これって中耳炎?症状からわかるサインと受診の目安を解説

耳の痛みや聞こえにくさを感じる中耳炎は、子どもだけでなく大人でも発症することがあり、適切なタイミングで受診して治療を受けることが症状の悪化や再発防止につながります。
この記事では、中耳炎がどのような病気なのか、症状の現れ方や受診の目安、そして日常生活で意識したい予防のポイントまで詳しく解説します。

監修医師:
浅井 和康(浅井耳鼻咽喉科医院)
平成11年 医療法人社団 浅井耳鼻咽喉科医院 院長就任
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 耳鼻咽喉科専門医
目次 -INDEX-
中耳炎とはどんな病気?

中耳炎は、耳の奥にある中耳という空間に炎症が起こる病気です。
耳は外から順に外耳、中耳、内耳の三つの部分に分かれており、音を聞き取るためにそれぞれが重要な役割を果たしています。なかでも中耳は鼓膜の内側にある小さな空間で、音の振動を増幅させて内耳に伝える働きを担っています。この中耳に細菌やウイルスが侵入し、炎症が起こると中耳炎となります。
中耳の役割と炎症が起こる仕組み
中耳には耳小骨(じしょうこつ)という小さな骨が三つ存在し、鼓膜の振動を内耳へと伝えています。また、中耳は耳管という細い管で鼻やのどとつながっており、この耳管を通じて空気圧を調整し、鼓膜が正常に振動できるように保っています。
しかし、風邪をひいたり鼻炎を起こしたりすると、鼻やのどにいる細菌やウイルスが耳管を通って中耳に入り込むことがあります。中耳に侵入した病原体が粘膜に炎症を引き起こすと、中耳内に膿や液体が溜まり、鼓膜を圧迫して痛みや聞こえにくさといった症状が現れます。炎症が強くなると鼓膜が腫れたり、場合によっては破れて膿が外に出てきたりすることもあります。
子どもに多い理由と大人にも起こる背景
中耳炎は特に乳幼児や小学生に多く見られます。これは子どもの耳管が大人に比べて短く、太く、水平に近い形をしているためです。このような構造では、鼻やのどから中耳へ病原体が移動しやすくなります。さらに、子どもは風邪をひく機会が多く、免疫機能もまだ発達途中であるため、中耳炎を繰り返しやすい傾向があります。
一方、大人でも風邪や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などによって鼻の通りが悪くなると、耳管の働きが低下し中耳炎を発症することがあります。特に鼻づまりがひどい状態が続くと、中耳内の圧力調整がうまくいかずに炎症を起こしやすくなる傾向があります。
中耳炎の主な症状|初期から進行時まで

中耳炎の症状は、初期の段階と進行した段階で異なる現れ方をします。症状を正しく理解することで、適切な対処や受診の判断をしやすくなるでしょう。
初期に現れやすい中耳炎の症状
中耳炎の初期には、耳の奥に違和感や軽い痛みを感じることがあります。風邪をひいた後や鼻づまりがひどいときに、耳が詰まったような感覚や圧迫感を覚える方も少なくありません。また、音が聞こえにくくなったり、自分の声が耳の中で響いて聞こえたりすることもあります。
子どもの場合は言葉でうまく伝えられず、耳を触る、機嫌が悪くなる、夜泣きが増えるといった様子が見られます。発熱を伴うこともあり、特に急性中耳炎では38度以上の高熱が出ることもあるでしょう。
初期の段階で適切に対応できれば、症状が軽いうちに治療を始めることができます。
症状が進行した場合に見られる変化
炎症が進むと耳の痛みが強くなり、ズキズキと脈打つような痛みを感じることがあります。
中耳に溜まった膿の圧力が高まると、鼓膜が破れて耳だれが出てくることもあり、耳だれは黄色や緑色をしていることが多く、においを伴う場合もあります。鼓膜が破れると痛みは一時的に和らぐことがありますが、これは治ったわけではなく、炎症が続いている状態なので注意が必要です。
また、聞こえにくさが強くなって日常生活に支障をきたしたり、さらに進行してめまいや耳鳴りを伴ったりする場合もあり、この状態になると内耳にまで影響が及んでいる恐れがあるので注意が必要です。
痛みがない中耳炎もある?見逃されやすい症状
中耳炎のなかには、痛みがほとんどないまま進行する滲出性中耳炎と呼ばれるタイプもあります。中耳に液体が溜まっているものの、強い炎症がないため痛みを感じにくいのが特徴です。
聞こえにくさや耳の詰まり感が主な症状となり、特に子どもでは気づかれにくいことがあるでしょう。呼びかけに反応が鈍い、テレビの音量を大きくする、聞き返しが多くなるといった様子が見られたら、滲出性中耳炎の可能性も考えられます。
大人でも、風邪の後に耳の詰まり感が続く場合は注意が必要です。痛みがないからといって放置すると、慢性化して治療に時間がかかってしまいます。
症状が出たときに注意したいポイントと受診の目安

中耳炎のような症状が現れたとき、自宅で様子を見るべきか、すぐに受診すべきか迷ったことはありませんか?症状の程度や経過によって対応は異なりますが、適切な判断をするために注意すべきポイントを知っておきましょう。
自宅で様子を見る場合の注意点
軽い耳の違和感や詰まり感がある程度で痛みや発熱がない場合は、しばらく様子を見ることもできます。ただし、症状が悪化していないか、耳だれや強い痛みが出ていないかを注意深く観察することが重要です。
鼻づまりがある場合は、鼻を優しくかんで鼻の通りをよくすることで、耳管の働きを助けることができます。また、十分な休息と水分補給を心がけ、体調を整えることも大切です。
子どもの場合は機嫌や食欲、睡眠の状態を確認し、普段と違う様子が見られたら早めの受診がおすすめです。自己判断での薬の使用は避けましょう。
早めに耳鼻咽喉科を受診すべき症状
次のような症状がある場合は、早めの耳鼻咽喉科受診が推奨されます。
- 強い耳の痛みがある
- 38度以上の発熱が続く
- 耳だれが出ている
- 聞こえにくさが強い
- めまいや耳鳴りを伴う
- 症状が数日続いている
子どもの場合は、耳を頻繁に触っている、夜泣きがひどい、呼びかけに反応しにくいといった様子が見られたらできるだけ早く受診しましょう。滲出性中耳炎のように痛みがない場合でも、聞こえにくさが続くようであれば早めに診てもらうことが大切です。
放置すると起こり得るリスク
中耳炎を放置すると、炎症が慢性化し治療が長引いて慢性中耳炎になり、鼓膜に穴が開いたままになったり中耳の骨が侵されたりする可能性があります。また、繰り返し炎症が起こることで聴力が低下し、日常生活や学業、仕事に影響を及ぼすこともあるでしょう。
特に子どもの場合、聞こえにくさが言葉の発達や学習に影響することがあるため、早期の対応が重要です。さらに、炎症が内耳や頭蓋内に広がると、重篤な合併症を引き起こすリスクもあります。
症状が軽いからといって放置せず、適切なタイミングで受診して治療を受けることが大切です。
中耳炎の症状を繰り返さないためにできること

中耳炎は、一度治っても再発しやすい病気です。特に子どもは繰り返しやすい傾向がありますが、日常生活での工夫や予防の意識を持つことで発症のリスクを減らせます。
日常生活で意識したい予防のポイント
中耳炎を予防するためには、まず風邪をひかないように体調管理を心がけましょう。手洗いやうがいを習慣にし、栄養バランスの良い食事と十分な睡眠をとることで、免疫力を高めましょう。
また、鼻の健康を保つことも重要です。強く鼻をかむと、鼻水が耳管を通って中耳に入り込みやすくなります。鼻づまりがあるときは無理に強くかまず、片方ずつ優しくかむようにしましょう。
アレルギー性鼻炎がある場合は、適切な治療を受けて鼻の炎症をコントロールすることが、中耳炎の予防につながります。
風邪や鼻の症状との関係
中耳炎の多くは、風邪や副鼻腔炎といった鼻やのどの感染症がきっかけで起こります。風邪をひいたときには鼻水や鼻づまりをそのままにせず、早めに対処することが大切です。
市販の鼻炎薬を使う場合は症状に合ったものを選び、長期間使用する場合は医師に相談しましょう。
また、副鼻腔炎が慢性化している場合は耳管の働きが低下しやすく、中耳炎を繰り返す原因となることがあります。鼻の症状が長引く場合は、耳鼻咽喉科で適切な治療を受けましょう。
鼻と耳は密接につながっているため、鼻の健康を保つことが中耳炎の予防にもつながります。
再発を防ぐための定期的なチェックの重要性
中耳炎を繰り返す場合は、耳鼻咽喉科で定期的に鼓膜の状態をチェックしてもらうことが大切です。
特に滲出性中耳炎は自覚症状が少ないため、気づかないうちに再発していることがあります。定期的な診察によって早期に異常を発見し、適切な対応をとることができます。
また、子どもの場合は聞こえの状態を定期的に確認し、発達に影響が出ていないかを見守ることも重要です。
医師と相談しながら、日常生活での注意点や予防策を確認し、再発のリスクを減らしていきましょう。
中耳炎は医療法人社団 浅井耳鼻咽喉科医院にご相談を

中耳炎は放置すると炎症が長引いたり、難聴や慢性化につながったりする可能性がありますが、適切な治療とケアによって改善が期待できる病気です。正しい知識を持ち、早めに対応することが、耳の健康を守る第一歩となります。
医療法人社団 浅井耳鼻咽喉科医院は、神奈川県横浜市港南区の上大岡駅東口から徒歩1分という便利な場所にある耳鼻咽喉科のクリニックです。ここからは、耳・鼻・のどに関するさまざまな症状に対応している、医療法人社団 浅井耳鼻咽喉科医院について紹介します。
耳・鼻・のどを総合的に診る専門的な診療体制
医療法人社団 浅井耳鼻咽喉科医院では、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 耳鼻咽喉科専門医の資格を持つ医師が診療を担当されています。耳・鼻・のどの専門家として豊富な経験を活かし、中耳炎の原因や背景にある鼻やのどの問題も含めて総合的に診療するなど、丁寧な診察を心がけているそうです。
また、横浜市立大学附属市民総合医療センターや神奈川県衛生看護専門学校付属病院(現神奈川県立汐見台病院)との病診連携により、必要に応じて患者さんが適切な医療を受けられる体制を整えられています。
子どもから大人まで対応できる中耳炎診療

中耳炎は、子どもだけでなく大人でも発症することがあるため、医療法人社団 浅井耳鼻咽喉科医院は幅広い年齢層の患者さんに対応し、それぞれの症状や生活背景に合わせた治療が心がけられています。
例えば、子どもの場合は保護者の方と一緒に症状を確認しながら、お子さんが安心して受診できるよう配慮しているそうです。また、大人の方には仕事や日常生活への影響を考慮しながら、通院しやすい治療計画の提案に努めているといいます。
滲出性中耳炎の方や、慢性中耳炎で繰り返す症状に悩んでいる方など、専門的な治療にも対応されています。予約は不要で、「ちょっとおかしいかも」と思ったときに受診しやすいよう配慮されている点も特長の一つです。
症状や不安に寄り添った丁寧な説明とフォロー
耳の症状は、日常生活に大きな影響を与えることがあります。そのため医療法人社団 浅井耳鼻咽喉科医院では、患者さん一人ひとりの症状や不安に寄り添い、わかりやすく丁寧な説明が心がけられています。例えば中耳炎の場合は、鼓膜の状態や治療の方針について理解しやすい言葉で説明し、患者さんが納得して治療を受けられるよう配慮しているそうです。
また、漢方薬による治療も取り入れ、耳鳴りやめまい、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの症状に対しても幅広い選択肢を提供されています。
平日だけでなく土曜の午前中も診療し、24時間予約可能なWeb予約やLINE予約を導入するなど受診しやすい環境が整っているので、中耳炎など耳の症状でお困りの方は相談してみてはいかがでしょうか。
医療法人社団 浅井耳鼻咽喉科医院の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用
京急線 上大岡駅東口より徒歩1分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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| 9:00~12:00 | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | - | - |
| 14:00~18:00 | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | - | ⚫︎ | - | - | - |



