【年代別】大人の予防接種スケジュール|予防接種の種類や接種時期を解説
最近、予防接種を受けましたか?
子どもの頃は予防接種を受けていたけれど、大人になってからは受ける機会が減ったという方もいるのではないでしょうか。
予防接種は、子どものためだけのものではありません。大人にとっても重要な健康管理の手段の一つです。
予防接種で病気に対する免疫を作り出すことで、個人だけでなく社会全体の健康を保つことが期待されます。
本記事では、大人のための予防接種スケジュールについて、予防接種の種類や接種時期について解説します。ぜひご自身の健康管理の参考にしてください。
監修医師:
倉橋 寛明(東ひめじ腎泌尿器科クリニック)
平成17年3月:岡山大学医学部卒業
平成17年4月:赤穂中央病院(初期研修医)
平成19年4月:岡山大学病院
平成20年7月:高知医療センター
平成23年4月:岡山大学病院 助教
平成27年4月:ツカザキ病院 部長
令和2年9月:東ひめじ腎泌尿器科クリニック 開院
目次 -INDEX-
予防接種の重要性
予防接種は、個人の健康を保つだけでなく、多くの方が受けることにより社会全体を守る効果が期待されます。感染症が減ることで、予防接種を受けていない方たちを感染症から守ることにもつながるでしょう。
過去に流行したポリオやジフテリアなどの命に関わる重い感染症も、ワクチン接種が広く浸透した今日ではこれらの大きな流行はみられなくなってきました。
ワクチンの効果は日常生活ではなかなか見ることはできません。いざというときに日頃の備えが大切となります。
また、年齢を重ねることで免疫力が低下しやすくなるため、適切な予防接種を受けることが推奨されています。
さらに、ワクチン接種にかかる費用は、ワクチン接種をせずに罹患してしまった場合の検査や治療費に比べ、安く済むことがわかっています。
予防接種とは
予防接種は、ワクチン(病原体の一部または弱毒化した病原体)を体内に接種することで、感染症に対する免疫をつけたり、免疫を強くするための仕組みです。この方法により、実際の感染時に体が速やかに対応し、重症化を防ぐことが期待されます。
予防接種で得られた免疫が徐々に低下してしまうと、時間が経ってから罹患するケースもあります。
予防接種はワクチンによって異なりますが、接種してから1ヵ月程度で十分な免疫ができると考えられています。海外で感染症が流行している地域に渡航する際は、出発前に必要な予防接種を済ませましょう。
予防接種の種類
予防接種には大きく分けて定期接種と任意接種があります。
2つの違いは、予防接種法と呼ばれる法律で接種することが勧められているワクチンかどうかです。2つの差は制度上のものであり、定期接種のワクチンと任意接種のワクチンには原則、差はありません。
定期接種
予防接種法で定められた定期接種は、A類疾病とB類疾病に分類されます。
A類疾病は小児期に接種が行われることが多く、主に集団予防、重篤な疾患の予防に重点を置いています。そのため、本人または保護者に努力義務があり、国の積極的な接種勧奨があります。
- ジフテリア
- 百日せき
- 破傷風
- ポリオ
- B型肝炎
- Hib感染症
- 小児の肺炎球菌感染症
- 結核
- 麻疹・風疹
- 水痘
- 日本脳炎
- ヒトパピローマウイルス感染症
- ロタウイルス
B類疾病は高齢期に接種が行われるもので、主に個人予防に重点を置いています。本人または保護者に努力義務はなく、国の積極的な接種勧奨もありません。
- インフルエンザ
- 高齢者の肺炎球菌感染症
A類B類ともに、定期接種の実施主体はお住いの市町村の自治体です。法律で定められた期間に接種した場合は無料(公費負担)となることがあります。肺炎球菌や麻しん・風しん、インフルエンザのワクチンは、定期接種期間外は任意接種としての接種も可能です。
任意接種
任意接種は、予防接種法に定められていない予防接種や定期接種の対象から外れているもので、個人予防として本人または保護者の意志と責任で接種を行うものです。費用は自治体により助成内容が異なるため、公費負担の一部を自己負担、または全額自己負担となります。
日本国内において、定期接種以外に接種可能な大人の任意接種ワクチンの例は、以下のとおりです。
- 大人の風しん
- おたふくかぜ
- 子どものインフルエンザ
- 破傷風
- 狂犬病
- 黄熱
- A型肝炎
それぞれの接種できる年齢や接種回数、接種量は、ワクチンによって決まっています。接種を希望する際は、事前にワクチンに関する情報を調べておきましょう。
大人の予防接種スケジュール
各自治体や医療機関のWebサイトには、予防接種スケジュールが掲載されています。
年齢やワクチンの種類ごとに詳細なスケジュールが掲載されているため、適切な時期に必要な接種を受けることができます。予防接種スケジュールを活用し、予防接種の漏れを防ぎましょう。
10代後半以降の予防接種の種類は年代によって異なる
10代後半以降の予防接種は、年齢に応じて異なります。これは、年齢を重ねて免疫機能や臓器機能が低下することで感染しやすくなる病気や、一定の年齢以上で発症しやすい病気があるためです。また、予防接種の制度は内容が変化しているため、現在は必ず受けなければならない予防接種を受けていない世代が存在することもあります。そういった場合には、年代によって大人になってから接種が必要となります。ご自身の年代に合った予防接種を受け、健康を守りましょう。
予防接種スケジュールで接種時期を確認
予防接種スケジュールは、年齢や健康状態に合わせて予防接種を計画的に受けるためのガイドラインです。各年齢に適したタイミングで予防接種を行うことで、感染症から効果的に身を守ることができます。
予防接種のスケジュールは、自治体や医療機関から提供されることが多いため、新しい情報を確認して接種を受けるようにしましょう。
【年代別】定期接種のワクチンの種類
【40〜60代】
- 麻疹・風疹
1994年以前、風疹ワクチンは中学生女子にしか接種されていなかったため、1962年4月2日〜1979年4月1日生まれの男性は麻疹・風疹ワクチンが定期接種の対象となります。
【60〜65歳】※決められた基礎疾患のある方のみ
- インフルエンザ
- 肺炎球菌
- 新型コロナ
【65歳以上】
- インフルエンザ
- 肺炎球菌
- 新型コロナ
【年代別】任意接種のワクチンの種類
【20歳以上】
上述のとおり、ワクチンは予防として定期接種期間外に任意接種として接種することも可能です。予防接種を受けるのに適したタイミングはワクチンごとに異なるので、接種を希望する際はお住まいの自治体の情報を調べておきましょう。
【65歳以上】
- 水痘
- 帯状疱疹
任意接種のワクチンを接種する必要はある?
任意接種のワクチンは、受けることをおすすめします。
任意ですが、接種する意味がないということではありません。任意接種のワクチンは自己負担を伴いますが、その効果と安全性が十分に確認されているワクチンです。
ワクチンを打つことで病気を予防する、もしかかってしまっても軽く済むためにも、ぜひ接種を検討しましょう。
予防接種を受けるときのポイント
定期的な予防接種は健康維持に欠かせません。そのため予防接種を受けるときのポイントをしっかりと把握しておく必要があります。接種前にワクチンの種類とスケジュールを確認しておきましょう。
多くの予防接種は年齢やライフステージに応じて適切なタイミングで受ける必要があります。
また、接種前には体調管理が求められます。接種当日は健康であることが望ましいため、風邪や発熱がある場合は医師と相談して日程を調整する必要があります。計画的に予防接種を受けることで、ご自身やご家族の健康を守りましょう。
接種費用が助成対象になるかチェック
定期接種は国が接種を定めた時期であれば、公費負担で予防接種を受けることができます。公費負担を受けられる時期や金額は地方自治体に任されているため、お住いの自治体にご確認ください。
任意接種は希望者だけが接種するため、自己負担で受けることになっていますが、地域によって公費で受けられる場合があります。こちらも、お住いの自治体に確認のうえ、予防接種を受けるようにしましょう。
受けたい予防接種に対応しているかチェック
予防接種を受ける際は、希望する予防接種が医療機関で対応しているかを事前に確認しましょう。医療機関によって取り扱いワクチンが異なる場合があります。また、特定の予防接種には予約が必要なことも多いため、早めの確認と予約をおすすめします。
大人の予防接種は東ひめじ腎泌尿器科クリニックへ
予防接種は、病気の予防と健康維持につながります。多くの感染症は予防接種によって防ぐことができ、重篤な合併症や長期的な健康被害を避けられる可能性が高まるでしょう。
そのため、ご自身やご家族に必要な予防接種を確認して、積極的に受けることを推奨します。
兵庫県東姫路市にある東ひめじ腎泌尿器科クリニックは、大人向けの予防接種を行っているクリニックです。
インフルエンザ・肺炎球菌・風疹・帯状疱疹のワクチンに対応
東ひめじ腎泌尿器科クリニックでは、大人向けの予防接種として、インフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチン・風疹ワクチン、帯状疱疹ワクチンまで幅広い種類の接種に対応しています。
高齢者を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンは、予防接種法に基づく定期接種です。対象期間内に、市区町村の契約医療機関や保健所で接種を受けると公費助成金を受けられます。
帯状疱疹ワクチン受付中!
東ひめじ腎泌尿器科クリニックでは現在、帯状疱疹ワクチンを受け付けています。新型コロナワクチンとは同時接種できないため、ご注意ください。
50歳以上の方は、ワクチンを接種することで帯状疱疹の発症予防と重症化予防が期待できるとされています。
接種日において満50歳以上の姫路市民の方で助成券をお持ちの方は、1回接種分のみ4,000円の助成を受けることができます。
予防接種だけでなく特定健診と自費健診にも対応
東ひめじ腎泌尿器科クリニックでは、特定健診と自費検診を行っています。ご自身やご家族の適切な健康管理をするためにも、特定健診を活用してください。
自費検診の場合は、原則として健康保険は適用されないためご注意ください。
泌尿器や一般内科など幅広く診療
東ひめじ腎泌尿器科クリニックでは、泌尿器科診療や一般内科診療など幅広く診療を行っています。
泌尿器科は、腎臓で尿が作られてから体外に排出するまでの器官と、その周辺の臓器に生じる疾患について、総合的な検査や治療を行う診療科です。一般内科では、診療範囲を特定の専門領域に限定することなく、日常の生活のなかで生じる気になる症状の診察・治療を行っています。
また、主に姫路市・太子町・たつの市にお住いの以下の方を対象として在宅医療を行っています。
- お体の病状で通院困難な方
- 点滴・中心静脈栄養・経管栄養・胃瘻管理が必要な方
- 尿路カテーテル管理が必要な方
- 残された時間をできるだけ自宅で過ごしたい方
その他の地域であっても対応可能なケースもあるため、気兼ねなく相談してみてください。
東ひめじ腎泌尿器科クリニック
アクセス・住所・診療時間
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兵庫県姫路市日出町3-38-1東姫路駅前メディカルプラザ2F
診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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