【闘病】温まると痒みが出たのが最初 難病「特発性後天性全身性無汗症」とは(2/2ページ)

異変を感じたらまずは病院へ行くことが重要

編集部
治療開始後、生活、仕事それぞれにどのような変化がありましたか?
中村さん
ちょっとしたストレスにも身体が反応して蕁麻疹が出るので、仕事はすべて中断しました。フリーランスだったため収入がなくなり、精神的に辛かったです。
編集部
治療中の心の支えとなったものは、何でしたか?
中村さん
読書です。とにかく今は本を読む時期だと決めて、日中はひたすら読書をしていました。そのおかげで、病気で苦しんでいる「今」を無駄な時間だとは思わなかったですね。
編集部
もし昔の自分に声をかけるとしたら、どんな助言をしますか?
中村さん
異変に気付いた瞬間に、まずは近くの病院へ行くこと。早く治療すれば、回復も早くなると思います。また、原因は不明であるものの、ストレスは大きく関与しているようなので、なるべくストレスのかかる仕事や働き方はしないように。
編集部
現在の体調はいかがですか?
中村さん
現在は、ほぼ100%問題のない状態まで回復しました。生活を制限されることはなく、投薬もありません。仕事も問題なくできています。
編集部
あなたの病気を知らない方へ、一言お願いします。
中村さん
この病気はまだ原因が不明ですので、誰でもなる可能性があるのだと思います。個人的には日頃からよく汗をかく習慣が大切だと思います。入浴でしっかり汗を出すことも病気の予防につながるのではないかと思っています。
編集部
ほかに伝えたいことなどがありますか?
中村さん
この数年、ネットでも同じ病気の方の闘病体験なども増えてきました。病気に苦しんでいる方には心の癒しにつながると思いますので、「特発性後天性全身性無汗症 ブログ」などで検索してみてください。
編集部まとめ
今回お話をお聞きして、ネットで闘病記がなくても、SNSで同じ病気で悩む方々と繋がり、共感することで心を落ち着かせることができるのだとわかりました。身近な診療所では今回のような珍しい病気の診断がすぐにできないことが多いので、原因不明である時はすぐに専門医のいる大学病院を受診するようにしましょう。







