ページ)

糖尿病が発覚してからの変化

編集部
病気が判明する前と後での心境の変化はありましたか?
Sさん
当時の症状は非常にのどが渇く、睡眠中にこむら返りが起こるといった程度だったため、深刻には考えていませんでしたが、医師から「このままでは3か月で命の危険がある」と言われ、その時初めて実感がわきました。その後の説明で血糖管理が不十分である場合には神経の障害や足の壊死といった症状を聞かされ、そういった症状は避けたいと思いすぐに治療を始めました。
編集部
これまでの治療の心の支えはなんでしたか?
Sさん
インスリン治療は毎日の習慣であり、歯を磨く・入浴するといったように早く慣れることで、「治療」という意識をなくしました。治療開始直後も医師から、血糖管理以外は普通の生活がおくれるとの話だったため、それほどの負担はありませんでした。注射への恐怖は一定にあり、血糖測定の穿刺や、1日4回のインスリン注射、定期健診の際の採血等、不慣れな場面はそのままなくなることはありませんが、長年の付き合いの中で不慣れながらも対応する術を得ていきました。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
Sさん
私は初期症状に母が気づいてくれたことで、早期の発見と治療ができました。しかし原因は自己免疫となっていますが、それがどのようにいつ頃起きたのかは不明でした。ぜひ、こんなタイプの糖尿病があることを知っていただきたいです。
編集部まとめ
生活習慣病として広く知られている糖尿病ですが、事故による臓器の損傷など様々な理由で発症することもあります。誰もがなる可能性のある病気であり、身近な人が糖尿病になった時など、正しい知識を持ち、適切な治療を選択することが大切です。






