~実録・闘病体験記~ サードオピニオンでやっと発覚した子宮体がん(2/2ページ)

大切な人のために、がん検診を受けてください

編集部
現在の体調や生活などの様子について教えてください。
ましろさん
現在は経過観察中です。2か月に1度通院しています。卵巣摘出の影響でホットフラッシュなどの更年期症状が出たり、鼠径部のリンパ節郭清を行ったことで下半身がむくみやすく、ケアが必要だったりしますが、日常生活は問題なく送れています。仕事は在宅勤務をさせてもらっています。抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けてしまい、今は数cm生えてきたところです。ウィッグをかぶって出社する日も近いと思っています。
編集部
子宮体がんと診断されて以降、生活にどのような変化がありましたか?
ましろさん
食生活を意識するようになりました。極力、添加物を避け、毎晩飲んでいたお酒はほとんど飲まなくなりました。健康に生きるための知識をつけようと思い、資格の勉強も始めました。あとは、リンパ節郭清をしているため蜂窩織炎(ほうかしきえん/皮膚とその下の組織に細菌が感染し、炎症が起こる病気)にならないようにケガ、むくみに気をつけています。
編集部
もし昔の自分に声をかけられたら、何と言いますか?
ましろさん
今、笑って生きてるよ。乗り越えたというより、過ぎ去った感覚の方が強いけど、まだ生かしてもらえてる。だから、やりたいと思ってることは、いつかじゃなくて、すぐやろう。
編集部
子宮体がんを意識していない人に一言お願いします。
ましろさん
子宮頸がん検診、子宮体がん検診を受けてください。不正出血や下腹部痛など、普段と違うことがあったら、迷わず病院へ行ってください。自分自身のためはもちろん、周りにいる大切な人のためにも。あなたの身体は替えが効かない唯一無二です。早期発見であれば、治療も短期間で済むかもしれません。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
ましろさん
閉経前に子宮体がんに罹患することは稀だと言われています。子宮体がんと言われてすぐにネットやSNSで情報を探しましたが、あまり多くの情報に出会えませんでした。わたしの経験が誰かの助けになればと思っています。手術や治療の副作用等で見た目に差が出ることがあります。同じ職場の人、お店で偶然隣の席になった人、店員さん、すれ違うだけの人など、周りの方々にお願いしたい事は、ただ普通にしてほしい、それだけです。1人1人が心地よく生きられる世の中になりますように。
編集部まとめ
病気になったとき、同じ経験をされた方の情報や経験談があると心強いですよね。稀な疾患や発症であればなおさらです。「今、笑って生きてるよ」という言葉と、「自分のためにも、大切な人のためにも、がん検診を受けてください」との言葉が特に心に響きました。ましろさんのお話、きっと誰かの助けになると思います。貴重な体験談をありがとうございました。