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無痛分娩の費用は?無痛分娩のメリット・出産準備のポイントについて解説

 更新日:2023/11/10
無痛分娩の費用は?無痛分娩のメリット・出産準備のポイント

出産といえば普通分娩や帝王切開が一般的でしたが、最近では無痛分娩で出産する人も増えています。

無痛分娩は聞いたことがあるけれど、どのように出産するのか、実際にかかる費用や無痛分娩のメリットなどを知らない人も多いでしょう。

この記事では、無痛分娩の費用・メリット・おすすめの産院だけでなく、出産準備のポイントもご紹介します。

金子 英介

監修医師
金子 英介(金子レディースクリニック)

プロフィールをもっと見る
2001年東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、帝京大学ちば総合医療センター、関東中央病院、公立昭和病院、東京大学医学部附属病院麻酔科、国立成育医療研究センター病院新生児科での勤務を経て2009年金子レディースクリニック開院。日本産科婦人科学会専門医。母体保護法指定医。

無痛分娩の費用は?

無痛分娩 費用
無痛分娩は普通分娩の料金に追加で費用がかかることが多い出産方法です。そのため、検討している人の多くは費用面が気になるでしょう。ここでは、保険適用と施設によっての値段の違いをご紹介します。

基本的には保険適用外になる

出産費用は平均で80万円ほどかかります。出産一時金が50万円支給されても産院によって費用やサービスは異なるので全額賄えるケースは少ないでしょう。また、出産一時金の増額とともに出産費用を増額した自治体などもあります。
普通分娩や無痛分娩基本的に保険適用外なので、出産一時金分を除いた金額が全額自己負担額です。無痛分娩は局所麻酔を使用するので、医療行為にあたるから保険適用されると思う人もいるでしょう。
保険適用になるのは健康保険が適用される医療行為に限られます。無痛分娩を行った際に異常分娩になってしまい、必要な医療行為のみが保険適応で追加になり、分娩費そのものは自費のまま残ります。

無痛分娩の費用は施設によって異なる

無痛分娩の費用は普通分娩の料金に10万円ほど追加されるといわれています。ただし、必ずしも10万円で収まるとは限りません。無痛分娩を行っている医療機関は少なく、麻酔によるリスクも考えられます。
私立病院などでは20万円以上の追加料金がかかることもあるので、検討している産院の無痛分娩費用を確認しましょう。高額になる産院もありますが、10万円以下でできる産院もあります。
無痛分娩の費用が抑えられる産院を後程ご紹介するので参考にしてください。

無痛分娩のメリット

無痛分娩 メリット
無痛分娩は追加費用がかかってしまいますが、多くのメリットが受けられます。ここでは、痛み・負担・血圧・体力の項目に分けて詳しく見ていきましょう。

出産時の痛みを和らげられる

無痛分娩といわれて多くの人がイメージするのが、痛みなく出産できることでしょう。しかし、下半身に麻酔をするとはいえ完全に痛みを失くすわけではありません。痛みが完全にない状態だと身体の感覚がなくなってしまいお産が進まないからです。
そのため、ある程度の痛みや感覚を意図的に残しています無痛分娩を受けたときに痛みがあると驚かれるかもしれません。痛みを和らげる程度と覚えておきましょう。
会陰切開が必要になった場合、分娩後に縫い合わせなければなりません。普通分娩時の局部麻酔だと広範囲に及んだ場合、麻酔の効き目が悪く痛みを感じます。しかし、無痛分娩は下半身全体の麻酔のため、縫い合わせが広範囲に及んでも痛みを感じにくくなります。

心臓や肺への負担を抑えられる

無痛分娩にすることにより、呼吸器疾患や循環器疾患がある妊婦さんの負担を軽減できます。お産は息がしにくくなったり呼吸法がうまくできなかったりして呼吸器や循環器に大きな負担をかけてしまいます。しかし、無痛分娩であればこれを解消できます。
また、お産には血流が良好でなければなりません。これは血液によって胎児に酸素を送っているためです。強い痛みは血管を細くする物質を増加させてしまうので、心臓のポンプ機能が弱めな人にもおすすめな方法といえるでしょう。

血圧の上昇を抑えられる

妊娠高血圧症候群の人は、血圧の上昇が抑えられる無痛分娩がおすすめです。妊娠高血圧症候群だと妊娠中も胎児に酸素が十分に届いていない可能性があります。そのまま普通分娩しようとすると、さらに血流が滞って胎児に酸素が行き渡りません。
また、妊娠高血圧症候群の人は出産時にけいれんを起こしたり脳内出血を起こしたりすることがあります。これらを起こさないために、無痛分娩を実施していない産院だと帝王切開を提案されることもあるでしょう。
しかし、無痛分娩であれば血圧の上昇を抑えながら分娩し、そのまま生まれてきた赤ちゃんを抱くことができます。

産後の体力を温存しやすい

出産は陣痛に耐えたり分娩に時間がかかったりと体力の消耗が激しいです。中には1日以上陣痛があった人や陣痛によって眠れずご飯も食べられないという人もいます。そこにさらに分娩で長時間いきんで出産するため、かなりの体力勝負といえるでしょう。
体力を消耗しすぎて寝たきりになったり、産後の回復が遅くなったりすることがあります。無痛分娩であれば、普通分娩よりも体力の消耗が激しくありません。必ずしも産後の回復が早くなるとはいえませんが、普通分娩よりも体力の温存はしやすいでしょう。
ただし、麻酔が効きすぎてお産が進みにくくなってしまった場合は、分娩に時間がかかって体力を消耗してしまいます。

出産準備のポイントは?

出産準備
ここでは、出産準備のポイントを入院時・出産時・ベビー用品・費用に分けて詳しく見ていきましょう

入院時に使用するもの

入院時は以下のものが必要なので、出産の一週間前くらいにすべて揃えておきましょう。

  • 母子健康手帳
  • 保険証
  • 診察券
  • 出産一時金関連書類
  • バースプラン
  • 室内履き
  • 靴下またはレッグウォーマー
  • 衣類
  • 上着
  • 飲み物やエネルギーになりやすい軽食
  • ストロー

一式をポーチやクリアファイルにまとめておくのがおすすめです。室内履きや衣類は産院によっては用意されていることがあるので、産院の持ち物一覧を確認しておきましょう。
飲み物や軽食は支給されることがほとんどありません。コンビニや売店がない産院だと買いに行けないので事前に用意しておきましょう。また、多めに用意しておくと安心です。
ストローはペットボトルにつけるタイプのものが使いやすいでしょう。陣痛で横になっているときなどそのまま飲めるので楽です。

出産後に使用するもの

出産後は以下のものが必要です。

  • 衣類
  • 授乳用ブラジャー
  • ショーツ
  • 洗面用具
  • タオル類
  • バスタオル
  • ガーゼハンカチ

室内着の貸し出しがない場合は私服を持っていきましょう。貸し出しがある場合も、退院時は私服になるので荷物に入れてください。
タオルや洗面用具は備え付けのこともありますが、用意されていない場合は自分のものを持っていきましょう。ガーゼハンカチは沐浴や赤ちゃんの顔を拭くときに使用します。

ベビー用品

おむつやおしりふきは産院でもらえたり購入できたりしますが、退院時には以下のものが必要です。

  • 赤ちゃんの衣類
  • おくるみ

入院中は病院の新生児服を着ていますが、退院時は赤ちゃん用の衣類が必要となんります。白のベビードレスを着用して退院する赤ちゃんが多いですが、季節によって生地や服の丈を調節してあげましょう。
夏はおくるみだと暑いですが、冬は赤ちゃんを冷やさないために必要です。赤ちゃんに使用するものは事前に水通しを行いましょう。

費用についてあらかじめ確認しておくのも大事

出産は分娩費用に加え、産科医療補償制度分・個室料金・新生児聴力検査費用など別途で費用がかかります。無痛分娩の場合、無痛分娩料金も加算されることを覚えておきましょう。
多くの産院でどのくらいの費用がかかるかを伝えてくれます。その費用から出産育児一時金や産院リピート割引などを引いた額を退院時に払わなければなりません。

無痛分娩を受ける産院の選び方は?

無痛分娩を受ける産院の選び方
厚生労働省では、無痛分娩を安全に受けられるよう診療実績・方法・説明文書など情報開示するよう産院に求めています。このような情報を開示していない産院は避けたほうが良いかもしれません。
また、産院によっては無痛分娩の症例が少ない場合があります。症例が少ない場合だと、無痛分娩の体制が万全でなかったり麻酔量が多くなったりといったトラブルが起こる可能性も否定できません。
そのため、無痛分娩を検討している人は、公式サイトなどから無痛分娩の実績無痛分娩に関する情報が多く掲載されているかなどを参考に産院を選んでください。

無痛分娩のことなら金子レディースクリニックにご相談を

金子レディースクリニック
調布の婦人科・産婦人科 金子レディースクリニックでは無痛分娩での出産に対応しています。

累計2,964件の無痛分娩の実績

金子レディースクリニックでは出産した人の累計43%、2021年度では64%の人が無痛分娩で出産しています。2009年度には6人しか無痛分娩を行なっていませんでしたが、2021年度には455人と約76倍になっていることからも安心できる産院といえるでしょう。
また、2020年度の日本全国での無痛分娩による出産率は、全分娩方法中8.6%とかなり少ないです。それに対して金子レディースクリニックだけで見ると、出産した人の中では半数を超えています。
また、この医院で無痛分娩をする場合、費用は普通分娩の630,000円に追加料金として約70,000円がかかります。出産の状況や入院の日数などで総費用は変わるので、詳しくはクリニックへお問い合わせください。少し費用が抑えられる「3日目プラン(無痛分娩の費用は別途です)」「4日目プラン」による普通分娩は適用外です。

マタニティヨガやベビーマッサージなどの各種教室も充実

金子レディースクリニックの魅力は、ママパパクラスや母乳支援相談室のサポートだけではありません。マタニティヨガや産後フィットネスの教室では、心と体を健康な状態にします。自宅でできるものも教えてもらえるので、健康のために活用していきましょう。
産後に骨盤ベルトを使用したい人もいると思いますが、骨盤ベルトの付け方教室もあります。ベルトの付け方だけでなく歪みを調整する体操も教えてくれるので腰痛緩和に役立つでしょう。
ベビーマッサージでは、親子の絆を強めながら赤ちゃんの発達を促します。また、他のお母さん達も参加するので、ママ友を作るチャンスでもあるでしょう。
産婦さんの中でも初めての育児に不安な人におすすめなのが同窓会です。産後3か月から参加可能なプログラムで、育児相談や他の人はどのように過ごしているかを聞けます。
託児室は500〜800円で利用できるので、育児に疲れてしまったり両親学級を受けたりするときに利用しましょう。

無痛分娩の講座等も開催

金子レディースクリニック 講座
金子レディースクリニックでは、無痛分娩教室という講座を参加費無料で毎月開催しています。講座では無痛分娩についての説明だけでなく質疑応答の時間もあるので、疑問に思っていることはこの機会に聞いてみましょう。
毎月開催ではありますが定員制限があるのでご予約は早めがおすすめです。金子レディースクリニック公式のInstagramから開催予定日の告知がされるのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

金子レディースクリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間

京王線 布田駅 徒歩12分

東京都調布市調布ヶ丘3-19-13

診療時間
9:00〜12:00
14:00〜17:00

※:水曜日 午後 16:00〜19:00
※:木曜日 午前 9:00〜13:00/午後休診
火曜午前・土曜午後 胎児精密超音波検査
面会時間 13:00-22:00

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