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若禿の対策方法は?若禿の特徴や原因についても詳しく解説します!

 更新日:2024/01/12
若禿 対策

若禿は若い年齢で髪が薄くなる状態のことをいいます。一般的には20〜30代で薄毛や抜け毛になる人をさしています。

若禿の症状といわれる薄毛や抜け毛の対策方法は個人の症状によって異なるのです。

ある程度の年齢になってからの薄毛は、周りも同じような状況も多く目立ちませんが、20代のように若い年齢での薄毛は本人には悩みの種になるのです。

若禿になる原因も、遺伝・ストレス・生活習慣の乱れなどさまざまとなりますので、この記事では若禿の特徴・原因などをこの記事では詳しく解説していきます。

山下 真理子

監修医師
山下 真理子(医師)

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京都府立医科大学医学部医学科卒業。その後、美容皮膚科で延べ10年以上経験を積む。現在は、京都府京都市に位置する「くみこクリニック北山院」に勤務。コロナ以前は、大阪医専にて医療従事者の教育にも関わっていた。

若禿とは?

薄毛に悩む男性
若禿とは、一般的に20代〜30代の男性に起こる若年性脱毛症と呼ばれています。
特徴としては、太く長い髪が生えにくくなり、抜け毛が増えてしまい髪全体にボリュームが少なくなる症状が特徴です。
その多くは、AGAという男性型脱毛症といわれ、日本人男性の3人に1人が発症するといわれています。
若禿になる原因は、さまざまですが早期から対策をすれば改善可能ですので、症状がある人はAGA専門のクリニックで治療することをおすすめします。

若禿の特徴

頭を抱えるアジア人男性
若禿の特徴は、髪の薄毛や抜け毛ですが、特徴的なパターンがあります。以下に、若禿の一般的な特徴を記載しました。

  • 抜け毛が増える
  • 生え際が後退する
  • 頭頂部が薄くなる

上記にあげた特徴に関して、ここでは詳しく解説します。

抜け毛が増える

10代の頃に比べて抜け毛が増えてきたと感じる時があります。枕に抜けた髪がついていた時やお風呂場の排水溝に残った髪量が多い時など心配になるのではないでしょうか。
年齢を重ねると徐々に抜け毛が増えるのは普通ですが、まだ20代なのに髪の毛が薄くなってしまうのは非常に落ち込みます。
実は、健康的な毛髪でも1日平均100本前後の髪は自然に抜け落ちているのです。髪の毛にはヘアサイクルがあり、2〜6年かけて自然に抜けていきます。
しかし若禿とは、ヘアサイクルが崩れてしまい大幅に抜けてしまう疾患なのです。

生え際が後退する

前髪をかき上げる男性
生え際が後退する状態は、毎日鏡で見ているので自分でも気づきやすいのではないでしょうか。
若禿の特徴としては、生え際が後退する症状が出てきます。この状態は、M字ハゲと呼ばれていますが、生え際が刷り込みのように後退してM字に見える状態をいいます。
自分がM字禿ハゲかどうかを確認するには、刷り込みのように後退した部分が指2本分以上あるか確認しましょう。
生え際の薄毛が進行してしまうと、U字ハゲと呼ばれる状態になる場合があります。
人によって、もともとの生え際が後退している場合もありますので、一概に判断できませんが以前の状態から後退している場合は注意が必要です。

頭頂部が薄くなる

頭頂部が薄くなる状態は、頭頂型(O型)と呼ばれ一般的にはてっぺんハゲと呼ばれています。上から見た時にO字に見える状態をいい、この症状もAGAの可能性が高くなります。
鏡に映りにくいため、本人が自覚しづらく人にいわれて気づくことが多い症状です。発覚が遅くなる場合が多く、気が付いたら進行して居ることも多いため注意しましょう。
つむじ部分から広がる場合が多いので、最初は髪の癖などと勘違いする人も少なくありません。抜け毛が多い時は鏡などで頭頂部を確認して下さい。

若禿の原因

原因イメージ
若禿の原因といわれるAGAには、さまざまな要素がありますが主に4つの要素が原因といわれています。

  • 生活習慣の乱れ
  • 過度なストレス
  • 男性ホルモンの影響
  • 遺伝

上記の要素に関して、ここでは詳しく解説します。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れは、若禿の原因の1つです。喫煙・飲酒・体の冷やし過ぎなどの生活環境の悪化によって薄毛を進行させてしまうことがあります。
特に頭頂部は、生活習慣の乱れの影響を大きく受けやすいといわれています。頭頂部には血管の数が少ないので、血流が悪くなりやすくタバコや冷えなどの影響が出やすいのです。
頭皮や髪の発毛には、血液の循環が重要なので、血管を収縮させるような原因は排除する必要があります。
また、睡眠不足も薄毛の原因になる可能性が高いです。髪の成長に関わるホルモンの分泌が弱くなり、育毛に悪影響を与えてしまいます。

過度なストレス

悩むビジネスマン
過度なストレスによって自律神経が刺激を受けてしまうと薄毛の原因になります。
自律神経は、内臓・血管・腺などの機能を自動的に調節しますが、興奮や緊張をつかさどる交感神経が活発になると血管を収縮させてしまいます。
血管が収縮すると頭皮に血液が十分に届かなくなるため、薄毛を進行させるのです。
職場での人間関係や働き過ぎによるストレスなどを抱え込んでしまうと身体全体に影響を与えてしまうので注意が必要です。

男性ホルモンの影響

若禿は、男性ホルモン型脱毛症とも呼ばれ、男性ホルモンが強く影響します。男性ホルモンのテストステロンが酵素と結びつきDHTホルモンに変化します。
DHTホルモンが毛乳頭細胞のアンドロゲンレセプターに取り込まれ脱毛のシグナルを出すのです。
その結果として、毛髪の発育が抑制されるスイッチが入ってしまい薄毛が進みます。頭頂部は特に薄毛のスイッチを入れてしまう酵素が集中しているのです。
頭頂部にハゲがあっても周りには毛が生えている人が多いのは、男性ホルモンの影響が強いことを意味しています。

遺伝

遺伝も若禿の原因といわれています。親族に若禿の人がいる家系は、AGAのリスクを高める遺伝子を受けついでいる場合があります。
特に母方の遺伝が強く影響するといわれ、母方の家系に薄毛の人が多いと遺伝子を受けついでいる可能性が高いのです。
必ず自分も若禿になるとは限りません。AGAはDHTホルモンがアンドロゲンレセプターに取り込まれる感受性が遺伝するだけなのです。
母方親族に、若禿が多いからといって悩む必要はありません。あくまでリスクが高いと認識しておきましょう。

若禿の対策方法

対策
若禿の対策方法は、個人によって異なりますが、以下に一般的な対策方法をいくつか紹介します。

  • 生活習慣を改善する
  • ストレスを発散する
  • AGA治療を受ける

上記の対策方法に関して、ここでは詳しく解説します。

生活習慣を改善する

症状を軽減するために生活習慣を改善することは、髪の健康にとって重要です。以下にいくつかの生活習慣の改善方法を紹介します。

  • バランスの取れた食事をとる
  • 水分をしっかりとる
  • ストレスを溜めない
  • 適度な運動をする
  • 十分な睡眠をとる

肉系ばかりをとると動物性の油分が多く、血管を詰まらせる原因になりますので野菜と主食のバランスを保ちバランスの良い食事をとるように心がけて下さい。
アルコールや喫煙は、血管を収縮しますので控えるようにしましょう。過度なストレスも薄毛の原因になりますので、適度な運動や趣味などでストレスの発散をして下さい。
十分な睡眠は、発毛サイクルにとって非常に重要な要素です。睡眠中に、発毛・成長・脱毛が進みます。
不規則な生活によって睡眠時間が削られてしまうと、成長ホルモンが分泌されないので髪の毛の成長が遅れますので、注意が必要です。

ストレスを発散する

音楽を聴く男性
ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れてしまい交感神経が優位に傾いてしまうため、血管の収縮と血行不良がおきてしまうとされます。
頭皮にある血管の収縮が起こると血流が悪くなるので、栄養不足によって髪の毛が抜けやすくなるのです。
このような状態に陥らないために、上手にストレスを発散して下さい。ストレスの発散方法は個人によってさまざまですが自分に合った方法が良いでしょう。
自分がどのような時にリラックスするかが重要になりますので、下記のようなリラックス方法から心穏やかになりそうなことを考えてみましょう。

  • 気の合う人と会っておしゃべりをする
  • 1人でウォーキングなどで体を動かす
  • 家の中や静かな環境で読書をする
  • 好きな創作や作業に没頭する
  • 自然に触れながら日光浴をする

ストレスを発散することは、髪の毛だけでなく身体の健康にも役立ちます。

AGA治療を受ける

若禿は、日本皮膚科学会によると20代から進行するといわれています。20代から進行が始まり40代には頭頂部がハゲてしまう状態になります。
日本人男性の多くが発症する症状ですが、早期対策が非常に重要になるのです。自己流でしてしまうとかえって症状が悪化する場合があります。
AGA治療に特化した専門クリニックでは、個人の髪の状態・頭皮の状態を診断します。身体全体の健康状態も確認して治療の方向性を示してくれるのです。
AGA治療で用いられる治療薬は、一般の薬局などでは手に入らないものが多く、病院で処方をされないと使用が難しくなります。
医学的に効果が証明されている薬が、症状に合わせて使用されます。AGAクリニックで一般的に使用される治療薬になりますが、副作用もあるのです。
性欲減退・肝機能障害・かゆみ・頭痛・皮膚炎など種類に応じて副作用の記載があるので、医師と相談のうえ決めましょう。

AGA治療とは?

毛髪診断
AGAとは男性型脱毛症ですが、20代から発症するといわれていますがAGAの原因の1つとして、男性ホルモンの分泌が影響するといわれます。
男性ホルモンのテストステロンが頭皮の5αリダクターゼII型という酵素と結合してジヒドロテストステロンが生成されます。
このジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体と結びつくと薄毛を引き起こすのです。
毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体は、髪に栄養を送りこむ細胞になるので正常に機能しないと髪の成長が妨げられてしまうのです。
AGA治療では、個人の症状に合わせて治療を進めますが、内服薬・外用薬・注射・レーザー治療・サプリメントなどで治療をしていきます。
内服薬として一般的に多く用いられるのが下記になります。

  • ミノキシジル内服薬:血管を拡張・頭皮の血行をよくする
  • フィナステリド内服薬:5α-リダクターゼの働きを阻害する
  • デュタステリド内服薬:5α-リダクターゼの働きを阻害する

ミノキシジルは、育毛効果のある治療薬です。外用薬と内服薬があり、服用することによって血流が良くなり毛母細胞の細胞分裂が活発になります。
内服薬の効果は、平均4〜6ヶ月程度であらわれるとされていますが、医師による診断での処方がないと入手することはできないのです。
ミノキシジルの副作用は、初期脱毛・多毛症・頭痛・胸痛・息切れ・むくみなどがあげられます。肝機能障害を発症する恐れもありますので、定期的な採血をする必要があるのです。
有効成分は、2.5〜5mgの物が多く、価格は6,000〜7,000円(税込)程度で購入が可能です。
フィナステリドは、プロペシアジェネリック医薬品で、プロペシアよりも低価格で処方が可能で、効果も同等と認められています。
フィナステリドの効果は、抜け毛の原因となる5αリダクターゼの働きを阻害し、薄毛の進行をストップします。服用したかたの98%に効果がでたとの報告があるのです。
副作用は、ミノキシジルに比べて少なく、勃起不全・肝機能異常・肝障害などがあげられます。
有効成分は、0.2mg含むものと1.0mg含むものがありますが、価格は3,000円(税込)程度とプロペシアの約半値で購入が可能です。
デュタステリドは、ザガーロジェネリック医薬品です。サガーロよりも低価格で処方が可能で、効果も同等と認められています。
デュタステリドの効果は、脱毛部分に太くしっかりした髪の毛の発毛が期待できます。ミノキシジルと併用すると更に効果があるといわれているのです。
副作用は、頭痛・腹痛・下痢・肝機能障害・性欲減退・アレルギーなどがあります。
有効成分は、0.1mg含むものと0.5mg含むものがありますが、基本的に0.5gmが処方されています。価格は5,000〜7,000円(税込)程度です。

若禿に関するよくある質問

クエスチョン
若禿(男性型脱毛症)に関するよくある質問に対する一般的な回答を以下に示します。

  • 若禿は何歳から?
  • 女性でも若禿になる?
  • 若い人でもAGA治療は受けられる?

上記のような質問内容に関して、ここでは詳しく解説します。

若禿は何歳から?

若禿といわれる年齢は、20代からです。中には10代から薄くなる人もいますので一概にはいえませんが一般的には20代から生え際や頭頂部が薄くなるといわれています。
日本人男性の発症する割合は、下記になります。
20代:10%
30代:20%
40代:30%
50代:40%
というデータが出ていますが、20代から30代で発症する人を若禿と呼んでいるのです。
20代で発症する人は全体の10%と少ないため、治療へ行くのを躊躇する人が多く、ほうっておくと進行が進んでしまいます。
薄毛が気になっている人は、AGAクリニックへ受診してみてはどうでしょうか?

女性でも若禿になる?

ヘアケアに不満な女性
男性の症状と思われがちですが、実は女性でも若禿になるのです。
女性の若禿の原因の1つとしてホルモンのバランスの変化がありますが、特に出産後のホルモン量の変化によって分娩後脱毛症を発症します。
その他にも、女性はスタイルなどを気にしますので、過度なダイエットなどをすると身体全体に栄養が不足します。
食事で摂取した栄養素は、身体へ供給されますが髪の毛への流れる栄養が不足してしまうと髪の成長へ悪影響を与えるのです。
頭皮環境の悪化も若禿を発症させますので、ヘアカラーやパーマなどによって頭皮にダメージを与えてしまうと髪の毛の成長サイクルを阻害する可能性があります。
ストレスなども若禿の原因になります。女性の場合は、職場環境や妊娠出産などの影響で自律神経のバランスが崩れてしまいストレスを抱えることが多くなるからです。
若禿は、女性にも無関係ではないのです。AGAクリニックは男性のみではなく女性の薄毛の治療にも対応していますので安心して相談してみてはどうでしょうか。

若い人でもAGA治療は受けられる?

AGA治療は若い人でも受けられますが、投薬は原則として20歳以上と定められています。投薬によるホルモンバランスの影響があるからです。
HARG治療は20歳未満の未成年の方も受けられますが必ず保護者の許可が必要となりますので親同伴で通院して下さい。
頭皮に直接薬剤を注入し抜けた毛を再生する治療法HARG治療です。継続して治療すると効果が高く、多くの医療機関で導入されています。
頭皮に直接投薬するので、皮膚炎や痛みを伴う場合もありますので自分の症状を担当医と相談しながら進めていきましょう。

編集部まとめ

まとめ タイトル
若禿は、20代から症状があらわれるAGAという男性型脱毛症の一種で、若年性脱毛症とも呼ばれています。
AGAの特徴的な症状は前頭部や頭頂部に薄毛が進行することです。M字型の薄毛パターンや頭頂部の円形薄毛が見られることもあります。
原因としては、遺伝的要因が強く関与しているといわれ、母方の遺伝子の影響が及ぶ可能性が高くなります。しかし、生活習慣の乱れも関連していることは忘れないで下さい。
健康的な 生活習慣・栄養バランスの取れた食事・適切なヘアケア・ストレスの管理などの徹底で、AGAの進行を遅らせられます。
治療方法も複数ありますので、個人の症状に合わせて専門の医師に相談することが非常に重要です。専門の医師の診断で症状の評価を行い、適切な治療法やアドバイスを提供してくれます。
若禿になると周りの目も気になるのではないでしょうか。気にしすぎてしまうことはストレスを溜めこむ原因にもなりますので自分だけではないと認識して下さい。
AGAクリニックへ通う年代は、20代〜30代が4割近くをしめているのです。早いうちに治療を開始することは薄毛の進行を遅らせますので、悩んでいる人は通院をおすすめします。
誤った自己流の対策方法を実施していくと、症状が悪化する場合がありますので必ず専門の医師の指示に従うようにしましょう。
AGAは治療で進行を防ぐことができるのです。恥ずかしいと思わずに、まずはAGAクリニックで薄毛治療の第一歩を歩んでみたらどうでしょうか。

この記事の監修医師