性病検査キットとは？その信頼性は？検査キットを選ぶポイントや検査の流れ

性病検査キットの基礎知識

性病検査キットとは、どんなものなのでしょうか？どんな性病が検査できるのでしょうか？以下では、性病検査キットの基礎知識について解説します。

性病検査キットとは？

性病検査キットは、性病に感染しているかどうかを自宅で簡単に調べるためのキットです。
近年では、病院やクリニックに行くことがハードルとなる人にとって、便利なオプションとなっています。
これらのキットは、自宅で採取した検体を専用の封筒に入れて送付するだけで、返送された検体を専門の検査施設で解析し、結果を個人の指定した方法で通知してくれます。
性病検査キットはプライバシーを重視し、匿名で利用できるものもあります。
感染の早期発見や治療の迅速化に役立ち、性病の拡散を防ぐ上でも重要な役割を果たしています。

性病検査キットで検査できる病気

性病検査キットを使って調べられる性病は、以下のようなものがあります。
・HIV
・梅毒
・性器クラジミア
・咽頭クラジミア
・性器淋病
・咽頭淋病
・皮膚カンジダ
・性器カンジダ
・HPV
・B型肝炎
・C型肝炎
・性器マイコプラズマ
・咽頭マイコプラズマ
・性器ウレアプラズマ
・咽頭ウレアプラズマ
・トリコモナス
性病は、10代から40代以上まで、どの年代でも発症する可能性がある病気です。
自覚症状を伴わない性病もあり、放置をすると、症状の悪化および、周囲に広がってしまう可能性が高まるだけでなく、不妊症にもつながりかねません。
性病検査キットを使って検査することで、早期発見・早期治療につながります。

性病検査キットの信頼性は？

性病検査キットの信頼性は、提供元の検査機関や使用する機器によります。
法律で定められた基準を満たし、登録衛生検査所として認可されている機関のキットは信頼性が高いです。
しかし、極端に安価なキットは、認可されていない機関のもので、信頼性が低い可能性があります。
認可されている検査所のキットは、病院と同等の方法で検査が行われ、高精度な機器を使用しています。
しかし、自己採取型の性病検査キットを使用する際は、正しい方法で採取・返送しなければ、正確な結果を得られないこともあります。
説明書を確認し、正しい手順を踏みましょう。

検査キットを選ぶときのポイント

性病検査キットには、プライバシーへの配慮、相談窓口など、検査機関によって違いがあります。
以下では、性病検査キットを選ぶときのポイントを紹介します。

検査機関をチェックする

検査キットを選ぶ際のポイントは、提供している検査機関の信頼性を確認することです。
検査機関の公式サイトや情報をチェックし、専門的な資格を持つスタッフが常駐しているかどうか、外部の精度管理調査に参加しているかなどを確認しましょう。
また、検査に使用する機器についても、公式サイトなどでチェックできます。

プライバシーへの配慮

性病検査キットを選ぶ際、プライバシーに配慮しているかを確認することが大切です。
性病検査キットは郵送されることが一般的ですが、検査機関名や内容が外部に漏れることが気になる方もいるでしょう。
そんな方は、検査機関名が表示されない、郵便局や宅配センターで受け取れる、などプライバシーを守るための配慮がされている検査機関を選ぶと良いでしょう。
また、Pマーク（プライバシーマーク）を取得している検査機関であれば、個人情報や検査結果が他人に漏れることがないため、心配なく利用できます。

相談できる窓口の有無

性病検査キットを選ぶ際、専門の相談窓口や医療機関との連携システムがあるかを確認しましょう。
郵送検査で陽性の結果を受け取った場合、どの病院に行けば良いのか、どこに相談すれば良いのか不安に感じるかもしれません。
検査機関によっては、郵送検査を利用した人の診察・治療がスムーズに進むよう、郵送検査の趣旨や検査方法を理解した医療機関と協力体制を取っています。
協力医療機関では、郵送検査を利用し陽性の結果を受け取ったあと、再検査をすることなく診察・治療を開始することが出来るので、検査の時間や検査にかかる費用が抑えられます。
また、検査を受ける検査機関に電話などで直接相談できたり、外部の専門家が対応する窓口を設置している場合もあるので確認しましょう。

基本的な情報を提示している

性病検査キットを選ぶときには、公式サイトに性病に関する基本的な情報が提示されているかを確認しましょう。
感染の不安や症状が出ている場合、正しい知識が得られないとさらに不安になってしまうことがあります。
また、誤った検査項目を選択してしまい正しい結果が得られないケースもあるかもしれません。
性病検査キットを使う人向けに分かりやすく解説している検査機関もあるため、簡単に目を通しておくのがおすすめです。
導入している機器はもちろん、検査体制や検査の流れなどを詳しく解説しているところもあります。

性病検査キットのメリット

性病検査キットのメリットは、手軽さとプライバシーの保護です。
検査キットは、匿名で検査を受けることができるうえ、PCやスマホから検査結果を確認できるものもあります。
また、病院よりも費用が安く、結果を早く知りたい人には特におすすめです。
保健所では、性病検査を無料で受けられますが、実施日や指定場所があるため、手軽とは言いがたいでしょう。

性病検査キットの流れ

性病検査キットの検査の流れはどのようになっているのでしょうか？
以下では、性病検査キットの検査の流れを詳しく解説していきます。

１．性病検査の申し込み

性病検査キットを利用する場合、まずはインターネットなどを通じて検査を申し込むことが一般的です。
検査機関の公式サイトから申し込むのがおすすめで、そこでは申込みフォームが用意されています。
必要事項を入力し、申し込みを完了できます。一部の検査機関では、電話やFAXでの申込みも可能な場合があります。
申込み方法は各検査機関によって異なるため、自分に合った方法を選択しましょう。申込みが完了すると、検査キットが郵送される流れとなります。

２．検査キットの受け取り

性病検査キットを受け取る場合、基本的に数日で受け取れます。
ただし、すぐに検査をしたい場合は、即日発送してくれる検査機関を選ぶと良いでしょう。
家族やパートナーに知られずに受け取りたい場合は、郵便局や宅配センターで受け取ることもできます。
郵便局や宅配センターで受け取る際には、検査キットを受け取る際の注意点や受け取り方について、事前に確認しておくことが重要です。
また、検査キットを受け取った後は、早めに検査を行いましょう。

３．検体の採取

性病検査キットを使って検体を採取するには、まず説明書をよく読みましょう。
検査項目ごとに検体を採取すべきタイミングや方法が異なるため、説明書の指示に従うことが必要です。
また、感染の機会があった日から日数を空けて検体を採取するタイプの検査もあります。
性病に対する抗体が血液中に出現し、検査によって検出できるようになるまでに、時間がかかる場合もあります。

４．検体の返送

検体を採取したら、返信用の梱包材などに入れて返送します。
申込書や問診票を一緒に返送するケースもあるため、忘れずに同封しましょう。
複数の項目を検査するキットについては、全てをまとめて返送しなければならない場合もあります。
返送方法や送付先などは、説明書に記載されているので、そちらを参考にしてください。
また、返送にかかる期間や手数料なども事前に確認しておくといいでしょう。

５．検査機関での検査

検査機関に検体が届いたら、検査が行われます。
性病検査キットを使った検査は、専門の技師や医師が行うため、丁寧かつ迅速に検査が進められます。
検査結果は、検査機関から指定した方法で通知されるため、結果が出るまで待ちましょう。

６．ネット上で検査結果を確認する

検査機関によって異なりますが、性病検査キットの結果は、インターネットや郵送、電話などで確認できます。
検査結果には、検査項目ごとに陰性（−）や陽性（+）などと表示されていることが多いです。
性病検査キットを使って検査した結果、陽性が出た場合は、早めに医療機関を受診し、治療を受けましょう。
また、検査結果に不安や疑問がある場合は、検査機関に直接問い合わせることもできます。

検査で陽性の結果が出た場合

性病検査キットを利用して自宅で検査した結果、陽性が出た場合は、専門の医療機関での治療が必要です。
検査機関では薬を処方することはできないため、病院へ行く必要があります。
医療機関を紹介してもらえるケースもありますので、気になる場合は問い合わせしてみましょう。
治療を早めに開始することで、早期回復を期待できます。
病院では、医師の判断をもとに薬の処方や再検査を実施します。治療方法や薬の服用方法については、医師の指示に従いましょう。
自己判断で薬の服用をやめるのは避け、医師とのコミュニケーションを大切にしましょう。

まとめ

ここまで性病検査キットの信頼性についてお伝えしてきました。性病検査キットの信頼性の要点をまとめると以下の通りです。
・性病検査キットは自宅で利用できる便利な検査キットであり、プライバシーを守りながら性病の検査が可能
・検査キットの信頼性は提供元の検査機関や機器により異なるが、登録された検査所のキットは信頼性が高い
・検査キットの流れは申し込みから受け取り、検体の採取、返送、検査、結果確認までの手順を追う
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。