40代のICL手術は安全?想定されるリスクとメリットを解説

40代になり、見え方に不便を感じることが増えたものの、「今さら視力矯正を受けるのは遅いのでは……」と感じていませんか?
特に、眼内コンタクトレンズ(ICL)は若い世代向けと思われがちですが、実は40代でも適応となるケースは多く、安全性と効果も確立されています。さらに、老眼への対応も視野に入れた新しい対応方法も登場し、ICLは若者のためだけの治療ではなくなってきています。
本記事では、そんなICL手術の仕組みやレーシックとの違い、40代で受けられる条件やリスク、そして老眼世代にこそ知ってほしいメリットについて解説します。

監修医師:
市川 一夫(グランドセントラルタワーTokyoアイクリニック)
■ 資格認定医
医学博士
日本眼科学会認定眼科専門医
中国大連医科大学客員教授
■ 専門領域
白内障手術
屈折矯正手術
硝子体手術
色覚
■ 所属学会
日本眼科学会
日本白内障屈折矯正学術学会(JSCRS)
米国眼科学会(AAO)
米国白内障屈折手術学会(ASCRS)
ヨーロッパ白内障屈折矯正手術学会(ESCRS)
目次 -INDEX-
ICLとは

ICL(眼内コンタクトレンズ)は、角膜を削らずに視力を矯正する治療法です。ここでは、ICLの基本的な仕組みと、レーシックとの違いについて解説します。
ICLの仕組みと特徴
ICLで使用されるレンズは、コラマー素材と呼ばれる生体適合性の高い素材で作られています。眼の中に薄いレンズを追加挿入することでピントを矯正し、裸眼でクリアな視力が得られるようになります。もとの水晶体は残したままなので、ピントを調節する力や角膜の形を変えない点が特徴です。
さらに、ICLは必要に応じてレンズを取り出せる可逆性を持つ手術であり、将来視力が変化した場合やほかの治療が必要になった場合には、挿入したレンズを除去・交換できます。
レーシックとの違い
レーシックはエキシマレーザーという特殊なレーザーを用いて、角膜を削ることで視力を矯正する手術であるのに対し、ICLは角膜を削ることはありません。そのほかにもいくつかレーシックとの違いがあります。以下に主要な違いをまとめます。
手術方法の違い
レーシックは角膜表面にフラップを作り、角膜を削る手術です。一方、ICLは眼内にレンズを挿入する手術です。そのため、ICLでは角膜の形や厚みなどを変えず、眼の構造を温存できます。ICLは角膜を削らず眼内にレンズを挿入するため、角膜の神経を傷つけにくく、術後のドライアイ発症リスクが低いとされています。
適応範囲
レーシックは中程度までの近視・乱視矯正が得意で、角膜の厚みが十分あることが条件になります。一般に矯正範囲は近視で-6D程度までとなっています。一方、ICLはより強い近視である-18D程度まで対応することができ、角膜が薄い方でも施術可能です。
視力の安定性
レーシックは、人によっては時間の経過とともにわずかに近視に戻ることがあります。一方、ICLは術後の屈折変化が少ない傾向があります。
以上のようにそれぞれに違いがありますが、ICLとレーシックはいずれも安全性が確立された手術です。どちらが適しているかは屈折度数や眼の状態によって異なりますので、これらを踏まえて手術方法を選ぶ必要があります。
40代でICL手術が受けられる条件

40代は、見え方や眼の状態に変化が現れやすい年代です。そのため、ICL手術を検討する際には、年齢に応じたリスクや適応条件をきちんと理解しておくことが大切です。
この章では、年齢・角膜の状態・眼疾患の有無など、40代でICLを安全に受けるために必要な条件について解説します。
ICLに適した年齢は?
ICL手術は、一般的に21歳以上〜45歳以下で、眼の屈折状態が安定している成人が対象となります。これは、50代以降になると水晶体の老化により白内障のリスクが高まることや、老眼の症状が進行してICLだけでは近くが見えにくくなる可能性があるためです。
とはいえ、40代でもICL手術は十分可能です。近年はICLレンズ自体の安全性向上や老視対応の新しいレンズの登場もあり、45歳以上でも希望される患者さんが増えています。ポイントは、水晶体が透明であることと、ほかに眼疾患がないことです。40代前半であれば多くの方が適応に入りますし、40代後半でも白内障手術を要するほどの濁りがなければICL手術は可能です。
角膜の厚みと形状をチェック
ICLの術前検査では角膜の厚みや形状をしっかり調べ、角膜に異常がないか、ICL手術に適応するかを確認します。ほかにも、前房深度(角膜内皮から水晶体前面までの間のスペース)も測定します。前房深度が十分でない場合はICLレンズの安全な挿入ができないため、前房深度を正確に測定できる設備のあるクリニックで検査を受けることが大切です。また、乱視の有無や度数も確認し、乱視が強い場合は乱視矯正用ICLレンズが適応になることがあります。
ICLレンズの大きさ(直径)を決定する際には角膜径などの測定が必要です。そして、その結果をもとに適切なレンズサイズを選びます。
このように、事前にしっかり確認することで、より安全性の高い手術とレンズ選びが可能となります。術前検査でリスクを見極めることが、安全で質の高い視力回復の第一歩です。
白内障や緑内障がある場合
40代になると、加齢による眼の変化が徐々に始まります。自覚症状がなくても初期の白内障や緑内障が潜んでいることがあります。術前検査で水晶体が濁り始めているとわかった場合、軽度で進行が遅ければICLを行い経過観察も可能ですが、近い将来白内障手術が必要と判断される場合は、最初から白内障手術が提案されることもあります。
緑内障についても同様で、軽度でコントロール良好ならICL手術は可能ですが、進行した緑内障や眼圧が高い状態では適応外になることがあります。
術前には眼底検査や視野検査などを行い、総合的な眼の健康チェックが行われます。特に、近視の強い方は緑内障のリスクが高いことが知られているため、慎重な評価が重要です。
40代でICLを検討する際は、こうした病気の早期発見にもつながる精密検査を受ける機会にもなります。もし隠れた疾患が見つかっても早期であれば適切な対処ができ、大きな視力障害を予防できるでしょう。
ICL手術を行うリスク

ICL手術は安全性の高い視力矯正法ですが、どのような手術でも一定のリスクや注意点はあります。ここでは、ICL手術に伴う一般的なリスクや知っておきたい影響について解説します。
ICL手術のリスク
どのような医療行為にも少なからずリスクは伴います。ICL手術も例外ではありません。ICL手術で起こりうるリスクは、主に以下のようなものが挙げられます。
感染症(眼内炎)
眼球内に細菌が入ると重篤な感染症を起こす可能性があります。
眼圧上昇
ICL挿入により眼圧が一時的に上がることがあります。
レンズの位置ずれ
挿入したICLレンズがごくまれに正しい位置からずれてしまうケースがあります。
ハロー・グレア
夜間、街灯や車のライトがにじんだり、眩しさを感じたりすることがあります。
これらのリスクは、事前の検査で眼の状態を詳しく調べ、適切なサイズと種類のICLレンズを選ぶことで回避できます。経験豊富な眼科医による診断と執刀が、安全性を高める重要なポイントです。
40代だからこそ知っておきたいICLの老眼への影響
40代の方がICL手術を受ける際に特に留意すべきなのが、老眼との関係です。老眼とは加齢により近くにピントを合わせづらくなる現象で、一般的に40歳前後から自覚症状が出始めます。実際、「自分はまだ老眼ではない」と思っている40代の方でも、検査してみると近くのピント調節力が低下していることが珍しくありません。
ICLは近視や乱視の矯正には有効ですが、老眼を治療するものではありません。ICLで遠方視力をしっかり出せるように矯正すると、逆に手元が見えにくく感じる可能性があります。特に、近視の方は眼鏡を外せば手元が見えていたものが、ICLで視力がよくなると老眼鏡なしでは読書が難しくなる場合があります。老眼の進行度合いや生活スタイルに応じて、ICLにするか、ほかの手術法を検討するかを眼科医とよく相談することが大切です。
ICL手術を行うメリット

40代でICL手術を検討する場合、リスクだけでなく、メリットもしっかり理解しておくことが大切です。この章では、ICL手術のメリットを具体的に解説します。
裸眼で過ごせるようになる
大きなメリットは、なんといっても眼鏡やコンタクトレンズに頼らず生活できることです。ICL手術により視力が回復すれば、起床直後から裸眼でクリアに物が見える快適さを実感できるでしょう。
視力が安定しやすい
ICLは術後の視力が安定しやすいこともメリットです。
角膜を削る手術と異なり、眼の構造自体を大きく変えないため、時間経過による屈折変化(近視の戻り)が起こりにくいといわれています。
特に40代以降は身体の回復力が若い頃よりも緩やかになるため、安定性のある治療法を選ぶことは大きな安心材料となるでしょう。
手術の適応範囲が広い
ICLは、レーシックでは対応できない強度の近視や乱視にも適応できることが多く、視力矯正の選択肢としての幅が広い手術です。角膜が薄い方や不整形の角膜を持つ方など、ほかの手術が難しい方でも、ICLであれば対応できる可能性があります。40代になってから視力が低下してきた方でも、条件に合えば十分に手術が可能であり、よりよい視生活を目指せます。
身体への負担が少ない
ICL手術は角膜を削らず、レンズを眼内に挿入するだけの処置であるため、手術時間は両眼で20~30分程度と短く、術後の回復も早いのが特徴です。日帰り手術(※術前の検査、術後の経過観察が必要です。)が可能で、術後の痛みも少なく、翌日にはほとんどの方が日常生活に戻れます。
また、万が一視力の変化があった場合にはレンズを交換・取り出すことも可能で、将来にわたって柔軟な対応ができるという安心感もあります。
将来に起こりうる眼の病気を早期発見
ICL手術の前には詳細な検査が行われるため、これまで自覚のなかった眼の疾患が発見されることがあります。特に40代では初期の白内障や緑内障が潜在的に進行している場合もあり、検査を通じて早期発見・早期対応につながるケースもあります。
また、近視が強いまま加齢を迎えると、網膜剥離や黄斑変性などのリスクが高くなることが知られています。ICLによって近視を軽減することで、こうした将来的なリスクを減らせる可能性もあります。
40代でICLを検討している方はグランドセントラルタワーTokyoアイクリニックにご相談を

40代でICL手術を考えている方にとって、信頼できるクリニック選びは非常に重要です。特に、加齢による眼の変化や老眼の影響も視野に入れたうえで、専門的な診断と丁寧なサポートを受けられるクリニックを選ぶことが、安心かつ納得のいく治療につながります。
東京・品川にあるグランドセントラルタワーTokyoアイクリニックは、ICL手術における経験が豊富なクリニックです。クリニックが入っている品川グランドセントラルタワービルへは、JR品川駅 港南口から屋根付きのスカイウェイを通って行けるので、雨の日でも安心です。港南口を出てすぐ右に曲がり、スカイウェイを歩いて行くと右手に見える品川グランドセントラルタワービルの16階にクリニックが入っています。
ここからは、グランドセントラルタワーTokyoアイクリニックの特長を紹介します。
ICLのスペシャリストによる眼内コンタクトレンズ手術

グランドセントラルタワーTokyoアイクリニックには、ドクター含め看護師や視能訓練士など経験豊富なICLのスペシャリスト達が在籍し、一人ひとりの眼の状態を詳細に診断したうえで、適切な手術プランを提案されています。
主任執刀医の市川 一夫医師は治験段階からICLに携わっており、日本国内でICL手術を開始する眼科医に対して指導を行うほか、講演会での講師を務めたり、海外での執刀も行うなど、ICL手術の豊富な知識と経験をお持ちです。
また、各分野の専門の医師がチームを組み、術前検査から術後フォローまで万全の体制で臨んでいます。
治療にあたっては、患者さんのライフスタイルや将来の見え方までを考慮したカウンセリングが行われるため、納得して手術を受けられるでしょう。高度な技術に支えられた精密な手術はもちろん、術前・術後のフォローアップ体制も万全で、安心して治療に臨める体制が整っています。
多様な眼内レンズを取り扱い老眼対応のレンズ選びにも対応
グランドセントラルタワーTokyoアイクリニックでは、従来型のICLだけでなく焦点深度拡張型ICLや老視(老眼)対応ICLなど、豊富な眼内レンズを取り扱っています。
例えば「遠くも近くも両方見えるようにしたい」という40代以上の患者さんには、モノビジョンや低矯正というプランも含めて慎重に検討するそうです。実際にモノビジョンを希望される場合は、手術前にコンタクトレンズで度数を試し、見え方の相性を確認するプロセスを設けるそうです。こうした丁寧な事前シミュレーションを行い、手術後に「やっぱり見え方に違和感がある」といったミスマッチを防いでいるといいます。
ICL手術によって快適な裸眼視力を得られるよう、グランドセントラルタワーTokyoアイクリニックは年齢や眼の状態に合わせて豊富な選択肢で対応しています。
ライフスタイルに合わせて患者さんの快適な見え方を追求
グランドセントラルタワーTokyoアイクリニックは、患者さんの眼の状態とライフスタイルに合った視力を提案することを大事にしています。
クリニックには、ICLに関する研究に長年携わり、国内外の学会で発表や論文報告を行っている視能訓練士が在籍しています。術前カウンセリングでは患者さんの日常生活や仕事でどのような距離で物を見る機会が多いか、趣味や嗜好まで含めて詳しくヒアリングし、「車の運転が多いので遠方重視」「デスクワーク中心なので中間距離も見やすくしたい」など、それぞれのライフスタイルに応じた見え方のゴールを設定するそうです。また、術前検査や診察を丁寧に行うことで、患者さんが術後に「この見え方にしてよかった!」と心から思える結果を追求しているといいます。
「見えるようになった」その先の暮らしまで見据えた治療が提供されているため、ICL手術を通して生活そのものの質を向上させたいと考える方にとって、グランドセントラルタワーTokyoアイクリニックは心強いパートナーといえるのではないでしょうか。
グランドセントラルタワーTokyoアイクリニックの基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間
JR品川駅 港南口より徒歩3分
東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー16階
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00~18:00 | - | - | ● | ● | ● | ● | - |
| 10:00~13:00 | - | - | - | - | - | - | ● |
【費用(税込)】
適応検査 11,000円
手術前検査・診察2日分 44,000円
ICL
近視・乱視なし 片眼 330,000円 両眼 660,000円
近視・乱視あり 片眼 385,000円 両眼 770,000円
【治療期間】
・手術は当日完了(日帰り)
・検査と経過観察を含めると、数か月程度の通院フォローを経て視力が安定するのが一般的です。
【治療回数(手術・通院の流れ)】
・適応検査:1回
(ICLが可能かどうかを確認する検査)
・術前検査:1〜2回
(レンズの度数・サイズを決めるための精密検査)
・手術:日帰り1回
(両眼で20〜30分程度。翌日から日常生活に復帰可能)
・定期検査:複数回
(手術翌日、1週間後、1か月後、3か月後など)
・手術自体は日帰りで1回完結。ただし、前後に必要な検査やフォローアップが複数回行われます。



