ほくろ除去の治療方法は?治療法別の経過やほくろを除去するメリットも解説
公開日:2024/09/27

色が濃くて目立つほくろを気にしている方は少なくないでしょう。特に、顔にあるほくろをコンプレックスに感じる方もいます。 ほくろ除去には、選択できる治療方法がいくつかあります。ほくろにお悩みであれば、治療方法の違いを知っておくと除去を検討しやすくなるでしょう。 この記事では、ほくろ除去の治療方法や経過を解説します。除去のメリットや費用相場もまとめているため、参考にしてください。

監修医師:
増岡 宏昭(やえす日本橋ヒフ科)
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1996年3月 東京大学医学部医学科 卒業
1996年4月 東京大学医学部附属病院 皮膚科勤務
2003年7月 日比谷ヒフ科クリニック 開院
2007年6月 やえす日本橋ヒフ科 開院
2009年9月 蒲田グランデュオ皮膚科 開院
2011年12月 品川駅前皮膚科 開院
1996年4月 東京大学医学部附属病院 皮膚科勤務
2003年7月 日比谷ヒフ科クリニック 開院
2007年6月 やえす日本橋ヒフ科 開院
2009年9月 蒲田グランデュオ皮膚科 開院
2011年12月 品川駅前皮膚科 開院
目次 -INDEX-
ほくろ除去の治療方法
ほくろにはさまざまなタイプがあるため、除去の方法もほくろのタイプによって変える必要があります。ほくろ除去で検討される代表的な4つの治療方法を紹介します。切開法
ほくろ除去で一般に行われている代表的な治療方法が切開法です。 切開法はメスを使ってほくろを紡錘形に切除した後、周囲の皮膚を引き寄せて縫合し傷を閉じます。数mm以上ある大きめのほくろも除去可能です。また、ほくろを完全に切除するため再発リスクが抑えられ、傷の治りも早いです。 切開法は、局所麻酔を用いた30分程度の日帰り手術で行えます。大きくて一度では取り切れないほくろは、2~3回に分けて切除して縫合するケースもあります。
くり抜き法
くり抜き法とはメスやパンチなどの器具を使い、ほくろの形に沿って円形状にくり抜く方法です。5mm以内の小さなほくろに適しています。 切開する皮膚の面積を小さくできるため低侵襲で行えるうえに、ほくろの根までアプローチし再発を予防できます。また悪性化が疑われる場合には、くり抜いたほくろをそのまま病理検査に提出できるのもメリットです。くり抜いた後は通常縫合せず、一時的に陥没した状態にして、傷が自然に治るのを待ちます。
炭酸ガスレーザー
整容的に問題がある部位のほくろや、外科手術を行うには範囲が広いほくろの切除には、炭酸ガスレーザー治療が適しています。 レーザーの照射により皮膚に含まれる水分を熱エネルギーに変換し、ほくろを形成する組織を蒸散して取り除く方法です。短時間で高エネルギーをピンポイントに照射でき、治療時間を短縮し皮膚組織の損傷を抑えられます。また、隆起したほくろから平らなほくろまで幅広く対応でき、熱凝固作用で周囲の血管が瞬時に固まるため出血は少ないです。色素が深い場合には1回の施術で処理すると皮膚が凹んでしまう可能性があり、複数回に分けて治療を進めるケースもあります。
電気メス
電気メスの先端に高周波電流を流し、発生する熱を利用してほくろの組織を焼灼し浅く削り取る方法です。炭酸ガスレーザーでは取り切れない、小さく隆起したほくろを除去できるのが特徴です。1個のほくろ切除にかかる時間は数分で、複数のほくろを1回の施術で除去できます。皮膚を切開しないため出血が抑えられ、治療後のダウンタイムも短くて済むでしょう。
ほくろ除去治療の経過
顔や腕など目立つ場所にあるほくろを除去したい場合、治療後の経過も気になるポイントです。
先述した4つの治療法別に経過の違いを解説します。切開法の経過
切開法は日帰り手術ですが、再出血を避けるために手術当日は運動・飲酒・入浴・患部へのメイクができません。3日程度は手術による痛みや腫れが続くことがあります。生活は通常通りに戻っていき、手術から7日後に抜糸を行います。抜糸後も腫れが残るものの、2~4週間程度で炎症による赤みとともに腫れも落ち着いてくるのが一般的です。
手術痕は線状の傷跡になり、2~6ヶ月か長くとも1年程度で赤みは消えて傷が目立たなくなるでしょう。
くり抜き法の経過
くり抜き法では基本的に縫合を行わず、1~2週間で傷が自然に塞がります。傷が塞がるまでは腫れや痛み、内出血が生じる可能性があります。赤みは早ければ2週間、遅ければ6ヶ月程度かけて少しずつ治まります。肌の色は3~6ヶ月程度で戻り、凹みもわかりにくくなります。大きく根深いほくろは、くり抜き法でも縫合が必要となるため、経過は切開法と同様と考えてよいでしょう。
炭酸ガスレーザー治療の経過
炭酸ガスレーザー施術後は、患部にかさぶたが形成されます。施術当日はテープで保護する必要はあるものの、入浴や洗顔は可能で、翌日からは患部を除いてメイクも可能です。患部に軟膏を塗布してケアしているうちに、かさぶたは1~2週間で自然に脱落します。患部の赤みは1~3ヶ月程度続き、半年~1年程度かけて元の肌の色に戻ります。赤みが引いた後にほくろの色素が残っている場合は、2回目の施術を行います。ほくろの深さによって、3回以上の治療が必要になるケースもあります。
電気メス治療の経過
電気メスによる治療では、麻酔が切れると痛みが生じ、3日程度は赤みが目立つことがあります。傷が深いと、浸出液とともに少量の出血がみられます。施術後1週間が経過する頃には患部で浸出液が治まり、皮膚が再生されて肌色の膜が張ってきます。1〜2週間程度で保護テープは不要になり、その後は患部へのメイクが可能です。施術後1ヶ月で赤みは落ち着き、メイクで隠せる色味にまで改善されるでしょう。2~6ヶ月程度で、治療跡がほとんど目立ちにくい状態まで肌の色が戻ります。
ほくろを除去するメリット・デメリット
目立つほくろがある方でも、除去するかどうかは本人が決定する問題です。本当に除去するかを検討する際には、メリット・デメリットを考慮して後悔のない決定をしましょう。ここではメリットとデメリットを紹介します。
メリット:コンプレックスを解消できる
ほくろは身体のさまざまな部位に出現し、その場所や大きさによって印象が大きく異なります。特に顔のほくろは目立ちやすく、コンプレックスに感じる方も少なくありません。ほくろを除去すれば、気になる要因がなくなるためコンプレックス解消につながることが期待されます。また、悩みの種がなくなることで自己肯定感を高め、自信が持てるようになるでしょう。
メリット:メイクやムダ毛の処理がしやすくなる
顔に隆起したほくろがある方は、ほくろ除去によってメイクをしやすく感じるでしょう。ほくろにファンデーションが乗った際の色ムラを気にしたり、メイクのたびにほくろを隠したりする必要がなくなります。また、ほくろ自体だけでなくほくろの毛が気になる方もいるでしょう。ほくろは皮膚の細胞分裂が活発なため、毛根にほくろがあると毛が作られる毛嚢を刺激し、太く濃い毛が生えやすくなります。毛を煩わしく感じていても、毛のメラニン色素に反応するレーザー脱毛機はほくろがある箇所では熱傷の危険から照射できず、脱毛ができません。
そこで根本的な対策としてほくろを除去すれば、目立つ毛は生えにくくなり、ムダ毛の処理もしやすくなります。
デメリット:傷跡が残る可能性がある
どのような治療方法でほくろを除去する場合でも、少なからず傷跡が残る可能性があるのはデメリットとなります。 特に皮膚を切開し縫合する切開法は、ほかの治療方法よりも傷が残りやすいです。術後に皮膚が正常に再生せず、ケロイドになって傷跡が盛り上がってしまうこともあります。一方、くり抜き法・炭酸ガスレーザー・電気メスは、時間の経過とともに上皮が形成されるため、傷跡が目立ちにくい治療方法です。しかし、患部の凹んだ状態や赤みがなかなか改善されないこともあります。
また、傷が塞がるまでの期間に患部が乾燥したり日焼けしたりした結果、色素沈着を起こして傷跡が目立ってしまう患者さんもいます。患者さんの体質・施術部位・不十分な処置によって、傷の治りが遅くなる恐れがあるので注意が必要です。
ほくろ除去の費用相場
ほくろ除去の費用は、選択する治療方法に応じて異なります。
切開法とくり抜き法は外科手術のため、1個あたり10,000~20,000円(税込)程度の費用がかかります。切らずに治療する炭酸ガスレーザーと電気メスは、1個あたり3,300~10,000円(税込)程度です。なお、ほくろの状態によって保険が適用されるかどうかが決まります。適用条件は、生活に支障をきたしている場合と悪性腫瘍の可能性が否定できない場合です。
隆起したほくろはこれらの条件を満たしやすく、基本的に保険が適用されます。一方、平らなほくろは美容目的で除去するケースが多いため、ほとんどが保険適用外です。
ほくろ除去ならやえす日本橋ヒフ科にご相談を
ほくろ除去を検討している方は、東京都中央区八重洲にある、やえす日本橋ヒフ科を受診してみてはいかがでしょうか。
やえす日本橋ヒフ科は多様な診療科目があり、患者さんが持つ皮膚のさまざまな悩みに対応している皮膚科医院です。
平らなほくろ・隆起したほくろ・いぼの治療を専門的に行う
やえす日本橋ヒフ科は、患者さんにとって気になるほくろやいぼの治療に注力されています。 保険診療で治療を受けられる隆起したほくろ・いぼから、自由診療となる平らなほくろまで幅広く対応しているので相談しやすいでしょう。 一見ほくろに見えても、いぼや脂漏性角化症、または稀ではあるものの悪性腫瘍の可能性もあります。 やえす日本橋ヒフ科では、それぞれのほくろ・いぼのタイプや原因を分析し、切開を伴う外科治療や炭酸ガスレーザー治療を行うことで、除去や色味の改善を目指しています。 また、1回の施術時間は短く、傷跡が残りにくい施術を心がけているそうです。傷跡が心配な顔のほくろや首いぼも、不安なく治療を受けられるでしょう。一般皮膚科のほかエイジングの悩みや美容皮膚科にも対応
やえす日本橋ヒフ科で対応しているのは、アトピー性皮膚炎・慢性的なニキビなどの皮膚トラブルを含む一般皮膚科の診療だけではありません。 シミや毛穴、たるみ、しわなどのエイジングの悩みを改善する注射やレーザー治療、医療脱毛、AGA、多汗症など、専門性の高い治療にも対応されています。 ほくろ除去と合わせて、美容施術の相談をすることも可能です。 ドクターズコスメも提供しているので、より効果的に肌悩みを改善できるでしょう。患者さん一人ひとりのお悩みや症状に合った治療法を提案
やえす日本橋皮膚科には日本皮膚科学会 皮膚科専門医の医師が在籍しています。
豊富な知識と経験に加え、さまざまな医療機器を取り揃え、適切な診断により患者さん一人ひとりの悩みや症状に合わせた治療を提案しているそうです。
そして皮膚の悩みを解決した後の患者さんの笑顔を目標に、患者さんと向き合って日々の診療に尽力されています。
女性医師も在籍しているため、男性医師に相談するのが苦手な方は女性医師の担当日に予約するのがよいでしょう。
駅から徒歩10分圏内で、公共交通機関を利用しても通いやすいクリニックです。ほくろ除去に興味がある方は、やえす日本橋ヒフ科に相談してみてはいかがでしょう。
やえす日本橋ヒフ科の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用
JR各線 東京駅 八重洲北口より徒歩3分
東京メトロ東西線・銀座線 日本橋駅より徒歩5分
東京メトロ丸ノ内線 東京駅より徒歩10分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00~14:20 | ● | ● | ● | ● | ● | ★ | - | - |
| 16:00~19:20 | ● | ● | ● | ● | ● | ★ | - | - |
※レーザー・手術・美容皮膚科(保険外診療):完全予約制 【費用(税込)】 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)
直径1mm以下:3,300円
直径1mm以上1mmあたり:3,300円
同一部位の再照射は大きさに関わらず1部位:1,100円
参考文献



