その医療痩身、本当に効果ある?失敗しないための選び方ガイド

医療痩身(いりょうそうしん)は、医療機関で行われる痩せるための施術です。近年、美容医療に関するトラブルや相談件数が国民生活センターにおいて増加傾向にあり、医療痩身に関しても注意が必要です。
そのため、実際に美容医療を受ける際は、施術の内容やリスク、効果について正しい知識を持つことがとても重要です。
この記事では、医療痩身のさまざまな施術方法や期待できる効果、そして失敗を防ぐためのクリニック選びのポイントなどを紹介します。あなたに合った正しい痩身法を見つけましょう。

監修医師:
原 幹嗣(エイチクリニック 新宿)
医療痩身とは?
医療痩身とは、医療機関で行われる痩せることを目的とした施術のことです。施術には医療機器や注射、内服薬など、多様な方法があります。これらの施術はそれぞれ効果や適応症が異なるため、医師の診断で患者さん一人ひとりに適した治療法が選択されます。
以下では医療痩身とエステ痩身との違いや、具体的な施術方法について詳しく紹介します。
医療痩身とエステ痩身の違い
医療痩身とエステ痩身の違いは、医療行為が行われるかどうかです。医療痩身は、医師の管理下で医療機器での脂肪吸引や脂肪細胞の破壊が行われます。ほかにも、脂肪燃焼を高める注射や肥満治療薬の処方などもあります。治療には医学的根拠があり、短期間で効果を実感しやすいのが特徴です。
一方のエステ痩身は、マッサージや機械によって代謝を促進し、むくみ解消や一時的なサイズダウンを目的としています。リラクゼーションを重視する傾向が強く、医療行為は含まれません。
短期間で効果を実感しやすいのは医療痩身で、リフレッシュやメンテナンスならエステ痩身とされています。
医療痩身の主な施術方法
医療痩身で用いられる施術方法には、大きく分けて3つの方法があります。これらはすべて医療機関でのみ受けられる専門的な施術であり、エステサロンなどでは提供されていない治療法です。
以下では、医療痩身ならではの施術方法について紹介します。
医療機器による痩身
医療機器による施術法には、脂肪吸引や脂肪冷却、超音波や高周波などが挙げられます。
脂肪吸引は専用の吸引器で物理的に脂肪を除去し、脂肪冷却は冷却により痩せたい部分の脂肪細胞を自然死させる方法です。超音波を使った方法には、HIFU(ハイフ)(※1)があります。HIFUは超音波を特定の部位に集中させ、そのエネルギーで焦点部分に強い熱を発生させます。もともとはがん治療で使われ始め、2009年頃から皮膚の美容目的で使われるようになりました。高周波の施術は、赤外線と同時照射で脂肪細胞を加熱します。
これらは部分痩せや引き締め効果が期待できるといわれています。
注射による痩身
脂肪溶解注射(メソセラピー)(※2)は、脂肪細胞を溶かす薬剤を気になる部位に直接注入する施術です。顔や二の腕、お腹など、細かい部位の部分痩せに効果的で、比較的短期間で結果が出やすいのが特長です。薬剤によっては腫れや赤みが出ることもあるため、ダウンタイムの有無や施術間隔などを医師と事前に確認しておくことが大切です。
内服薬による痩身
内服薬で用いられるのは、GLP-1薬剤(※3)やSGLT2阻害薬(※4)、ビグアナイド作動薬(※5)などです。GLP-1薬剤は、本来糖尿病治療薬として使われてきましたが、食欲を自然に抑えられるためダイエット目的での活用が広がっています。継続して服用することで無理なく食事量が減り、リバウンドのリスクも低いとされます。
ただし、個人差があるため副作用や安全性の確認が必要です。
(※1〜5)未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
医療痩身の効果
医療痩身の魅力は、脂肪細胞そのものを減らすことによってリバウンドしにくい体づくりができる点です。医療機器や薬剤を使用することで、自己流のダイエットでは難しい部分痩せや短期間での効果が期待できます。
たとえば、脂肪冷却では気になる部位の脂肪細胞を破壊し、時間をかけて体外に排出します。注射や内服薬による治療では食欲をコントロールし、無理のない摂取カロリー制限が可能です。また、医師の管理のもとで体質や健康状態に合った施術を選べるため、安全性が高く、計画的に痩身を進めることができます。
ただし、即効性を求めるだけでなく、食事や運動など生活習慣の見直しと組み合わせることで、より持続的な効果が得られる点も忘れてはいけません。
医療痩身のメリット・デメリット
医療痩身は、医師の管理下で行われるため効果と安全性が期待できる一方、注意すべき点もあります。それぞれの施術法には特徴があり、メリット・デメリットを理解したうえで選ぶことが重要です。
【メリット】短期間で痩せやすく部分痩せも期待できる
医療痩身は、脂肪細胞そのものを破壊・排出する施術が多く、自己流のダイエットでは難しい部分痩せや短期間での効果が期待できます。特に脂肪冷却や高周波治療などは、気になる部位に直接アプローチできるため、見た目の変化を実感しやすいでしょう。
【メリット】施術によってはダウンタイムが少ない
脂肪冷却やHIFU(高密度焦点式超音波)などの施術は、メスを使わない非侵襲的な方法で行われるため、施術後の腫れや内出血といったダウンタイムが少ないのが特徴です。日常生活にほとんど影響を与えずに治療を受けられるので、まとまった休みが取りにくい方には大きなメリットでしょう。
【メリット】施術によっては手軽に行える
注射や内服薬による痩身は、クリニックに短時間通うだけで済むケースもあります。忙しくて長時間の治療が難しい方でもライフスタイルに合わせて気軽に取り入れられるため、続けやすいという点がポイントです。
【デメリット】副作用が出ることがある
どのような医療行為にも副作用のリスクはつきものであり、医療痩身も例外ではありません。内服薬であれば吐き気やめまい、注射では腫れや内出血が起こる場合もあるでしょう。事前にリスクを理解し、医師と十分に相談したうえで施術を決めることが大切です。
【デメリット】施術によっては大がかりな治療となりダウンタイムが長い
脂肪吸引などの外科的治療の場合、全身麻酔や術後の回復期間を必要とするなど、身体への負担やダウンタイムが長くなる可能性があります。また、手術中のトラブルや感染症、合併症や臓器損傷などのリスクも挙げられます。効果が高い反面、術後のケアや一定期間の休養が必要になる点には注意が必要です。
【デメリット】施術によっては自己管理が必要
医療痩身はあくまで痩身をサポートする手段であり、施術だけで劇的な効果を持続させるのは難しいこともあります。食事や運動などの生活習慣を改善しないとリバウンドする恐れがあり、治療と合わせて自己管理が重要になります。
医療痩身を失敗しないためのクリニックの選び方
医療痩身は専門的な知識と技術を要する医療行為です。効果を最大限に引き出し、後悔のない選択をするためには、信頼できるクリニック選びが重要です。ここでは、選ぶ際に注目すべき4つのポイントを解説します。
医師の経験と症例を確認する
医療痩身は、使用する機器や施術方法によって効果に大きな差が出ます。特に脂肪冷却やHIFUなどは、適切な部位選定や出力設定が求められるため、医師の経験が結果に直結するでしょう。症例数が多く、さまざまな体型や悩みに対応してきた医師は、適切な判断ができる可能性が高くなります。
価格だけで選ぶのは危険
「安いから」と料金だけを基準にクリニックを選ぶのは、医療痩身においてはリスクが伴います。安価なメニューには、経験の浅い施術者が対応していたり、古い機器が使用されていたりする場合があります。価格はあくまで参考程度にとどめ、施術の質や医師の対応、アフターケア体制なども含めて総合的に判断することが大切です。結果的に高い効果と満足感を得られるかが重要です。
丁寧な説明、カウンセリングを行ってくれるか
医療痩身に関わらず、施術を受ける際には、不安や心配はつきものです。施術の効果や副作用、アフターフォローの有無など、気になることはたくさんあるでしょう。
そのため、丁寧な説明やカウンセリングを行ってくれるクリニックを選ぶようにしましょう。カウンセリングでは、施術の流れや副作用、必要な施術回数、費用などを丁寧に説明してくれるかをチェックします。ご自身が納得できるまで質問ができ、それに対して説明があるクリニックであれば、信頼感が増します。丁寧な説明やカウンセリングを行ってくれる、信頼のおけるクリニックで施術を受けるようにしましょう。
患者さんに合った施術を提案してくれるか
医療痩身を成功させるには、患者さんの体質や生活習慣に合った施術を提案してくれるクリニックを選ぶことが重要です。
医療痩身にはさまざまな方法があり、体質や悩みの内容によって適した施術は異なります。信頼できるクリニックは、初診時の問診や診察結果に基づき患者さん一人ひとりに適切なプランを提案してくれます。無理に高額なプランを勧めないかどうかも判断基準の一つです。患者さんの状態やライフスタイルを考慮した提案があるかを確認しましょう。
医療痩身はエイチクリニック 新宿にご相談を
医療痩身のクリニック選びで悩んでいる方は、エイチクリニック 新宿に相談してみてはいかがでしょうか。
内科や泌尿器科、美容点滴や医療痩身などの診療を行っているクリニックです。以下で、エイチクリニック 新宿の特徴を紹介します。
種類豊富な内服薬や注射による医療痩身
エイチクリニック 新宿では、GLP-1薬剤やSGLT2阻害薬、ビグアナイド作動薬など豊富な種類の内服薬と注射による医療痩身を提供しています。
自費診療の場合、院内処方を行っているため、調剤薬局が休みの時間にも薬のお渡しが可能です。
LINE予約や夜間診療で通いやすいクリニック
エイチクリニック 新宿は23時30分まで診療を行っているため、日中は忙しい方でも気軽に診療を受けられます。
また、スムーズに診察を行うために完全予約制で診療しており、LINEやWeb、電話から予約ができます。また、新宿駅から徒歩6分と通いやすい場所にあるのもエイチクリニック 新宿の特徴です。
丁寧なカウンセリングで患者さんに合った医療痩身を提案
エイチクリニック 新宿では、丁寧なカウンセリングを通じて、患者さん一人ひとりの体質やライフスタイル、痩身に関するお悩みに寄り添った治療を提案しています。
複数の内服薬のほか、脂肪溶解注射や代謝改善を目的とした注射など、豊富な治療の選択肢があります。患者さんのご希望やライフスタイルに応じて、無理のない治療計画を立てることが可能です。
目標や悩みに応じたオーダーメイドの治療を求める方には、ぴったりのクリニックでしょう。医療痩身を考えている方は、エイチクリニック 新宿に相談してみてはいかがでしょうか。
エイチクリニック 新宿の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
JR山手線 新宿駅 徒歩6分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
16:00~23:30 | - | ● | - | ● | - | ● | ▲ | - |
18:30~23:30 | - | - | ● | - | ● | - | ▲ | - |
▲:14:30〜21:00
【費用(税込)】
リベルサス(経口薬 1日1回服用/1ヶ月)
・3㎎ 9,900円
・7㎎ 19,800円
・14㎎ 33,000円
オゼンピック(注射 1週間に1回接種型/1ヶ月)
・0.5㎎ 22,000円
・1mg 44,000円
マンジャロ(注射 1週間に1回接種型)
・2.5㎎ 5,500円 22,000円/1ヶ月
・5㎎ 10,000円 40,000円/1ヶ月
・7.5㎎ 16,250円 65,000円/1ヶ月
・10㎎ 22,500円 90,000円/1ヶ月
【治療期間】縛りなし
【治療回数】1~10回程度
参考文献