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乳幼児健診の目的とは?「今は元気」を見逃さないために親が知っておきたいこと

 公開日:2026/02/27
乳幼児健診の目的とは?「今は元気」を見逃さないために親が知っておきたいこと

成長や発達には一人ひとり個性があります。乳幼児健診は“異常の有無を確認する場”というだけでなく、保護者の方が気づきにくい小さなサインを専門家の視点でチェックする機会でもあります。
今回は、乳幼児健診の目的や確認する内容、受けないことで起こり得るリスク、そして保護者の方の不安を軽くするための役割について詳しく解説します。

塙 佳生

監修医師
塙 佳生(塙小児科医院)

成長・発達を正しく見守るために知っておきたいこと

成長・発達を正しく見守るために知っておきたいこと
乳幼児健診は、お子さんの成長と発達を継続的に見守り、異常の早期発見だけでなく、健やかな育ちを支援するための大切な機会です。ここでは、健診が果たす役割について解説します。

乳幼児健診は「病気を見つける場」だけではない

乳幼児健診というと病気の有無を調べる検査だと思われがちですが、実際にはそれだけではありません。成長や発達の状況を定期的に確認し、お子さん一人ひとりの個性や特徴を理解しながら、必要な支援やアドバイスを提供する場でもあります。
例えば、身体の成長が順調でも言葉の発達がゆっくりであったり、運動面で少し不安を感じたりする場合があります。こうした発達のバラつきはすぐに問題があるとは限りませんが、専門家が継続的に観察することで、必要に応じた対応やサポートを早い段階から受けることができます。
乳幼児健診は、お子さんの成長を長期的に見守る大切なステップなのです。

月齢・年齢ごとに確認するポイントは異なる

乳幼児健診では、月齢や年齢に応じて確認する項目が変わります。

  • 新生児期:体重増加や哺乳の状態、先天的な異常の有無など
  • 6~7ヶ月健診:首のすわりや寝返り、お座りの様子など、運動発達が確認内容の中心
  • 9~10ヶ月健診:ハイハイやつかまり立ちといった移動能力、また人見知りや後追いといった社会性の芽生えも確認
  • 1歳6ヶ月健診:歩行の状態や言葉の理解、指さしといったコミュニケーションの発達
  • 3歳児健診:会話のやりとりや基本的な生活習慣の獲得状況

このように、月齢・年齢ごとに発達の目安が異なるため、その時期に応じた適切な評価を行うことが大切です。健診を受けることで、お子さんの成長段階に合った関わり方や、今後気をつけるべきポイントを知ることができます。

子育ての不安や疑問を相談できる機会

子育てに関する情報はインターネット上にあふれていますが、すべてが正しい情報だとは限らず、特に初めての子育てでは「これで大丈夫なのか」「ほかの子と比べて発達が遅れていないか」といった不安が尽きないでしょう。乳幼児健診は、そうした保護者の方の疑問や悩みを専門家に相談できる機会でもあります。
例えば「夜泣きがひどくて眠れない」「離乳食をなかなか食べてくれない」「兄弟で性格が全然違う」といった日常的な悩みも、健診の際に気軽に相談できます。医師や保健師が専門的な視点からアドバイスをしてくれるため、保護者の方の不安を和らげるだけでなく、子育てに前向きに取り組むための支えにもなるでしょう。

乳幼児健診では何を確認するの?

乳幼児健診では何を確認するの?
乳幼児健診では、お子さんの身体的な成長から発達の状況、さらには目や耳、内臓の健康状態まで幅広くチェックします。ここでは、具体的にどのような項目を確認しているのかを解説します。

身体の成長と発育バランス

身長・体重・頭囲・胸囲といった基本的な計測を行い、成長曲線に沿って順調に発育しているかを確認します。成長曲線とは、同じ月齢、年齢のお子さんの平均的な成長を示したグラフで、個々の成長の推移を視覚的に把握するために用いられます。
成長曲線から大きく外れている場合や急激に体重が減少している場合には、栄養状態や内分泌系の問題、消化器疾患などが隠れている可能性があります。逆に、体重が急激に増えている場合には、肥満のリスクや食生活の見直しが必要になることもあります。
また、頭囲の測定も重要です。頭囲が極端に大きい場合や小さい場合には、脳の発達や水頭症といった疾患の有無を確認する必要があります。
こうした身体計測は、見た目ではわかりにくい異常を早期に発見するための手がかりとなります。

運動・言葉・社会性などの発達状況

乳幼児健診では身体の発達だけでなく、運動機能や言語、社会性、情緒といった総合的な発達状況も評価します。

確認内容
運動発達
  • 首のすわり、寝返り、お座り、ハイハイ、つかまり立ち、歩行といった粗大運動の確認
  • 物をつかむ、指でつまむといった微細運動の確認
言語発達
  • 月齢に応じて「声を出して笑う」「喃語を話す」「意味のある単語を話す」「二語文を話す」といった段階を踏んでいるか
  • 「バイバイ」などの身振りに反応するか、名前を呼ばれて振り向くかといった言葉の理解
社会性の発達
  • 人見知りや後追い、他の子どもへの関心、模倣行動などを確認

これらの発達は個人差が大きいため、一概に“遅れている”と判断するのではなく、お子さんの全体的な様子や家庭環境も考慮しながら評価されます。

目・耳・口・内臓などの健康状態

乳幼児健診で確認される健康状態は、主に以下のような内容です。

確認内容
感覚器
(視覚や聴覚)
  • 視力や目の動き、斜視の有無などを確認
  • 聴覚は音への反応や言葉の理解を通して間接的に評価することが多い
口腔内
  • 歯の生え方やむし歯の有無、噛み合わせの状態などを確認
  • 乳歯が生え始める時期には歯磨きの指導や食生活もアドバイス
内臓
  • 心臓の音を聴診器で確認し、心雑音の有無や呼吸の状態を確認
  • 腹部の触診で肝臓や脾臓の大きさ、腹部のしこりの有無などを確認
  • 男児の場合は陰嚢の状態や鼠径ヘルニアの有無を確認

異常が疑われる場合には精密検査が必要になることがあり、必要に応じて専門的な医療機関への紹介が行われます。こうした全身の健康チェックにより、症状が出にくい疾患の早期発見につながります。

乳幼児健診を受けないことで起こり得るリスク

乳幼児健診を受けないことで起こり得るリスク
乳幼児健診は任意のものもありますが、受けないことで見逃される可能性のあるリスクについて理解しておくことが大切です。

成長や発達の小さな遅れを見逃してしまう可能性

日々お子さんと接していると、少しずつの変化には気づきにくいものです。しかし、専門家が客観的に評価することで、保護者の方では気づきにくい発達の遅れや偏りを見つけることができます。
例えば、言葉の遅れや運動発達のゆっくりさは日常生活では目立たないこともあります。しかし、適切な時期に専門的な支援を受けることで、発達を促すことができる場合があります。乳幼児健診を受けないと、こうした早期介入の機会を逃してしまう可能性があります。
また、自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症といった発達の特性も、早期に発見することで、お子さんに合った環境調整や療育を受けることができます。
健診を受けることは、お子さんの将来の可能性を広げるための大切なステップだといえるでしょう。

症状が出にくい病気の発見が遅れることがある

先天性心疾患や腎臓の異常、股関節脱臼、斜視といった疾患は、初期には症状が出にくく、保護者の方が気づかないことがあります。しかし、これらの疾患は早期に発見して治療を開始することで、将来的な合併症を防いだり治療効果を高めたりすることができます。
例えば、一般的に股関節脱臼は乳児期に発見されれば装具による治療で改善することが多いですが、発見が遅れると手術が必要になることもあります。また、斜視も早期に治療を始めることで視力の発達を正常に促すことができます。
乳幼児健診を定期的に受けることが、こうした症状が出にくい疾患を早期に発見し、適切な治療やフォローアップを受けることにつながります。

乳幼児健診は保護者の方の不安を軽くするためのもの

乳幼児健診は保護者の方の不安を軽くするためのもの
乳幼児健診は、お子さんの健康を守るだけでなく、保護者の方の心の負担を軽くするための大切な場でもあります。

育児の悩みを相談できる安心感

子育てをしていると、「これは普通?」「どう対応すればよい?」と迷う場面が数多くあるのではないでしょうか。乳幼児健診では、そうした日常的な疑問や悩みを気軽に相談できる場でもあります。
「夜泣きが続いてつらい」「イヤイヤ期でどう接すればよいかわからない」「兄弟で発達の差が気になる」といった相談も、専門家が親身になって聞いてくれます。こうした対話を通じて、保護者の方は「自分だけではない」「これでいいんだ」という安心感を得ることができるでしょう。
また、子育てに関する地域のサービスや支援制度についても情報提供を受けることができるため、孤立しがちな育児のなかで、社会とのつながりを保つ役割も果たしています。

専門的な視点で「大丈夫」を確認できる

保護者の方が「大丈夫だろう」と思っていても、専門家の視点から確認してもらうことで、より安心感を得ることができます。逆に「心配しすぎ」と思っていたことが、実際には早めに対処が必要な場合もあります。
乳幼児健診では、医師や保健師が長年の経験と知識をもとに評価を行うため、客観的で信頼性の高い判断を得ることができます。これによって心配を減らし、必要な場合には適切な対応を取ることにつなげられます。

子育てを一人で抱え込まないための機会

核家族化が進み、近所づきあいが希薄になっている現代では、子育ての悩みを相談できる相手が少ないという方も少なくありません。そうした孤立しがちな保護者の方にとって、乳幼児健診は専門家やほかの保護者の方と接する機会となります。
健診の待ち時間や集団健診の場では、同じくらいの月齢のお子さんを持つ保護者の方と話をする機会もあります。こうした交流を通じて、「みんな同じように悩んでいるんだ」と、孤独感を和らげることにつながるかもしれません。また、健診を通じて地域の子育て支援センターや相談窓口を知ることができるため、継続的なサポートを受けるきっかけにもなります。
子育ては一人で抱え込むものではなく、社会全体で支えていくものです。乳幼児健診は、その第一歩となる大切な機会だといえるでしょう。

乳幼児健診は塙小児科医院にご相談を

塙小児科医院
乳幼児健診の目的は、お子さんの成長や発達を専門的な視点で確認しながら、保護者の方が育児の不安や疑問を相談できる場でもあります。安心して子育てを続けるためのサポートの時間ともいえる乳幼児健診を、お子さんの健やかな未来のために、そして保護者の方自身が安心するために上手に活用していきましょう。
東京都中央区日本橋浜町に位置する塙小児科医院は、昭和33年に開院し、長年にわたって地域のお子さんたちの健康を見守ってきた小児科医院です。ここからは、信頼感と温かい医療の提供を目指している塙小児科医院について紹介します。

お子さん一人ひとりの成長に寄り添う丁寧な健診

塙小児科医院は地域に根づいた小児科医院として、地域の特性や環境を踏まえたきめ細やかなアドバイスを提供されている点が特長です。
6~7ヶ月健診、9~10ヶ月健診、1歳6ヶ月健診を実施しており、身長や体重といった身体計測はもちろん、運動発達や言語発達、社会性の発達など、多角的な視点からお子さんの成長を評価されています。20年以上子どもの健康と向き合ってきた経験豊富な院長が、一人ひとりのお子さんの個性や成長のペースを大切にしながら丁寧に診察するよう心がけているそうです。
健診の際には、成長の経過を踏まえた継続的な評価のために母子手帳や服用中の薬などの情報を伝えられるように準備しておくとよいでしょう。

保護者の方の不安や疑問を相談しやすい診療体制

塙小児科医院
塙小児科医院が大切にしているのは、“子どもを中心に考える”という理念です。お子さんの健やかな成長のためには、「とりあえず受診しておけばいいか」ではなく保護者の方が主体的に考えることが重要だといいます。そのため、塙小児科医院は治療や健診に保護者の方が積極的に参加できる環境づくりに努めているそうです。
また、医療はわかりにくいものであってはならないという考えから、保護者の方が治療や健診の内容を理解し、納得できることを大切にしているそうです。「説明されたことはすべて覚えなきゃ」と気負ってしまっている保護者の方の気持ちにも寄り添い、丁寧な説明と、わからないことや不安なことはどのようなことでも気軽に相談できる雰囲気づくりを心がけているといいます。
子どもだけでなく保護者の方としっかりと向き合い、温かく寄り添う姿勢が安心感につながっているといえるでしょう。

健診から日常診療まで相談できる地域の小児科

塙小児科医院では、乳幼児健診だけでなく一般小児科も幅広く診療し、ぜんそくやアレルギー、循環器疾患、低身長といった専門的な治療にも対応してお子さんの健康を総合的にサポートされています。
予防接種にも力を入れており、三種混合(DPT)、ポリオワクチン、インフルエンザ、BCG、MR(麻疹・風疹混合)、水痘、Hibワクチン、ムンプス(おたふくかぜ)、肺炎球菌ワクチンなど幅広く対応しているそうです。健診と予防接種を同時に行うこともできるため、忙しい保護者の方にとっても通いやすいのではないでしょうか。
また、聖路加国際病院や東京都立墨東病院、順天堂医院、日本大学病院といった近隣の医療機関と連携し、疾患や症状に応じて適切な医療を受けられるよう紹介できる体制が整っています。
塙小児科医院は浜町駅から徒歩4分、人形町駅から徒歩5分、水天宮駅からは徒歩7分と、複数の駅が利用可能なところに位置しています。かかりつけ医として、お子さんの健康を継続的に見守りながら保護者の方に寄り添う温かい医療が提供されているので、健診や子育てに関することで悩んでいる方は塙小児科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

塙小児科医院の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用

都営地下鉄新宿線 浜町駅より徒歩4分

東京都中央区日本橋浜町2-20-2

診療時間
8:30~12:00 ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎
15:00~17:00 ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎

※受付終了は診療終了30分前まで

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